2017年9月13日に新千歳空港国内線ターミナルにオープンしたANA SUITE LOUNGEを利用しましたので、お伝えします。
基本情報
オープン時間
6:30~最終便出発まで
サービス内容
ファックス/コピー機/ブロードバンド無線LANサービス/プリントサービス/トイレ(多目的トイレあり)/手荷物ロッカー/喫煙ルーム
ラウンジ入室基準
ANA「ダイヤモンドサービス会員」および同行者1名
ANAミリオンマイラープログラム「Lounge Access Card」保持者および同行者1名
2人目以降の同行者については、一人あたり2,000マイルまたはアップグレードポイント2ポイント(ダイヤ会員のみ)にて4人目まで利用可能
ANA SUITE LOUNGEご利用券
場所
2階出発フロア 8番ゲート付近
お土産店やレストランの集中する中心部方向から見るとリニューアルされたANAカウンターの一番奥にプレミアムカウンター及び専用検査場への入口があり、その上階(3階)にあります。
下記の地図の通りです (ANAホームページより)
ANA新千歳空港ラウンジリニューアル
ANAでは、国内線のラウンジのリニューアルを進めており、その監修を著名建築家である隈 研吾氏が行っています。隈氏は新国立競技場やJR東日本の品川新駅も手掛けています。今後の国内線のラウンジリニューアルのコンセプトは「一期、一会」ということであり、ANAならではのおもてなし空間をつくり上げたいという想いが込められているそうです。新千歳空港ラウンジのテーマは「大空の玄関」と「翼につつまれる空間」とのことです。
毒吐レポート
新ANA新千歳カウンター
2017年11月8日よりリニューアルされ、ANAカラーともいえるブルー配色がより強くなりました。自動化の波が押し寄せています。
入口からラウンジまで
入口は他の空港のラウンジの配色と一線を画し、白系の大理石の壁面にスモークが強めの自動ドアとなっています。入り口を入ると右側にはプレミアムチェックインカウンターがあり、Skipサービス利用の場合は、カウンターを利用せずに、専用手荷物検査場に進みます。
専用検査場は羽田や那覇と違い、SUITE以外の利用者も利用するため、検査機が二つあり、混雑時もかなり早く通過できると思います。
検査場を抜け、左折するとエスカレーターがあります。右折すると出口です。エスカレーターの傾斜は結構あり、一気に上階に上がるイメージがあります。
ANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGE共用の受付カウンターがあり、手前がANA LOUNGEで、奥がANA SUITE LOUNGEとなります。進むと当ラウンジの特徴である苔山が見えてきます。
ラウンジ全景
大きさでいうと羽田>伊丹>新千歳>那覇と言う感じですが、長方形と言う空間で窓側は窓一面ということもあり、広く感じます。着席エリアはクイックエリアとリラクシングエリアに分かれており、名前の通り、クイックは椅子タイプでデスクカウンターやテーブルカウンターとパソコンで作業するのに向いており、リラクシングはソファが配置されています。
デザイン
床はブラウンのカーペット、ソファやシートはグレー、壁面は木のぬくもりを感じる木目、天井は和紙を張り付けた独特の形状で個人的には紙飛行機を連想させます。色はマイルドなカラーリングで、苔山を除けば、それほど派手なアクセントもなく、一見すると地味なのですが、他のラウンジと比較するとかなり独自性の強い、印象に残るデザインと言えます。テーマである「大空の玄関」と「翼につつまれる空間」が理解できます。
デスク席
クイックブースと呼ばれる区画の窓側で滑走路を臨むデスクカウンターがあります。各デスクスペースにはコンセントとUSB充電ポートがついています。コンセントについては、プラグ挿入時以外は端子部分が塞がれる機構となっており、安全性が高くなっています。窓は大きくて日中はとても景観が良いと思いますが、夜はきれいなガラスのためか、映り込みが大きく、飛行機を撮影するには苦労します。また、飛行機の音が意外と大きく、飛行機好きには臨場感を堪能できます。
電源・Wi-Fi
