鳴り物入りで始まり、一時は誰も笑えないタイムセールであったJALスマイルキャンペーンですが、第2弾が発表されましたので、まとめと今後の見通しを考えてみました。
6,600円セールの第2弾が早くも実施
今回の第2弾の発表であります。色々な媒体で詳細は出ていますが、下記のとおりです。
[タイムセール期間]
2023年4月7日(金)00:00~4月8日(土)23:59
[搭乗期間]
2023年5月1日(月)、2日(火)、8日(月)~10日(水)
5月11日(木)~6月30日(金)ご搭乗分については別途案内
運賃
国内線 全路線一律
片道6,600円
お子さまはさらに25%OFF
片道4,950円
JALホームページより
ブレずに6,600円で攻めています。今回はGW中日とGW明けと言うビジネスには関係ない期間で攻めています。サラリーマンであると利用しにくいですが、大学生やずらし旅向けかも知れません。
さらに、次回以降(6月末)にも言及しています。
一番アクセスが多いであろう3/31の未明から昼ぐらいまでのアクセスを解析し、瞬間最大風速と平均風速を出して、これは行けると踏んで準備をしつつ、キャンペーン終了までのデータを見つつ、週末前に経営層に打ち込んでいたプランAとプランBのどちらかの回答を月曜の朝に出して、同日中にGoサインが出たのかもしれません。そして、同日にwebサイト公開で一般公開となったのかもしれません。
第2弾も対象期間は短く、小出しとも言えますが、システムに対する負荷対策なのか、別に戦略的な狙いがあるのか不明ですが、購入できる機会があるのは嬉しいところでもあります。
舌の根が乾かぬうちではありますが、今の時代、良いものは次々に発出していかないと薄れてしまい、競合が次の一手を打ってくるので、早々に展開と言うのが実情かもしれません。
まあ、66並びと不吉とまで言わないまでも、なかなかの数字でここまで来たのはあきらめないと言うフィロソフィが生かされたのかもしれません。
まあ、好評となると第何弾が増えて、第10弾とかなるとアクセスも増えるので初心忘れずに、風を読むようにトラフィックと稼働率を読む繰り返しそうになると思います。
再チャレンジは成功
JALはANAの国内線タイムセールが気に食わなかったのか、その先に何かを考えていたのか、国内線においてスマイルキャンペーンという21世紀ではレアなキャンペーンを展開をしました。
そして、その日は3/9,10,11でありましたが、まさかのシステム上の問題で中止と言う顛末でありました。
その後、お詫びをwebに掲載し、3月末の社長会見でも言及があったりするなど、航空史に残る事態だったのかもしれません。
その後、再チャレンジを比較的短期間で用意してきて、こちらまでおっかなびっくりだった再チャレンジは結果的には成功となりました。仮想待合室などスタート前に説明するなど、どんな不慮なトラブルが来てもリカバーする航空会社的な本領が発揮されたのか、第一弾は無事に成功したと言えます。
一連の顛末は、まさに950年前に起きたカノッサの屈辱にも感じます。今後にもよりますが。
まあ、再チャレンジが失敗しているとどうなるだろうと言うくらいでしたので、まずは成功だったのでしょう。
週末流星群が向かう先は桃子
流星群と言うかスターリンクトレインと言うか天空のイベントのように毎週セールをするとなるとセールが定着化し、土日はJALのチケットを確認してみようとなるかもしれません。
ANAにキュン!のANA SUPER VALUEセールは月1であり、それ以外にもセールをしていますが、毎週となると結構習慣化するのかもしれません。
どちらかと言うとANAトクたびマイルのような火曜日に路線を確認するかのように土日にチケットを漁るという事となりそうです。
一見すると、ANAの対抗のようにも最初は見えていましたが、毎週小出しに短期間のセールを展開するとなると狙いが違うようにも感じてきました。
JALスマイル流星群の狙いは実はANAではなく、その妹である桃子なのかもしれません。
LCCを相手に運賃を下げて対抗するのは無謀のようにも見えますが、オーストラリア妻(何人目かは不明)とのハーフの息子がなかなかうだつが上がらず、桃子との喧嘩に弱くて、お金があるうちに親がテコ入れをしていると言う感じかもしれません。
タイムセールを見るとビジネス利用者を狙ったものではなく、LCCのような安く観光に行きたい人向けに狙っており、6,600円はLCCよりは高いけど、成田や関空まで交通費、あとは微量ではありますが、マイルが貯まるとなると羽田と伊丹は魅力的と感じる人が出て来て、谷間の閑散日や週明けの平日の昼間辺りに空席を埋めにかかっているのかもしれません。
ANAと桃子は兄妹で稼ぐ場所や利用者層の棲み分けを進めているとは言え、重複もあるほか、セールやキャンペーンでも兄妹間で気を遣っているところがあり、JALとしては強い親が今のうちに出来ることをしているのかもしれません。大河ドラマ女優とその局の職員の子供みたいにならないと良いのですが。JALとしては国内線は文字通りチャレンジする立場にあるので、ヤンチャにやりがいがありそうです。
最後に
ビジネスパーソンとしては本業の事業について、いかに知見や経験から新しいもの創出し、価値創造が必要とされますが、システムのような裏方で間接的なファクターが実は成功の表裏一体であることを肝に銘じることが必要かもしれません。やっぱり、インターネットは有史以来で最高レベルの発明だったのかもしれません。
いくら良いコンテンツがあってもそれをデリバーできないと不達・終了であり、航空会社ではそれが当たり前であり、サイバー空間でも当たり前と思っていましたが、そうではなかったことからのリカバーと言うか再チャレンジをして、次の一手まで出してきたのは良いことかもしれません。JALの社員力が随分ついたのかもしれません。
ここに来て、攻めに転じるJALと家族間のサチリを気にしてしまい、マンネリ化している定例キャンペーンのANAと言う感じですが、カノッサの屈辱もその先は大きく動いていたりするので、未来はわかりません。
国内だけでの体力勝負だけではもったいないですが、両者ともに似たものの敵を知ることで大海の敵と戦うべく、再び競争力がついてほしいところであります。