キャンペーンで浮沈するプレミアムポイント単価ですが、その単価とは何か、今更考えてみました。
最近のPP単価
最近、色々なキャンペーンや期間限定運賃が展開されており、金額が安価なのが良いのか、2倍が良いのかわからないため、整理してみました。
ANAにキュン!平日パターン
2月28日(過去)と3月1日(当日)限定で販売されている国内特別運賃でありますが、単価をまとめてみました。ANAでは国内有数の便数を誇り、通常設定されている割引運賃でも割安な羽田⇔沖縄で計算してみました。
総額7,610円(運賃7,000円+羽田PFC370円+沖縄PFC240円)
プレミアムポイント 984マイル×50%×2=984PP
元の木阿弥的なプレミアムポイントでありますが、PP単価は7.73円/PP
ボーイング777-300みたいな単価でありますが、最近ではレアな単価であります。平日に夜活でも実施したいところでもあります。
ITM/KIX限定、プレミアムポイント2倍キャンペーン
大阪伊丹と大阪関西限定のプレミアムポイントキャンペーンが展開されています。
こちらは一番便数が多い、羽田⇔伊丹/関西で計算してみました。運賃はエリートな100%加算のビジネスきっぷであります。
総額18,310円(運賃17,600円+羽田PFC370円+沖縄PFC340円)
プレミアムポイント 280マイル×100%×2+400PP=960PP×2=1,920PP
100%積算ながらも砂漠に水を撒くような積算率でありますが、PP単価は9.54円/PP
となります。
ビジネスはANAカードを保有し、そのカード決済する前提で、対象の区間を2区間(往復でも往路2回でも、復路2回でも可能)が必要であり、最低36,620円のコストが発生しますが、キャンペーン期間中であれば36,620円で3,840PPを獲得できることとなります。
実に先述のANA SUPER VALUE SALEの2倍速であります。
時間とPP単価
以上のとおり、二つのキャンペーンの運賃や施策を比較した場合に、プレミアムポイント単価を至上主義とすると沖縄往復の方がベストであります。どれだけ時間がかかってもキャッシュアウトする金額は低いので、持ち出しが少ないと言う観点では正義であります。
一方で羽田⇔沖縄の1回のフライトは2.5時間はかかります。一方で羽田⇔大阪のフライトは1.2時間程度であり、約半分で済みます。
キャンペーンを適用した場合の単価の格差は9.54÷7.73=123%であり、時間を重視すれば大阪伊丹の方が効率的であります。逆に時間がかかってもがキャッシュアウトが少ないという事になります。
お金を時間で買うのであれば、浮いた時間に再投資してさらにプレミアムポイントを獲得することも可能であります。
一方で、浮いたお金で時間がかかっても、さらに沖縄に行くことでプレミアムポイントを積むことも可能であります。
時間にプレミアムポイントを託すか、キャッシュにプレミアムポイントを託すかという事でもあります。いつまで経っても悩ましいところであります。
時間は人間が発生するはるか昔から存在しています。一方で、キャッシュは人間が発生した後にしばらくして発生したものであり、人間の庭で通用するものであります。
人間の事情に関わらず作用するのは時間であり、時間と言うのが一番貴重というのが加齢に伴い、まさに実感しているところであります。
そういう意味では時間をお金で買うような時短なプレミアムポイント積算と言うのはもっとも合理的ではないかと感じています。
VTでベストルートを出しても一日ががりで時間かかり過ぎとなれば、時間の無駄を楽しむと言う点では楽しいかもしれませんが、歯切れが良いかはわかりません。
とは言え、単価は重要
時は金なりであるという事で、ANAのファーストクラス最長路線の羽田⇒JFK便を積算クラスでは最高峰のFクラスが正義であるのか考えてみました。
運賃 1,994,710円
予約クラス Fクラス(150%+400PP)
プレミアムポイント 10,508PP
PP単価 189.83円/PP
となります。ANAにキュン!での羽田⇒沖縄の1レグの約11倍のプレミアムポイントをたたき出しますが、運賃は262倍となり、あきらかにコストコンシャスと言う面では劣位であります。
また、飛行時間は羽田⇒沖縄は2時間40分程、羽田⇒ニューヨークJFKは約14時間と時間的にも効率的とは言えません。これだけの費用があるならばゴールドのインゴットを買いたいところでもあります。
時間とキャッシュアウトは難しい関係
以上のようにお金をかけないでプレミアムポイントを獲得する方法も有れば、お金をかけてゆっくりかけて獲得する方法も有ります。
費用面で言うと割り算をして値が低い方が優位ですが、マイレージ修行と言うのは個人にぶら下がるものであり、個人の残された時間を逆算した場合に時間と言う指標が意外と大事になってくるかもしれません。
20-30代の人はそうは感じないかもしれませんが、加齢にに連れて時間と言うのはどんどん早くなり、40代となると1日は16時間ぐらいに感じます。
マイル修行をするのであれば、時間とお金に対して、有効な配分をすることが出来る体制を整えられるようなグランドデザインを若い頃から描くことが重要かもしれません。始めるなら早い方が良いと言えます。
最後に
プレミアムポイント修行するときにいつも悩みの種になるお金と時間であり、これはプレミアムポイント修行に限ったことではなく、生きる間で色々な場面で悩まされるものでもあります。
単価を地道に追い求め、時間を有効に活用していくしかないのかもしれません。