5月29日はANAにキュン!の実施日であり、1周年の日でもあり、今回の内容となぜ29日なのか、そして、国際線航空券や国際線特典航空券に拡大するか考えてみました。
1周年の5月29日のキュンの内容
国内線航空券
トラベラーズホテルANAにキュン!特別ホテルプラン
トラベラーズダイナミックパッケージ北海道・沖縄クーポン
ふるさと納税数量限定返礼品
A-styleオリジナル商品特別価格&ショッピング500円OFFクーポン
国内線特典航空券減額マイルキャンペーン
ANAにキュン!「そらっち」グッズプレゼントキャンペーン
ANAの親介護保険の新規ご加入で、抽選で総額50,000円分のANA SKY コインが当たる!
ANA FESTAでのお買い物で通常貯まるマイルが2.9倍に!さらに、対象商品の購入で29マイルプレゼント!
と9つもあり、1周年ということで力が入っているようにも見えます。そして、航空券関連では国内航空券のセールと国内航空券の減額マイルの2つがエントリーしています。
いつも、”詳細は当日をお楽しみに♪”と書いていますが、大体前日に公開しており、トクたびマイルのように、時間を決めた方がいいのではないかと毎回思ってしまいます。
一部のSNS利用者には事前に解禁しているようにも見えます。それだとすると透明性が求められる時代に、不公平というのが目立ちますね。
29日は休日が多いのか?
ANAにキュンですが、休日に多いイメージがあるのですが、実際にそうなのか、過去の実施の曜日とこれから1年先の29日の曜日を調べてみました。
2021/05/29 土曜日
2021/06/29 火曜日
2021/07/29 木曜日
2021/08/29 日曜日
2021/09/29 水曜日
2021/10/29 金曜日
2021/11/29 月曜日
2021/12/29 水曜日
2022/01/29 土曜日
2022/02/28 月曜日
2022/03/29 火曜日
2022/04/29 金曜日
2022/05/29 日曜日
2022/06/29 水曜日
2022/07/29 金曜日
2022/08/29 月曜日
2022/09/29 木曜日
2022/10/29 土曜日
2022/11/29 火曜日
2022/12/29 木曜日
2023/01/29 日曜日
2023/02/28 火曜日
2023/03/29 水曜日
2023/04/29 土曜日
2023/05/29 月曜日
閏年(2月29日)がある年は2020年であり、次は2024年となります。そのため、過去の2022年の2月は29日が存在しないため、ANAにキュンは実施しないと思いましたが、それを逆手にとってない29日を挟む形で28日と3月1日に実施します、おそらく、2023年も継続するとなると同じことを実施することとなります。
29日の曜日を曜日別に数えてみました。
月曜日3回、火曜日3回、水曜日4回、木曜日3回、金曜日3回、土4回、日曜日3回となります。冷静に考えると365日で曜日ごとにほぼ均されるので3回か4回となります。それでも休みの日に予約などできる印象があるのは土曜日と日曜日合計して、3回あった点となります。しかし、それ以上あると感じてしまう気もします。
それは、4月29日が昭和の日で祝日であります。また、12月29日は平日であり、金融関係では大納会など30日まで平日となりますが、気分的には年末年始突入であり、4月と12月の29日を足すと5回と1年の半分近くが休みの日となります。
休み日の方が施策を展開する側にとっては好都合かもしれません。平日だと仕事に忙殺されてしまい、予約・購入するのを忘れた、平日29日に空港を利用したものの、忙しくて買い物をする時間がないと言うことがありますが、休日だとじっくり選んで予約購入できるほか、空港では安くなるので行ってみようかという気分になります。
29日の理由
同社ではそのコンセプトを以下の通り記載しています。
いつもANAをご利用いただいているお客様へ、感謝の気持ちを込めたおもてなし。
毎月29日限定で、旅行に関わらず様々な「キュン!」を
感じていただける企画を月替わりでお届けします。
ANAホームページより
29日は25日の後であり、25日は給料日と言う人も多いかもしれません。また、ANAカード保有者であれば、カード決済で貯まったポイントが月次で確定し、25日には最速でマイルに移行すれば、29日にはかなりの確率でマイル口座に反映され、マイル利用の契機にもなる会員も多そうであります。
そうしたことから銀行・マイル口座に少しは余裕があり、ANAにキュン!が面白そうであれば、旅に出かけてみようとする気分になるかもしれません。
そして、こちらの方が理由としては大きいのかもしれませんが、月次採算で売上・利益を管理しているのであれば、当月の最後の利益浮揚策として、在庫が残っているものをうまく活用する機会なのかもしれません。
利用者視点からすると、個人のニーズに合えば、残り物には福があると言うことになりそうです。マッチしないことも多いですが、そうした機会があり、同社に接点を設ける施策としては好事例と言えます。
国際線航空券にANAにキュン!はあり得るのか?
今回のANAにキュン!のアナウンスサイトにはアンケートリンクが張られていました。折角なので1年間ウォッチし、時には利用してみたので答えてみることにしてみました。
そうすると、今後の企画に対しての設問がありました。その選択肢としては、マイル、ANA SKYコイン、ホテル割引、ANAのオリジナルグッズ、A-Styleまたは他販売商品割引、オンラインツアーでありました。
国際線航空券と言う選択肢はなく、目下は日本国内利用者の需要を国内関連の需要でどのように喚起するかという点に絞られているようです。
コロナで需要が急降下した反動で、急上昇もあり得そうなので、国際線も29日と言うのがあっても良いかもしれません。
コロナ禍前までは国際線の路線拡大を行い、それがまさに実現されるところで地球上のロックダウンが始まり、悲劇と言えるほど、その計画ができなくなってしまった同社であります。
国際線の成長拡大が同社の成長ドライバーであることは修正しても変わらないと言えます。これからWith & Afterコロナが始まると、貯まりに貯まった需要と貯金が一気に炸裂する可能性があります。業務用アイスクリームの蓋を初めに開けた瞬間のようなものであり、思う存分すくいたいところであります。
現在は相当減便されており、7月からでも増便されても、もともとの3分の1程度であります。新規路線は相変わらず、延期であります。
何となく、もっと一気に最初の波は来るようにも感じています。
そんなことを考えると、日本へのインバウンドとそれに対する日本人国内利用者への不満の解消策としての国際線利用、さらに、成長の源泉になりそうなデュアルハブでの乗り継ぎ需要にはANAにキュン!は良いツールにも見えそうでありますが。
29,000円でTYO-GMP,TSA,MNL往復運賃(KかLクラスは仕方ない)や29,000マイルでHND-SYD, NRT-HNLのエコノミー往復特典航空券とかあると面白いかもしれません。
最後に
インバウンド需要がこの先より戻しで2019年断面よりも激しくなり、コロナ突入前の京都のような観光公害とまで言えるような状態になってもANAにキュン!を続けるか興味深いところであります。
激変の中、苦肉の策で収益を上げる狙いからほぼ日本国内利用者向けに展開した施策であり、苦しい時にポジティブに利用してくれた利用者にも感謝の気持ちを込めて、持続できるかが、利益成長だけか、サステナブルな企業を判断できるかもしれません。
そのために、両立するのであれば日本在住者向けには国際線、デュアルハブ経由の際・際利用者向けには日本独特な「キュン!」を認知させて、29日はお得な日と言うのをアジアや北米に普及させるのが良いかもしれません。
逡巡してしまいましたが、今回の5月29日は日曜日なので、休日にまったり、ゆったり、旅の計画を考えてみて、マッチしたら、ANAにキュン!してみたらどうでしょうか。