最近のシンガポール航空のキャンペーンや超長距離ノンストップフライトを一気に就航させるなど攻めの姿勢が見えるシンガポール航空のビジネスクラスの運賃をまとめてみました。
日本発は東京以外が破格
シンガポール航空は50周年のキャンペーンということで、毎月のようにプロモーションを実施しています。しかし、このキャンペーンについて、興味深いのは、東京発はそれほど魅力的ではありませんが、それ以外のシンガポール航空が就航している都市では、上級クラス程魅力的な運賃がしばしば出てきます。その一例が次の章の通りです。
関西=シドニー ビジネスクラス往復
旅程
旅程は下記の通りです。
キャンペーンは10月からということで11月を検索してみるとオールA380-800のビジネスクラスで、往復20万円と破格であります。
フライト | 区間マイル | 積算マイル | PP | ||
11月3日 | KIX | SIN | 3,040 | 3,785 | 4,185 |
11月3日 | SIN | SYD | 3,907 | 4,864 | 5,264 |
11月4日 | SYD | KIX | 3,907 | 4,864 | 5,264 |
11月4日 | KIX | SIN | 3,040 | 3,785 | 4,185 |
合計 | 13,894 | 17,298 | 18,898 |
PP単価は上記の表の通り、10.84円と長距離のビジネスとして破格であります。このほか、同じくオーストラリアのメルボルンも安い運賃の設定があり、関西からですとオーストラリアに行く場合、どこかで乗り継ぐことがほとんどのため、シンガポール航空はベストチョイスと言えます。
超長距離もインドからだと割安
シンガポール航空では、10月から立て続けに、シンガポールとニューアーク、ロサンゼルス、サンフランシスコへのノンストップのフライトを就航する計画をしており、機材は最新鋭のA350-900ULRという超長距離をフライトする中型機としています。この機材はプレミアムエコノミーとビジネスクラスのみ設定されており、単価の高いビジネス需要をターゲットとしており、香港や北京、東京で乗り継ぐ航空会社にとっては収益力の高いクラスを奪われてしまう可能性もあり、驚異的な存在と言えます。
そのような中で、就航記念かわかりませんが、インドの各都市からの割安なフライトを探してみました。
ムンバイ=ロサンゼルス片道ビジネスクラス
シンガポールからはA350-900URLを利用し、ビジネスクラスで長時間寛げます。
日本円では約184,469円であり、下記の表通り、片道でも、PP単価が12.46円となっています。
フライト | 区間マイル | 積算マイル | PP | ||
11月10日 | BOM | SIN | 2,436 | 3,045 | 3,445 |
11月10日 | SIN | LAX | 8,770 | 10,963 | 11,363 |
合計 | 11,206 | 14,008 | 14,808 |
ムンバイ=サンフランシスコ片道ビジネスクラス
こちらも同様に、シンガポールからはA350-900URLを利用し、ビジネスクラスで長時間寛げます。シンガポールでの乗り継ぎ時間は長いですが、旅行の場合はシンガポールも楽しめるので面白いと思います。運賃は日本円で約187,593円であり、PP単価が13.03円となっています。
フライト | 区間マイル | 積算マイル | PP | ||
11月10日 | BOM | SIN | 2,436 | 3,045 | 3,445 |
11月12日 | SIN | SFO | 8,446 | 10,558 | 10,958 |
合計 | 10,882 | 13,603 | 14,403 |
アメダバード=ニューアーク片道ビジネスクラス
アメダバードは西インドにある大都市で世界遺産もある都市です。ムンバイからは近く、ムンバイから乗り継ぎでアクセスできると思います。今回の運賃で最もパンチの効いたフライトと言えます。
運賃は日本円で約148,290円であり、片道で1.5万PPを稼ぎつつ、PP単価9.3円と世界最長フライトを楽しみつつ、世界トップの5スターエアラインのサービスを長時間にわたって楽しむことができる夢のようなルートです。
フライト | 区間マイル | 積算マイル | PP | ||
11月11日 | AMD | SIN | 2,581 | 3,226 | 3,626 |
11月13日 | SIN | EWR | 9,535 | 11,919 | 12,319 |
合計 | 12,116 | 15,145 | 15,945 |
最後に
シンガポール航空といえば、サービスは良いけど、お高いというイメージが特に上級クラスではありましたが、最近は上級クラスでもかなり攻めていて、東京発などプロモーション運賃を設定しないなど同じアライアンスに気を遣いながらも、じわりじわりと攻めているのが何となく感じます。