ANAが2019年1月23日にリリースした航空輸送事業計画から国際線の主な機材変更をまとめてみました。ホノルルのA380だけではないので参考にしていただければと思います。
成田=ホノルル線
2019年5月24日からホノルル線に世界最大の旅客機であるA380-800が就航するのはプロモーションからご存知の方も多いと思いますが、同年8月1日からはA380に加えて、ボーイング777-300ER(座席数212席~264席)が投入されるのは驚きと言えます。ライバルのJALへの徹底的な対抗と言えます。
このボーイング777-300ERには8席のファーストクラス用のシートが設置されていますが、ファーストクラスとして提供されるのか、開放ビジネスクラス(個人的にはスーパービジネスクラス)として提供されるのが興味あるところです。
シンガポール・バンコク路線は全便プレミアムエコノミー設定
成田=シンガポール/バンコク間に日本初の採用となるボーイング787-10型機(294席仕様、かなり詰め込み仕様)を投入し、プレミアムエコノミーの設定がされます。また、羽田=バンコク線も一部機材でボーイング787-8型機(プレミアムエコノミーなし)を運航していましたが、ボーイング787-9型に変更され、シンガポールとバンコク間の羽田/成田路線はすべて、プレミアムエコノミーが設定されるほか、Wi-Fiと衛星テレビがLIVEで見られることとなります。
ビジネスクラスについては、ボーイング787-10型機はビジネススタッガードシートとなり、シンガポールとバンコクは全便フルフラットなビジネスクラスとなります。
成田=クアラルンプール路線にプレミアムエコノミー再び
3月31日より成田=クアラルンプールにボーイング787-9型機が投入され、再び、プレミアムエコノミーとフルフラットなビジネスクラス(ビジネススタッガード)が設定されます。
ただし、成田=クアラルンプール路線は、冬ダイヤなどではボーイング787-8型機(プレミアムエコノミー)設定なしに変更されたことがあり、春から夏にかけての利用が良いと言えます。秋から冬にかけてB787-9型機と想定していると思わぬ機材変更があるかもしれません。(機材変更により、思わぬビジネスクラスへのアップグレードを狙う人もいるかもむしれませんが。)
インド路線の拡充
成田=ムンバイ線がB787-9
9月1日よりムンバイ路線はボーイング787-9型機に変更されます。これまでもボーイング787-8型機でプレミアムエコノミー設定あり、ビジネスクラスはビジネススタッガードシートで運航されてきましたが、機材大型化とWi-Fiと衛星テレビがLIVE視聴可能となり、4,000マイル超の同区間では飛行時間も長いため、機内での時間の過ごし方に選択肢が増えそうです。
成田=チェンナイ線 新規開設
インド南の玄関口であるチェンナイ(旧名はマドラス、空港コードはMAA)に2019年冬ダイヤから就航するとのことです。日時は決まっていませんが、10月末前後か年明け2月ごろの感じがします。成田からチェンナイまでの距離はざっと4,037マイルであり、東南アジアとしてはムンバイ並みの遠さとなります。機材のまだ、決定していませんが、ボーイング787-9型機が設定されるとかなり快適にフライトができると言えます。
ちなみにタイ北部にあるチェンマイ(空港コードはCNX)と紛らわしいため、マイラーであればMAAで覚えておくのが良いかもしれません。
このように、インド第3の路線が就航することにより、デリー、ムンバイ、そして、チェンナイをエアインディアの格安航空券と組み合わせて、三角飛びルートを検討してみるのも楽しいと言えます。
最後に
ANAの2019年度の国際線の機材変更は攻めの姿勢が感じられます。そして、マイル修行で利用されるシンガポールとバンコクとクアラルンプールでは、プレミアムエコノミーおよびフルフラットなビジネスクラスが東京発路線にほぼ全便設定されることにより、快適にマイル修行をすることができます。
また、インド路線も3都市就航となり、新たなマイル修行の道が見えてくるかもしれません。しかし、一方で運賃が高騰し、プレミアムポイントの良い積算率のクラスが減少するなど、今以上に頭を使うところでもあります。