イスタンブール発券のロサンゼルス往復でビジネスクラスとプレミアムエコノミーの運賃の関係がおかしいとも言えるため、記事にしてみました。
LOTポーランド航空のイスタンブール発券ロサンゼルス往復
イスタンブール発券というと自動的にターキッシュエアラインのような気もしますが、直行便を安売りするとも言えず、スターアライアンスではワルシャワ経由のLOTポーランド航空が両都市に接続しています。
なかなかマニアックな路線ではありますが、色々な所に行っているとこうした路線が魅力的に感じることもあります。
ゴールデンウィーク間の往復を見てみると往路はイスタンブールからワルシャワまではEmbraer195とビジネスとプレミアムエコノミーの差はラウンジアクセスと食事ぐらいとなります。
SFCカードがあれば、ラウンジは解決しますが、機内食についてはフルコースで楽しめる路線でもないと言えます。
ロサンゼルスまではボーイング787であり、ここからはプレミアムエコノミーとビジネスの差がつくところであります。
往路の乗り継ぎは2時間45分ですが、体感的には2時間ほど、復路は6時間30分(体感的には5時間30分)と言ったところです。
運賃は約半分の差があるビジネスとプレミアムエコノミー
同じ日程の同じ便と機材を利用するフライトでもビジネスクラスとプレミアムエコノミーでは運賃で大きな差が付きます。
ビジネスクラスの運賃・予約クラス・プレミアムポイント
まず、ビジネスクラスの運賃と予約クラスとプレミアムポイントの単価を見てみます。
運賃 約212,846円
予約クラス Fクラス(100%+400PP)
プレミアムポイント合計 15,346PP
PP単価 13.87円/PP
ビジネスクラスについてはマイル修行としてはあまり活用できないかもしれません。
しかも、イスタンブール⇔ワルシャワ間は2-2配列のモノクラスのため、ビジネスとしてのメリットは少ないと言えます。
プレミアムエコノミーの運賃・予約クラス・プレミアムポイント
次に、プレミアムエコノミーの運賃と予約クラスとプレミアムポイントの単価を見てみます。
運賃 約110,270円
予約クラス Rクラス(100%+400PP)
プレミアムポイント合計 15,346PP
PP単価 7.18円/PP
運賃は約半分でマイル積算率は同じと言う、驚きの結果であります。
これであれば、プレミアムエコノミーの方が断然の結果とも言えます。イスタンブールの人にしてみれば、地元のターキッシュエアラインズはプレミアムエコノミー設定がないため、魅力と感じるかもしれません。
プレミアムエコノミー運賃からビジネスクラスを引き出す方法は
運賃は半額と言っても、ワルシャワとロサンゼルス間は往復ともに12時間前後のフライト時間が待っています。そこだけでもビジネスクラスにしたいと言うのは性であり、その道を探ってみました。
スターアライアンスアップグレード
ANAマイレージクラブにおけるスターアライアンスアップグレードを行使する方法があります。25以上の航空会社が加盟するスターアライアンスでは各社の対応が色々であり、プレミアムエコノミー割引運賃でもアップグレードできる航空会社も増えています。
しかし、LOTポーランド航空の場合は、スターアライアンスアップグレードにてビジネスクラスにアップグレードできるのは無情にもYとBクラスのみとなっています。
今回の安いプレミアムエコノミーからのアップグレードは無理となります。
オークションアップグレード
LOTポーランド航空ではオークションアップグレード制度を導入しており、出発時間の72時間前から入札することが出来ます。
こんな時代の飛行機はガラガラであり、誰もアップグレードに入札しないのであれば1円入札でビジネスを勝ち取ることもできると考えてしまいますが、各路線で最低入札ラインがあるようです。
東京とワルシャワ間では最低入札ラインが4万円前後からのようであります。ガラガラであればそのあたりで臨んでも良さそうでもあります。
ガラガラの場合はこれより安く振れるか、逆に高く振れるかは不明ですが、一円でもお金を得ようとする場合は安く振れる可能性もあります。
仮に往復それぞれ4万円で(WAW→LAXとLAX→WAW)をオークションアップグレードした場合は+8万円となり、PP単価は12.40円となり、ちょっとと言うところであります。
PP単価10円切りでオークションアップグレードを狙うのであれば片道あたりの入札金額が21,595円となるとあり得るかもしれません。
昨今の事情ではサプライズとしてあり得るかもしれませんが、ここまでくると別地での発券を考えた方が良いかもしれません。
スターアライアンスアップグレード特典もマイル数を可変させて、予約クラス無敵モードとかあると面白いかもしれません。
最後に
日本発券もそうですが、ビジネスクラスとプレミアムエコノミーとの値差が大きく、積算率が同じ場合、色々と検討します。
しかし、こうした場合はイスタンブール至近の別地発券を探すか、そもそものマスタースケジュールを見直した方が良いと言えます。
プレミアムエコノミーが安いところに固執せずにトータルでビシネスクラスなフライトを享受するためには、拘りを捨てることが必要とも言えます。
次の場所を探すのもマイル修行では必要であり、マイラーには宇宙から地球を見る視点が必要かもしれません。