羽田から函館までANAプレミアムクラスを利用してみましたので、お伝えします。
バスラウンジ到着から遅延
当初は61番搭乗口であり、スイートラウンジからも近いのでラッキーと思っているとSMSまで連絡が来て、搭乗口変更のご案内であります。509であり、バスラウンジであります。
仕方なく、出発時間の20分前に509番口に到着するように到着します。蒸し暑い日であり、バスラウンジに到着する頃には汗だくでした。しばらく、じっとしていると汗が引くかと思いましたが、このバスラウンジが異常に蒸し暑いのであります。
隣の福岡行きは出発が17:20にもかかわらず、バスに最初に案内されているのは17:10であり、これは遅れる予感がよぎります。
案の定、遅れる案内が17:20過ぎにあり、最初は5分と言っていたのですが、15分遅れとなってしまいました。どう考えても同日のフライトは遅延多発しており、出発時間ギリギリ前に案内ではなく、あらかじめアナウンスしてほしいところであります。
それであればラウンジを出る時間を調整して、蒸し暑いバスラウンジの滞在を極力避けれたのですが。
やっとバスに乗ると以上に涼しく、フルディーゼル・エンジン車にもかかわらず、停止中はバッテリーに充電している位であり、バスラウンジとは比較にならないくらい涼しい環境でやっと汗が引き出しました。
最前列1Dシート
沖止めは南側かと思うと北側のターミナル2の国際線専属のピアあたりからトンネルをくぐった先と言う、仲間外れみたいな場所でした。
機材はB767-300ERであり、Air Japanのペイントがされていたため、76Eかと期待しましたが、76Pでした。
本日のシートは1Dであり、同機では最前列、且つ真ん中席であり、艦長席でありました。
ひじ掛けはテーブル格納部分だけでなく、外側にもう一つスペースがあります。76Eであれば、収納がありますが、特に開くなどありませんでした。食事中に置くスペースがあるのは良いところかもしれません。
自分専用の特大モニターと言いたいところでありますが、プレミアムクラス全席とシェアであります。先頭の番台並みに高い位置にあり、首が疲れたりします。
AとC席であります。B767-300ERではA,C,D,H,Kとなっています。個人的にはエアカナダと気動車と香港で覚えております。
まさかのウェルカムドリンク
沖止めであり、オープンなタラップがついており、プレミアムクラスはそのタラップが繋がれた最前方のドアから近いため、外気の熱風と湿気の影響をモロに受けます。
バスでは涼しかったのですが、再び汗ばみだします。公表では15分遅れでしたが、自分が乗車した後のバスはなかなか来ず、30分ぐらいは遅れるかなという予感がよぎります。
そうしているとCAさんから、「お暑い中、遅れまして申し訳ございません。出発前にドリンクはいかがですか。」と案内されます。
アッパークラスに乗ったら、国際線と同じく、まずは泡から行きたいと思い、スパークリングワインを頼みます。
平時であれば、CAさん挨拶断面からいきなり、スパークリングワインをお願いする強者もいますが、今回はあくまで、ご厚意による案内からオーダーしました。
国際線ビジネスクラスの場合は使い捨てのおもちゃみたいなプラスチックのワイングラスに注がれたものが来ますが、プレミアムクラスではボトルそのままであります。ただし、グラスは伝統のプラカップでした。
結構、貴重な体験かもしれません。
離陸前にスパークリングワインを飲むのは考えてみると国際線ビジネスクラス以来ということを一口飲んだ後に感じてしまいました。
ANAの国際線に最後に乗ったのは2019年9月の羽田→ウィーンであり、もう少しで丸3年も国際線ご無沙汰となります。ちなみに、2019年は8月、9月はヨーロッパ、10月はタイと今から考えると随分、海外に飛んでいた時代でもあります。
離陸してから30分くらいで出てきた機内食であります。函館線は幹線ではないため、シンプルであります。
①
袱紗(ふくさ)玉子、赤魚西京焼き
鶏竜田揚げ、もずくたらし揚げ
豆乳豆腐とうもろこしあん
生ハムキャベツマリネ
蟹蒲鉾 湯葉 オクラ和え
鱈子昆布巻き、新生姜漬け
②
牛肉と牛蒡の旨煮
鯖トマトご飯
①と②はボックスが分かれており、①は酒あて、②は空腹を満たすものと言えます。またしても、赤魚の西京焼きがありますが、生ハムは意外と珍しいかもしれません。
そして、とうもろこしあんは香りが印象的であり、夏らしさを感じることができました。コーンスープとはちょっと違いました。
何となくANAの機内食では旨味(Umami)がでる素材が多く、日本らしいと言えば日本らしいですが、国際線ビジネス以上では定番メニューとなる牛ステーキとはかなり違う路線を走っているようです。
日本酒に合わせているようにも感じ、異国の人からすると自分の舌で味わったことがない味覚を経験できるのは旅としては最高かもしれません。日本酒はなかなか負け癖がついていますが。
函館空港到着
フライトは奥羽山脈から青森市中心部を通過して、陸奥湾、下北半島と通過していきますが、マグロの大間崎は通過せず、函館市内側から函館空港の滑走路にアプローチします。
窓側だと百万ドルの夜景が楽しめましたが、1D席のため、それはありませんでした。
函館空港に到着です。函館空港の3レターコードはHKDであり、羽田はHNDであり、NとKのキーボードは遠いため、勘違いは少ないと言えますが、往路と復路を勘違いはありそうであります。
ANA557便はJAL589便と並んで函館に18:50(定刻)に到着します。しかし、羽田発はANA557の方が羽田発17:25であり、一番東京から遅く出発する函館便として存在しますが、今回の遅延でもJALの方が早く到着し、定刻から35分遅れと搭乗時からさらに+20分
(トータルでは35分遅れ)となりました。
北海道新幹線の場合、東京発19:20が最終で新函館北斗に到着は23:33であり、羽田まで行く時間を考えても飛行機の方が有利と言えますが、もう少し最終フライトは遅くてもメリットが高いかもしれません。新幹線が360km/h運転次第かもしれませんが。
バスで函館駅に向かいます。湯の川温泉に滞在であれば、空港から歩いても良かったですが、今日は函館駅付近に滞在であり、バスを利用します。
ANA便が35分遅延でも待ってくれます。ANAとJALは定時では18:50着であり、それに対応するバスは19:05ですが、それは定刻着のJL便客向けで遅れて到着するNH便は本当の最終となるNH客に合わせたようです。
そのためか、混雑もなく、19:50に出発します。30分足らずの道中ですが、シートは高速バス級であり、快適であります。交通IC系は利用できないので、ニコニコ現金払いとなります。
函館は全国の他の空港と比較すると街の中心部までは近い空港にあたります。近いイメージがある福岡や那覇空港と比較してもバスの接続性は近いと言えます。
ただし、バス依存になりますが、タクシーで函館駅前まで行っても、複数人であればバス代に近い水準になるので、いい場所であります。
最後に
久しぶりにB7676-300ERのプレミアムクラスに搭乗しました。76Pのプレミアムクラスはサービスは別として、機材としては古い機材であります。76Eと比較しても、古い感じがあります。
今回は遅延と言うギミックがあり、そのままのプレミアムクラスでは、飛行時間が短く、離陸してからのサービス時間は短くなります。
そこを国際線ウェルカムドリンクのような扱いにして、遅延時間潰しをしたのはベストと言えます。
遅延したら、酒を飲ませろとまでは言いませんが、振れ幅や影響度の限りにおいて、裁量ができれば、結構満足できるサービスはあるのかもしれません。