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エアージャパンはまたまた、失敗事例となるのか

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ANA三度目の正直のLCC、エアージャパンについてその成否を考えてみました。

ANAのLCC事業の成功と失敗

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ANAではアジア地域でのLCC事業の急成長において、LCCの勢いを取り込もうとコラボを早々に実現します。LCC地域一番店のマレーシアのエアアジアと組みエアアジア・ジャパンを設立し、当初は成田をハブに事業を展開するわけであります。

しかし、国策にガードされてきた企業と資本に物を言わす企業の提携には早々に歪みが生じ、1年余りで提携を解消してしまいます。

成田とセントレアに枠だけは残り、痛み分けかは分かりませんが、成田はANA、セントレアはエアアジアが確保し、ANAはバニラエアを設立して再起動し、エアアジアは楽天や中部資本を募り、エアアジアとして再出発します。

まあ、これはフェルナンデスとうまくいかなかったと言う証跡とも言えれる履歴であります。ANAとしては話題性の効果があったとも言えますが、明らかな失敗にも見えてしまいます。

沖止め バニラエア

その後、ANA資本の成田ハブはバニラ・エアとして再建されます。奄美などこれまでANAには存在しなかった路線を維持し、高雄路線など同じく、フルサービスのANAが持っていない路線を維持してきたことは中継ぎ投手としては優秀だったと言えますが、逆転サヨナラチームではなかったようであります。その後、2019年度末までにANAグループのピーチに移管され、2021年には法人格が抹消されています。

一方で、マレーシア資本メインのエアアジアジャパンはセントレアをハブとして回帰をはかったものの、日本の経済力低迷もあり、需要が低迷し、コロナ禍でトドメを打たれてオワコンとなっています。

結果的に、マレーシア資本のエアアジアは全面撤退、ANAはバニラとしては撤退するものの、成田の発着枠は奄美路線などピーチに移管して、それまで関西空港一辺倒であったハブを成田にも追加しつつ、国内では盤石のLCCを確立していきます。バニラで損をして、ピーチで得をとれみたいな感じであります。

こうして考えると、ピーチの成功は個別の努力もありますが、バニラエアのF1マシンの衝突時のショックアブソーバーのような、破壊はするものの、ダメージは少ないみたいなことまで考えていたのかも知れません。ピーチのガードマンだったのかも知れません。

ZIP AIRのパクリだと意味がない

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エアージャパンは当初、成田=バンコク線の就航を表明していましたが、直近では成田=ソウル仁川線の就航を表明しています。日韓路線が増えるのはウェルカムですが、就航時間帯や機材は先行しているJAL系のZIP AIRと変わらない所であります。運賃は安いものの、韓国系のLCCと比較すると安いのか高いのかわからないくらいであります。

そして、日系とは言えども、何かメリットがあるかというとワイドボディのボーイング787運航しかありません。提供座席数が多いので安い、個別の座席でナローボディの韓国勢LCCと比較する機内での快適度は少し上がりますが、それくらいです。

真髄としては、ZIP AIRが就航している路線の後追いといえます。バンコクもソウル仁川もZIPAIRがコロナ禍から就航済みであり、何とも真似のようです。

かと言ってこの先、真似るとしてもホノルルはA380がおり、北米もサンフランシスコやロサンゼルスとはANAの虎の子であり、サチることはしたくないと言えます。そう考えるとエアージャパンがこの先、就航するとなるとバンガロールやケアンズ、アンヘレスなどしか思い付かず、かなりニッチとも言えます。

ANAアンシャン=レジームがのしかかる中で、新規事業といっても、ZIP AIRの後追いが当面、続きそうな気配であります。

ホノルル路線はフライングホヌをLCC化

そして、エアージャパンの成田=ソウル仁川開設に合わせて、リリースされたのが成田=ホノルル路線のANA便購入時のキャンペーであります。

それは

Peach×ANAでハワイへ!ピーチポイントプレゼントキャンペーンを実施します

であります。具体的に言うと2023年11月16日~11月22日において、成田=ホノルル路線を対象としたタイムセールを実施し、(対象搭乗日:2024年1月10日~2月29日)、タイムセールにあわせて対象となる成田=ホノルル路線・クラスを往復予約・購入した利用者へ6,000円分のピーチポイントをプレゼントするキャンペーンを実施するとのことです。

そして、特筆すべきなのはピーチポイントがもらえる予約クラスは成田路線限定(A380)で、KとLクラス(マイル積算率30%)限定となっています。

普通は上位クラスを含めてキャンペーンを展開するものですが、最安のエコノミークラス運賃に絞り、LCCのピーチポイントを付与するのはかなりレアであります。

こうした背景には、ハワイに行く客層が二極化しており、富裕層と一般層、とりわけ若年層に二分化していると言えます。前者は言わずとも知れていますが、後者は必ずしも首都圏に住んでいないので、成田空港までのアクセス費用を気にする所であります。

ANA便であれば、国際線乗り継ぎ運賃で割安に東京以外からもアクセスできますが、現状はセントレアと伊丹と札幌のみであり、福岡や長崎などの都市からのアクセスは不利であり、それを解消したと言えましょう。

ただ、アジア側からハワイへのLCCが実質的にZIPAIRしかない中で、フライングホヌがこうしたキャンペーンをするとZIPAIR状態となり、LCCに近くなると言えます、

今の所、値差は2万円くらいあります。こうしたフルサービスの割安さをついて、ハワイで円安を背景に稼ぐ人も増えてくる事も想像されます。その影響で、A380を降機後にエコノミークラスでは待ち時間が長くなる影響もあるかも知れません。同じ体力勝負であれば、ドル高で待遇の良い方が自明となりますが、代償は大きく出てしまうかも知れませんが。

貨物路線と仁川路線ANA便復活予備軍

仁川空港ターミナル

エアージャパンがパッセンジャー需要として、成り立たないとしても同路線の枠は有効であり、貨物需要として活路があるかも知れません。貨物ハブとして仁川=成田はかなり大きな存在であります。大韓航空やアシアナ航空は成田向けの機材ボーイング747やエアバスA380を投入することが多く、際際需要だけでなく、貨物需要があると言えます。そうした中で、エアージャパンは貨物需要を掬いつつ、活路を見出すのかも知れません。

そして、エアージャパンとして生き残れない場合は、ANAにマイグレーションして、ANA便として仁川便が復活するかも知れません。エアージャパンが就航する前からこうした話をするのは恐縮ですが、5-10年くらいはかかりそうです。

最後に

エアージャパンはバンコクとソウル仁川からスタートしますが、利用したいと思いますでしょうか。運賃は安いかも知れませんが、乗りたいと言うのが今一ないような気もしますが、実際に乗ると機材は大きいので快適かも知れません。

ただ、マイレージとかの縛りもなく、ZIPAIRでも良いかなと感じてしまいます。

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