ダイヤモンド会員のさらに上を考えてみました。
メタル会員とは
JALのダイヤモンド会員に付与されるらしく、年度のFOPがダイヤ年度達成基準の10万FOPを大幅に超過している会員やそれを数年間継続している会員に付与される会員カードのようで、金属製のカードが特徴です。AMEXのセンチュリオン会員向けのオプションのようなものですが、特別感は魅力を感じます。JALの再建には京セラの稲盛さんがか関わっているにもかかわらず、セラミック等が利用されないのは不思議なところです。
メタル会員の特典は
メタル会員の特典はダイヤモンドと変わらないようで、運良く、メタルカードを手にしても、何か変わるわけではないようです。確かに、ダイヤモンドでかなりの優遇が受けられているわけであり、それ以上求めるとなると何と言われることになります。VIPのように貴賓室を利用できるとか、地上スタッフが搭乗までアテンドするとか、通常のルートとは別のルートを利用するとかあっても、貴賓室は元来のVIPのやりくりで大変でしょうし、アテンドされてもマイラーであれば、おおよそ場所はわかるので、不要かと思います。別ルートだけは興味がありますが、数回経験すれば普通でいいと感じてしまうかもしれません。
ANAにはメタルカードはないのか
ANAには会員証としては、公にはメタルカードのようなものはなく、強いて言うとANA便のみでカレンダーイヤーで15万PP積算した人にダイヤモンドの形をしたネームタグが提供されるのみです。しかしながら、積算マイルなどでダイヤモンド1年目と2年目で積算率に階段を設けているところからすると何かしらの差はあると思います。一方で、15万PPもANA便に搭乗すれば、アップグレードポイントが60ポイント(SFC会員であれば64ポイント)積算され、インボラなど関係なく、一年間のフライトのうち、相当アップグレードできるため、有難みはないのかもしれません。
ミリオンマイラープログラムの発展形としてできないものか
ANAではミリオンマイラープログラムとして、わかりやすく飛んだ距離において、50万、100万、200万~プログラムを公表していますが、それと年間の実績をミックスした形でメタル会員のような特別な会員証などあるとミリオンマイル積算とダイヤモンド会員到達基準の10万PP以上の積算をする動機になるのではないかと思います。結局、ダイヤモンド修行をするとANAにとって、プロフィッタブルな運賃での搭乗へ収斂していく感じがします。そうすると企業や国家や自治体の経費で搭乗する方とあまり変わらなくなり、扱われる人間の価値としては変わらないとも言えます。何か新しい基準があるとマイレージプログラムの採算性も変化するのではないでしょうか。JGPは毎年頑張るプログラムであり、そうした動機がANA似合っても良いと言えます。
最後に
個人的には、メタル会員のようなものがあれば、その特典の有難さが薄くても、チャレンジしてみようかと思いますが、個人的には金属は苦手なので、虫歯の治療後も銀よりも審美と強度から利用されたり、Apple Watch Editionのようにプレミアムな価値のあるセラミックでカードが送られてきたりすると、チェックインの際、ワクワクしてしまうと思います。トリオネアやビリオネアはキャリアを利用しないで地球上を移動するでしょうから、マイル修行は特典の享受はあれども、個人的嗜好性の高い、自己満足な大衆の活動なので、大衆向けのキャリアももっとその心を擽ってほしいところであります。