ANAのシンガポール発成田空港行きのNH802便、ボーイング787-9型機のビジネスクラスに搭乗しましたので、お伝えします。
プレミアムエコノミー運賃からアップグレード
搭乗の2日前に購入し、即座にアップグレードポイントによるアップグレード申請をするも空席待ちのまま、当日、カウンターに。「アップグレードのスタンバイ待ちされますか」と言われ、同然「Yes」と答えて、搭乗券の印刷作業をされるとビジネスクラスの搭乗券が印字され、スタッフも少々驚き気味に搭乗券を渡してくれました。今回はシステムが勝手にシートを割り振りましたが、窓に近い窓側の9Kでした。
ボーイング787-9型機のビジネスクラス
ANAのボーイング787-9型機のビジネスクラスは「ビジネス スタッガード」と呼ばれており、座席はジクザグに配列されており、全席通路側であり、シートのリクライニングはフルフラットになり、完全に横になることができます。
また、シートモニターは18インチもあり、大画面で映画を楽しむこともできます。このほか、機内インターネット(有料)で利用でき、ビジネスやプライベートでのやり取りをリアルタイムで可能です。
ビジネスクラス搭乗記
搭乗から離陸
NH802便は現地時間の早朝であり、日が明けないままの出発となります。また、チャンギ空港ターミナル2のANA便の搭乗口はおおよそ、待合室から遠い場所に飛行機がいて、建物内の照明の反射もあり、カメラでの撮影には適していないのが残念なところです。そして、いよいよ機内に。
ビジネスクラスとしては機体中央になる9Kですが、前方より座席数が少ないためか思いのほか静かです。
早朝便ということもあり、就寝3点セット(枕、コンフォーター、ベッドパッド)もあります。
シートはスタッガードですが、ベッドパッドの生地の模様はヘリンボーンです。足元はスーツケースも置けるようですが、スペースはボーイング777-300ERの方が広いようです。
電源など
テーブル周りには、電源、USBポート、ヘッドフォンジャックが集中しています。ヘッドフォンジャックの周りが布で覆われているのはなぜかわかりませんが、接触不良による音飛び対策なのでしょうか。
国内線では、機内誌が先頭によくありますが、セーフティーボードが一番前にあります。ウェルカムドリンクはシャンパンを選択しました。伝統のプラカップですが、100均で販売されているものと異なり、足がついたグラス風でした。
ANAのセーフティービデオはJALと比較すると洗練されており、1世代前も新しかったのですが、それをさらに作り直しており、なかなかです。
飛行機が動き出し、滑走路に。前日利用したターミナル4にはキャセイパシフィック機がいます。
搭乗前日のシンガポールは天候が良くなかったこともあり、雲を切り抜け上昇。
朝焼けの雲海に。
しばらくすると朝日が見えてきます。NH802便は朝早くて、搭乗まで眠くてしょうがないですが、この朝日を見られるのが良く、特にビジネスクラスの窓側で見るのは格別です。
朝食
安定飛行に入ると朝食の時間となります。洋食と和食がありますが、今回は洋食に。
洋食は現地のホテル「Regent Singapore, A Four Seasons Hotel 」のレストラン「バジリコ」とのコラボレーションしたイタリアンです。
イタリアンと言っても朝からフルコースと言うわけではなく、ホワイトオムレツと茄子のハルミジャーナ添えです。他はシンプルにフルーツと、パンです。ドリンクは目覚めのシャンパンとしました。
就寝
食事後はビジネススタッガードシートのメリットを最大限活用し、フルフラットにして映画鑑賞タイムに。トム・クルーズ主演の「バリー・シール アメリカをはめた男」を再生開始させたのですが、睡眠不足のためかいつの間にか寝てしまい、到着1時間前まで熟睡してしまいました。とりあえずトイレに行き、マウスウォッシュでリフレッシュしてやっと目が覚めました。
到着前の食事
栗のニョッキ かぼちゃのヴルーテソースと鴨のコンフィ添え
すでに到着1時間前でCAさんには悪いと思いましたが、少しお腹もすいていたため、お願いするとメニューよっては厳しそうな表情もされましたが、「栗のニョッキ かぼちゃのヴルーテソースと鴨のコンフィ添え」と伝えると快諾して、グレープフルーツジュースと合わせてすぐに用意してくれました。このニヨッキも「Regent Singapore, A Four Seasons Hotel 」のレストラン「バジリコ」とのコラボメニューですが、電子レンジで温めればすぐに用意できるためかあっという間に出てきました。
到着
シンガポールから大きく迂回することもなく、日本付近に飛来し、犬吠埼西側から霞ケ浦付近まで進み、旋回をして、成田空港B滑走路に着陸。定刻よりも早くゲートに到着するもののゲートは第一ターミナルでは入国審査場まで最も遠い58番でした。
アナウンスで58番と伝えられると周囲からは落胆の声も聞こえてきました。増築されたゲートはきれいですが、入国審査までは遠いです。おまけに税関審査で、シンガポール入国スタンプが同日で2回もあったためか、「金塊はお持ちですか」と普通ではありえない質問の後に手荷物の全検査をされました。
最後に
ANAのフルフラットのビジネスクラス「ANA ビジネス スタッガード」では、座席が窓側に接した席が最高です。個室感が強く、ぐっすり睡眠できるほか、離着陸の際に体験できる景色のほか、高度1万フィートの雲海や朝焼け、夕焼けを堪能できます。また、ボーイング787型機では窓の明るさを調整できるため、他人に迷惑をかけずに、減光して景色を堪能できるため、窓側はおすすめです。