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ユナイテッド・マイレージプラス特典で利用できなくなった国内路線一覧

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ユナイテッド航空のマイレージプラスの日本国内線特典でANA便名の付いた全国各地の国内線の利用できましたが、その内容に変更が発生しており、利用できなくなる路線をまとめてみました。

今回の変更

マイレージプラスにおいて、今回の変更はこれまで利用できた国内線でのコードシェア便(ANA便名でANAHD連結子会社以外の航空会社運航)ができなくなっています。

連結子会社のANAウィングスは対象となっているものの、その他はシステム上検索に出てこなくなっています。

対象の航空会社を整理すると下記のとおりです。

エア・ドゥ(ADO)

スターフライヤー(SFJ)

ソラシドエア(SNJ)

アイベックスエアラインズ(IBX)

オリエンタルブリッジ(ORC)

の5社となります。それぞれ、北海道や九州、関西などで羽田間やローカルで地域の足を担っています。

マイレージプラスの旨味

マイレージプラスではANAの国内線のみを利用できる特典があり、片道5,000~5,500マイル、長距離幹線などでは8,000~9,000マイルにて利用できます。

単体で考えるとANAのトクたびマイルよりは劣位のようにも感じます。

しかし、同社の特典システムがハブアンドスポークの米国大陸仕様のためか、日本国内でも至る所を経由した旅程が続出し、時間がかかるものではストップオーバーを超える寸前の乗り継ぎ時間のものもあります。

逆手に取ると、そうした長い時間はその都市で止まって観光もできると言う利点がある一方で消費するマイルはわずかと言うこともあり、知る人ぞ知る弾丸旅行ツールです。

これまでもマイルが変動制に移行したものの、許容の範囲でしたが、今回の変更は地域によってはその地域発で利用できないと言うところもあり、大きな変更と言えます。

今後はANAトクたびマイルに縋る方向になる可能性もありますが、そのANAトクたびマイルも同社が現況において、業績不振のため、どうなるかわからないところです。

もしかしたら、むしろ特典内容充実に加速するかもしれませんが。

利用できなくなった国内路線一覧

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利用できなくなった国内線一覧、すなわち、ANA運航便が同じ路線に就航しておらず、上記5社のみでANAコードシェア便が就航している路線であります。

航空会社別にまとめてみました。ANAの2020年11月ダイヤベースにまとめています。

エア・ドゥ

羽田⇔女満別、旭川、帯広

名古屋⇔函館

意外と少ないようにも見えますが、羽田⇔新千歳、函館、釧路でも結構なフライトが割り振られているほか、羽田以外の大都市(名古屋や大阪、仙台など)との接続も多く、大打撃と言えます。

スターフライヤー

羽田⇔北九州

1日10往復も羽田に飛んでいるスターフライヤーが全部だめになる北九州は大打撃と言えます。

また、羽田発着では関西、山口宇部は約半分、福岡も2割ほど影響を受けそうですが、生粋のANA利用者は1タミに行く選択はないため、やはり北九州にお住まいの方が大打撃と言えます。

ソラシドエア

神戸、鹿児島、宮崎⇔沖縄那覇

オンリー路線だけ見ると少ないですが、羽田路線と九州各地、名古屋と那覇、沖縄と九州各地とこちらも結構影響は大きいかもしれません。

アイベックスエアラインズ

名古屋⇔大分

仙台⇔福岡、広島

福岡⇔新潟

大きなところでは仙台⇔名古屋中部、札幌や松山⇔名古屋中部も便数は多く、この路線がないと片道複数路線のパズルができないかもしれません。

オリエンタルブリッジ

長崎⇔対馬、壱岐、五島福江

基本的には長崎県内の路線ですが、ORCは福岡⇔宮崎のフライトも9割方ANA便名として担っており、オールニッポンの強い意向が感じられます。

総評

エア・ドゥは羽田と札幌以外の都市(旭川や帯広、女満別)がダイレクトに行けなくなり、スターフライヤーは本拠地の北九州の方が大打撃であります。

また、ソラシドエアは2路線のみですが、ANAとダブル運用されている路線では結構便数が多いため、打撃が多いと言えます。

アイベックスエアラインズについては区のある大都市間の接続が多く、こちらも大きいと言えます。

結論を言うと、大打撃であり、国内の弾丸乗り継ぎの旅を少ないマイルで攻略する難易度が高くなっているかもしれません。

また、5社の本拠地やその県から東京までの路線の往復をANAよりも少ないマイルで実行していた人には打撃は大きいかもしれません。

マイレージプラス変更の理由は

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外資系の企業であり、マネジメントの采配が大きいと想定すると以下の経緯が想定されます。

ライバル会社のデルタが先日、停止したキャンペーン、デルタニッポン500と比較してみたところ、スターアライアンスメンバーでない日本国内キャリアでの利用が多く、しかも、たくさん旅程を消費していることに疑問を感じ、変更するデメリットよりもコストセーブが可能と判断したのかもしれません。

国際線でバンバン収入が入ってくれば、マイルの消費先として看過していたのかもしれませんが、インカムが減ってしまった現在は持ち出しを極力止血するということなのかもしれません。

みんなで我慢が必要かもしれません。

最後に

f:id:dantra:20201106072346j:plain以上の5社における特典は消滅した代わりに、ピーチが代役を果たす可能性もあります。上記5社の補完は完全ではなく、場所によっては不利ばかりが目立つ変更かもしれません。

一方で、ANAの事業構造改革ではマイレージの利用について、磨きをかけるようであり、満足感のあるサービスが出てくるとすると、激おいしいと言うことはないかもしれません。

しかし、決して損はしないと言うレベルでトクたびマイルmoreのようなプロダクトが出てくることを期待するところです。今回の変更はそういう歴史があったと言うことにもなりそうです。 

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