ANAのホノルル線にいよいよA380-800型機が投入されましたが、そのファーストクラスに搭乗ができそうで、プレミアムポイントも積算される海外発券ルートを調べてみました。
ホノルル線でアップグレードに必要なもの
成田=ホノルル線において、ファーストクラスにアップグレードするためには、ANAマイレージクラブ場合、マイルまたは上級会員に割り振られるアップグレードポイントが必要です。マイル数・ポイント数は下記のとおりです。
いずれも片道あたり
マイル数 35,000マイル
アップグレードポイント 16ポイント
エコノミーからビジネスへのアップグレードと比較すると大量消費であり、敷居がやはり高くなります。往復で考えるとアップグレードポイントは32ポイント、マイルは70,000マイルと結構かかります。マイルの方が、上級会員でもなく申請できるので優しいと言えます。
ファーストクラスアップグレード予約クラスがポイント
以上のように、マイルや上級会員向けアップグレードポイントにてアップグレードは可能ですが、注意したい点があります。
それは、ビジネスクラスからファーストクラスにアップグレードする場合、高い運賃なのでできると思ってしまいますが、一つのクラスは制限があります。
Pクラスであります。
Pクラスは割引運賃に適用されクラスであり、ファーストクラスへのアップグレードは一部を除いてできません。
一部とは、最上級会員であるダイヤモンド会員のみ、アップグレードポイントを2倍で適用することにより、空席があればアップグレードができます。2倍となると32ポイントであり、一年間にそれだけのアップグレードポイントを貯めるのであれば、別な方法が考えた方が良いと言えます。Pクラスだけは注意が必要です。
どこの海外発券が割安なのか
結論から言うとムンバイと言えます。ムンバイ発券は予約クラスがホノルルではZクラスからであります。したがって、最安でアップグレードが狙いやすいと言えます。
以下のサンプルは7月にムンバイから成田に向かい、8月一週目にホノルルに行き、成田からムンバイには9月の3連休に行く旅程であります。
プレミアムポイント合計は21,740PP
PP単価は16.77円/PP
マイル修行の基準でもあるPP単価10円には程遠いですが、ファーストクラスの搭乗できるチャンスができる点とプレミアムポイントが一気に2万ポイント積算されるのは大きいと言えます。
クアルンプール発券はどうか
ANAマイル修行と言えば、クアルンプール発券であり、エコノミー、プレミアムエコノミーの日本、北米間とビジネスの日本往復はPP単価が安いのは、かなり広く知られていることではあります。そうした中で、クアラルンプールからホノルルはどうか調べてみました。
運賃はムンバイ発券を微妙に下回っています。そして、予約クラスはPクラスであります。そのため、PP合計は12,350PP、PP単価は劇的に落ち、29.06円/PPとムンバイ発券のPP単価と比較するとはるかに悪くなります。
一番安くファーストクラスにアップグレードできるのは成田発券
意外にも成田発券が一番、キャッシュアウトが少なく発券できます。ただし、日本人の行動パターンを反映したシーズナリティの影響をまともに受けるため、夏休みやゴールデンウイーク、正月は厳しいと言えます。
旅程と運賃は下記のとおりです。
予約クラスはZクラスとマイルでアップグレードは可能であり、運賃は288,910円であります。PP合計は10,376PPであり、PP単価は距離が短く、搭乗倍率も1倍のため、27.84PPとなります。
安さでは一番でありますが、積算されるマイルなど考えると少し?かもしれません。
最後に
貯めたマイルで特典利用すれば一番お金はかかりませんが、それで終わりであり、再びマイルを貯めないといけません。
有償であれば費用は掛かるものの、マイルは積算され、次回のフライトのアップグレードやステータスにも寄与します。
なお、インドは入国する場合はビザが必要です。ただし、ロシアのように大使館に行って取得も可能ですが、アライバルビザでも可能です。
インドに入国せず、ムンバイで折り返しのANA便で日本に戻ることも可能です。少しはインド気分を味わいたいと言う方にはこのアライバル・ビザを利用するのも良いと言えます。
前述の海外発券の場合、アライバル・ビザぎりぎりの60日以内に収めているため、手数料の発生は一度で済みます。行きか帰りはムンバイに入国しないで日本に戻ると言うのも弾丸トラベルとも言えます。
ホノルル線はアップグレードは空きがあってこそのサービスであり、空席順番待ちには上級会員ステータスが優先されるため、上級会員の必要性もあり、悩ましいところであります。