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500系 こだま864号岡山行き 乗車記

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500系のこだま864号岡山行きに乗車しましたので、お伝えします。

 500系こだま号

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500系の特徴は何といっても、戦闘機のような鋭いフェイスと円形な断面であり、今から25年前に登場したとは思えない車両です。

今回はV7編成であり、登場当時のペイントに近い状態いです。JR500 WEST JAPANというのもそのままです。

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往年はN700などと同じく16両編成でグリーン車も接続されていましたが、現在は8両編成となり、グリーン車も接続されていないシンプルな編成となっています。

車内探訪 

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指定席は5号車と6号車であり、今回は6号車に乗車しました。往年のグリーン車のシートを利用しており、2-2配列となっています。レッグレストとヘッドレストは取り除かれているものの豪華感があります。

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 5号車指定席と比較すると座面と窓枠との距離が6号車の方が広くなっています。

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実際座ってみても足下部分で広さを実感できます。また、飛行機のアッパークラスのようにテーブルは肘掛に格納されています。
5号車では前席の背もたれについています。

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窓枠にテキスト調の装飾がされていたり、天井照明を見ると25年前の車両と感じるところもあります。 

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5号車指定席も2-2配列となっています。ブルーのシートが特徴的であります。

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カップホルダーが肘掛についており、真ん中のひじ掛けには木目のカクテルテーブルがあります。500系には木目はあまりに合わないような感じもします。

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自由席はスタンダードな新幹線シートの2-3配列となっています。シートのカラーはパープルと500系らしいカラーリングです。

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 トイレ周りは狭く感じるのは断面積が狭い500系の特徴かもしれません。最新のN700Sのトイレ周りと比較すると設備の進化を一番感じる場所でもあります。

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低重心設計がこんなところにもと言うことなのか、ゴミ箱は低い位置に扉がついています。かなりかがまないと捨てられません。

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同車両では一番新しいのは実は喫煙ルームかもしれません。ガラスの輝き具合やデザインは2010年代と言う感じがします。
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 そして、同車両一番の見せ場でもある8号車先頭に設置されている子供向けバーチャル運転台があります。運転台のシートはベンチタイプとなっています。

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 運転台の反対側は何もないスペースとなっています。今はどうなっているかわかりませんが、ANAの一部のボーイング777-300ERのプレミアムエコノミーの最前列にこうしたスペースがあった記憶があります。ここに毛布を敷いて寝てみたくなります。

こだま864号岡山行き

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 新幹線と言うと終点は新大阪か東京と勝手に思い込んでいましたが、個人的には岡山が終点というのは新鮮でありました。

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停車駅は岡山まで各駅停車であり、途中には5回、追い抜かれるため、停車時間が長い駅もあります。トータルの所要時間は3時間20分とかなりの鈍足であります。

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博多駅は12番ホームであり、博多南から博多までは博多南線特急864Aとして運行され、出発2分前の入線となります。

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 線路を挟んだ隣側にはN700Aが先に出発していきます。11番線にはラッピング新幹線「輝け!みんなの九州」号の800系がいました。

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 今回は「新幹線 直前割引きっぷ」を利用。のぞみだと1時間ちょっとで行けますが、9千円超かかるところをこの切符では2時間弱はかかるものの5,800円とかなりお得であり、バスよりは高いものの時間ははるかに早いと言うきっぷです。

 17:02定刻通りに博多を出発します。N700系列とは異なる加速感は往年の加速感でありました。最高速は285kmと抑えられてしまっていますが、それでも風格を感じます。 

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 小倉駅に到着です。到着前は柴川は見えますが、さすがに小倉城は見えません。

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一方で出発をすると進行方向左側には製鉄所が見えてきますが、一瞬ですぐに新関門トンネルに入ってしまいます。

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 小倉から20.7km先の新下関でみずほ608号とのぞみ54号の通過待ちをすることとなります。9分停車となり、ホームに出て、通過する列車を見ることが出来るのもこだま旅の醍醐味かもしれません。

のぞみ54号の通過の様子を動画に納めました。以下のとおりです。 

新下関を出発すると春らしい新緑で包まれた里山を観ることが出来ます。

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10分もたたずに厚狭駅に到着します。

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厚狭駅はすぐに出発となり、トンネルが多い山陽新幹線ではありますが、遠くまで見える場所もあります。セメント用材料の運搬専用道路は残念ながら見えませんでした。

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新山口には厚狭出発から10分後で到着し、すぐの出発となります。新山口の前後は工場が良く見え、夜景だとまた違う景色が楽しめだろうと思ってしまいます。

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徳山で再び、通過待ちとなります。11分の停車であり、再び先頭部分に行ってみます。

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今度はのぞみ56号に追い越されてしまいます。向かいにはレールスターも停車しており、それぞれの時代を走って来た車両の勢ぞろいであります。

500系も昔は通過線を専門走行だったことを考えると人生にも似たところを感じてしまいます。

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前回は錦帯橋を見た後に錦川鉄道に乗車後、新岩国から同列車に乗りましたが、今日はそのまま通過です。

鉄印帳 中国・四国制覇の旅 岩国から高知空港まで - 弾丸トラベルは怖くない!

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広島駅に定刻18:50に到着。500系とはここでお別れです。この後、19:03に出発し、東広島、三原、新尾道、福山、新倉敷に停車した後に岡山に着くこことなります。あと70分程の道中です。

西に向かうレールスターとツーショットです。新幹線は海外の高速列車と比較しても性能だけでなく、綺麗さと美しさがあると感じてしまいます。

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改札のコンコースに降りるとキッズ・スペースがあり、入口には500系をモチーフにした壁が。今でもやはり人気のある車両であることがわかります。

最後に

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あと2年経つと25年が経過し、退役と言う言葉が聞かれるようになる500系ではありますが、その姿は今もって色褪せないながらも、デビュー当時と比較すると、色々な苦労を背負ってきた風に見えます。Shinkansenの歴史でも500系は0系、300系、E5系のなどスペックや時代を変えた車両の中でも、強烈な印象を残した車両であり、大事にしたい車両でもあります。

そして、そんな黄昏のワンショットでした。 

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