ANAの2019年度輸送計画によると国内線の成田=中部便は2019年5月24日より、2往復から3往復に増便されます。この目的はホノルル便の接続対策ということですが、どれだけ座席が増えるか調べてみました。
ANA 成田=中部国際空港(セントレア)便
ANAの成田=中部国際空港(セントレア)便は一日2便運航されており、便は下記のとおりです。
成田からセントレアへはすべて、夕方発となっています。一方で、セントレア発成田行きは朝便と夕方便となっています。
これは、セントレア発の午前便は欧州や東南アジアへの接続、夕方便は北米やハワイ・東南アジアへの乗り継ぎが目的となっています。逆に成田からは全便夕方となっているのはANAの成田着便のほとんどが午後着であるためと言えます。
ANAのスーパーフライヤーズ会員やプラチナ会員、ダイヤモンド会員であれば、国際線エコノミー到着でもANAのアライバルラウンジが利用でき、シャワーも利用できます。(夕方のシャワーは混雑していますが)
JALの中部=ホノルル路線
セントレアからホノルル空港へ直行便を就航しているのはJALとデルタ航空でありますが、毎日運航しているのはJALであります。JALのダイヤは下記のとおりです。
中部発 JL794便 22:40→10:30ホノルル着
ホノルル発 JL793便 12:20→17:10+1 中部着
機材はボーイング777-200型機または787-9型機で運航されています。セントレアから毎日ホノルル行く便があるのは強いと言えます。
ANAの増便ダイヤ
ANAが2019年5月24日より増便するフライトは下記のとおりです。
中部発 NH496便 17:15→18:30 成田着
成田発 NH491便 15:55→17:10 中部着
成田発のホノルル行きのA380は20時20分発、ホノルル発のA380の成田着は15時であり、中部発は接続がよさそうでありますが、中部行きは時間が50分と短いため、後発のフライトと含めた座席増強と言えます。
実際どれだけ座席が増えるのか
今回増便されるフライト(NH496便とNH491便)はいずれもボンバルディアDHC8-Q400であり、オール普通席のプロペラ機であります。座席配列は2-2だけあり、全席74席であります。往復で148席のシートが増加するわけであり、小さい部類の機材ではあるため、スモールスタートと言ったところではないでしょうか。中部発のホノルル行きが好調であれば、大型化も考えられると言えます。
最後に
セントレア増便は結構戦略的と感じます。需要がありつつも、取りこぼしたとも考えられる名古屋エリアにおいて、敢えて成田から需要を喚起すると言うのは一見すると乗り継ぎなどで不便と言えますが、運賃とサービスの面で凌駕しようとする戦略も感じられ、名古屋地区の運賃が魅力的になっていくのか関心が持てるところと言えます。