ANAブラックフライデーで展開されている国内線減額マイルキャンペーンはお得なのか精査してみました。
国内線減額マイルキャンペーン
概要は以下のとおりです。
対象搭乗期間 1月9日(木)~2月28日(金)
対象予約発券期間 11月29日(金)~12月1日(日)
対象路線 能登路線を除く全国内線路線
申し込み方法 ウェブサイト限定
払い戻し 全区間の国内線特典航空券が未使用の場合に限り、1名につき3,000マイル支払いで可能
マイルより手数料マイルが上回る場合(2,900マイル)、不足分のマイルは追徴せず
通常の必要マイル数で既に予約・発券されている特典航空券については、対象搭乗期間・路線であってもキャンペーン適用マイルへの変更不可
予約変更については、対象搭乗期間内(2025年1月9日~2月28日)でかつ同一区間のみ
有効期限は対象搭乗期間終了日まで
今回のシーズンはローシーズンであり、人が動かない時期ではありますが、春節で外国人が入ってくる時期であり、特典が取りやすいかは不明ですが、1か月先以上の予約なので、そこそこ確保できるかもしれません。
ANAトクたびマイルに似た建付けでありますが、期間が1週間でありますが、約1か月半の期間があります。この期間に旅程の完了が必要となります。
必要マイル数
必要マイル数は以下のとおりです。通常のマイル数と減額率も記載しています。
区間マイル数 | 通常 | 減額後 | 減額率 |
---|---|---|---|
0-300マイル | 6,000 | 2,900 | 51.7% |
301-800マイル | 7,000 | 4,900 | 30.0% |
801-1,000マイル | 8,000 | 5,900 | 26.3% |
1,001-2,000マイル | 9,500 | 6,900 | 27.4% |
平均 | 33.8% |
一番減額幅が大きいのは最短区間の0-300マイルであります。具体的な路線は後述しますが、半額以下であります。トクたびマイルよりも路線が能登路線以外で選択できるのはかなりメリットがありそうです。
それ以外は26.3%~30%となかなか渋めであります。
沖縄路線がさらにお得と訴求していますが、実際は一番減額率が低い区間であります。まあ、通常では負担感が大きいので、そこから見るとお得と言えばお得であります。以前のトクたびマイルであれば、もう少し安かった気がします。
都市別発着マイル数
羽田/成田発着
東京国際空港発着では300マイル以内は大阪(伊丹/関西/神戸)が大きく、セントレアや秋田富山、小松などがあります。
800マイルまでの区間は本州と3島はすべてカバーとなります。沖縄は1,000マイルまでの区間であり、少しお得感が少ないかもしれません。逆に言うと、ANAの儲けの源泉と言えるかもしれません。
大阪(伊丹/関西/神戸)発着
名古屋発着
セントレアについては羽田とほぼ同じようなマイル体系であり、割を食っているようにも感じます。大阪は近いものの飛行機はないのでマイルでと言うのは少し不便かもしれません。トクたびマイルや減額マイルから派生して、トクたびマイルミャーや減額マイルミャーを設定して、セントレア発着のマイル数をさらに減額して需要喚起しても良いのではと思うくらいです。
札幌発着
新千歳発着ではフライトが限られるため、意外と利用の実用性があるのは道内と北東北路線かもしれません。ANAグループ便はすべて新千歳発着であり、札幌中心部からは時間はかかりますが、それをしてもJRや高速バスよりは圧倒的に速く、マイル数が少ないのはメリットと言えます。
本州とは800マイル区間で行けますが、羽田か大阪伊丹/関西がメインであり、選択肢は少ないようであります。
沖縄発着
そして沖縄路線であります。先述のとおり大阪発着はお得であり、県内路線もお得と言えます。東名阪以外は仙台と新潟はありますが、札幌は現在はないのでこちらも選択肢は限定的と言えます。
結論
今回の減額マイルについては、これまでの減額マイルキャンペーンやANAトクたびマイルに近いものの、国内線特典航空券がそもそも値上げし、値上げ前のレギュラーに近いローシーズンのマイル数と比較すると、短距離区間(0-300マイル)と最長距離区間(1,001-2000マイル)がかなりお得に見えます。
東名阪路線や道内路線がお得と言えます。東名阪、大阪と福岡/熊本/大分の路線はJRに対抗しているようにも見えます。割引のしないJRだったのですが、最近はかなり、ポイントで安くするキャンペーンがあり、新幹線の利用客が増えているのが理由にあるのかもしれません。
キャンペーンで動向を見て、トクたびマイルやタイムセールに反映させていくことを狙っていくのかもしれません。
今回の対象の時期に新幹線で行くのであれば、飛行機と言う選択をしてみると安くなったり、今回は行使しなかったHRポイントを次に使うと言うカードを持っておくことができるかもしれません。
余談ではありますが、来週のトクたびマイルのマイル数を占うところでもあります。