シンガポール発券で中東キャリアのビジネスクラスが安い理由を考えてみました。
普通に考えると高いシンガポール発券
シンガポールは東京、香港とともに投資家が集まる都市であり、最近の香港のプレゼンスの変化により、価値が高まっています。
東京と比較すると広さや過ごしやすさでは東京の方が良いものの、お金に対するアドバンテージは高く、ノンストップの飛行機がニューヨークやサンフランシスコから可能になった現在は東京よりも価値があるかもしれません。
東京も香港もシンガポールも総じて飛行機代は高く、庶民にとっては、近隣のソウルやマニラ、クアラルンプールまでのチケットを購入しても安いケースがあります。
中東キャリアはシンガポール発券のビジネスクラスでも安い
そんな中でシンガポール発券のビジネスクラスで中東キャリア(エミレーツ航空、エティハド航空)では安いルートがあります。
シンガポール発券ビジネスクラス ヨハネスブルク往復
エディハド航空
まずはエディハド航空を見てみます。7月29日にシンガポールを出発し、8月6日ヨハネスブルクから戻るルートです。
機材は787と777のコンビネーションであり、レジデンスではないものの、スタッガード配列の安定のシートであります。同社のハブ空港であるUAEのアブダビで乗り継ぎとなります。利点としては往復ともにアブダビで2~2.5時間の乗り継ぎでカバーできる点であります。
運賃は約194,164円であり、アジア主要都市発のヨハネスブルクまでの往復としては最安となります。
エミレーツ航空
旅程はエディハド航空と同じの旅程で比較してみると同じような旅程でありますが、エミレーツの方が復路はゆったりしています。
機材はオール77Wというエミレーツらしさであります。エディハド航空もエミレーツ航空もA380が登場しないのはちょっと寂しいですが、両社とも主力級を選択できるのはワンワールドやスターアライアンスでは想像できないところと言えます。
運賃は約196,893円であり、エディハド航空よりも2.7千円ほどの差しかありません。
両社ともアラブ首長国連邦のキャリアであり、空港はドバイとアブダビと違えども、似たような旅程であり、リンゴリンゴの比較ができやすい旅程となっています。
シンガポール発券でなぜ中東キャリアは安くするのか
シンガポール発券の南アフリカビジネスクラスとなれば、ヨハネスブルクとケープタウンに就航しているシンガポール航空がヨハネスブルクまで直行便を飛ばしており、有利と言えます。
ヨハネスブルクはアフリカでは最大の金融センターであり、欧州や北米を経由しないでアジアからダイレクトにアクセスできるシンガポール航空は重宝されると言えます。以前はスターアライアンスではタイ国際航空も就航していましたが、消滅し、SQのみが残置しています。
そうした中で、利益率の高いお金持ち相手に商売をするとなるとダイレクトフライトと言う強みを持つSQに対抗するにはコストと言うことなのか、UAEの2社が挙って、SQに対抗しているとも言えます。
移動にかかる時間をお金で埋め合わせると言う施策とも言えます。ここに安い理由があると言えます。
最後に
シンガポール発券で安い中東キャリアのビジネスクラスは南アフリカ向けには安く、サプライズでありますが、シンガポール航空を目の敵にした構成であります。
シンガポール発券では南アフリカ往復は安くしておらず、いい勝負なのかもしれません。中東キャリアとしてはアジアとアフリカの主要都市は絶対に落としてはいけないと言う厳しい目があるのかもしれません。