電源は前述の通り、コンセントとUSB充電ポートがソファ席、デスクカウンターにほぼ1席に1つあり、複数の電子機器の充電には十分です。ちなみに、苔山があるカウンターテーブルにもテーブル側面に電源とUSBポートがついています。苔山を改造して、Qiを張り付けて、山でスマホを充電するとかできたら面白そうです。Wi-Fiについては、各地にあるANAラウンジと共通で接続先名「ana」を選択すれば、パスワードは不要で接続し、同意画面にて内容に同意の上、接続できます。回線品質はとても快適です。
雑誌、新聞
国際線ラウンジと違い、日本語の新聞と雑誌がほとんどです。このほか、Wi-Fiを接続するとデジタルコンテンツが利用できるサイトにアクセスできるため、そちらからも雑誌などが楽しめます。新聞は頻繁にみられているのか使用感がありますが、他の雑誌はきれいであり、デジタル化が進行しているのでしょうかね。
トイレ
トイレについてはラウンジ内にあります。ウォッシュレットは日本式のタイプで、マッサージ機能付きです。トイレはゆったりしたつくりとなっています。男性用トイレは個室が2つ、小用が2つあります。シャワールームはありません。
ANA SUITE LOUNGEのカウンター
ラウンジ受付とは別に、空席待ちや予約変更などの手続きができるSUITE LOUNGE専用のカウンターがあります。那覇と伊丹のSUITE LOUNGEでは、ラウンジ受付と一緒ですが、羽田と新千歳は個別に設置されています。
荷物スペース
ANA SUITE LOUNGEのカウンターの横には荷物を置くスペースもあります。盗難防止用にダイヤルロック式のワイヤー付きのロッカーがあります。カウンターの横ということもあり、有人監視に近く、監視カメラも至る所にあり、防犯は行き届いていると言えます。
食事
国内線のラウンジは基本的に軽食が主体ですが、新千歳空港のSUITE LOUNGEは軽食でありながらも、地元の食品にこだわっており、北海道をはじめとしてレストランの展開やコンサルティングをしている企業であるYOSHIMI監修によるフランスパンやななつぼしを使ったおにぎりが用意されています。他のラウンジよりも食欲がわいてきます。みそ汁用のお椀も他のラウンジと比較して、新しいのか光っており、特徴的です。みそ汁のほかに洋食系のスープ(訪問時はコーンスープ)もあります。
閉館時間が間もないということで、最終提供時間が17時の洋菓子きのとやの「焼きたてチーズタルト」はありませんでした。人気なのでしょうね。タルトはありませんでしたが、プレミアムラスクはありました。
ドリンク
ソフトドリンクでは、ファミレスのドリンクバーのようなマシーンがあるほか、EGROのコーヒーメーカーがあります。紅茶はGeorge Steuart Teaが用意されています。
アルコールでは、クラシックのビールサーバーが堂々としているのが北海道らしいです。隣には、ハイボールとプレミアムモルツのサーバーがあります。
ワインや日本酒、ウィスキーは他の空港のSUITE LOUNGEと変わりません。白ワインについてはワインクーラーに入れてあります。ラウンジ訪問時は外の方がワインクーラーよりも寒いくらいでした。そして、千歳のビールであるピリカワッカ 330ml瓶スタウトもあります。
スタッフの対応
最終便の搭乗のためにラウンジを利用したため、利用客自体もほとんどいなく、スタッフも少ない人数で対応しているようで、受付カウンターとコンシェルジュデスクの間を行き来したりしているようでした。挨拶なども適切であり、特に問題もありませんでした。
食レポ
ドリンクは充実していますが、食事は軽食が多い国内線のラウンジですが、地元の名品を使った軽食であり、満足感が高いです。
普通はパンとワインだけでは物足りないのですが、満足できます。夜も遅いということで、ビールとワイン赤白をいただいてしまいました。最後は北海道の海の出汁がきいたみそ汁までいただきました。
最後に
有名建築家が監修したラウンジだけあり、オリジナリティのあるラウンジで入口から出口まで統一感が素晴らしいと思います。窓が一面にあり、日中は飛行機とその後ろに広がる雄大な景色も楽しむことができ、飛行機の臨場感を感じることができます。
当ラウンジのレポートでANA国内線のSUITE LOUNGEのレポートはすべて完了しました。今後も引き続き、国内線・国際線問わず利用したラウンジのレポートをしていきます。