3回目となる緊急事態宣言の発令が決定されましたが、前回までとは違う要請もあり、一部のANAラウンジでアルコールの提供が中止となりましたので、お伝えします。
緊急事態宣言 4都道府県に発令
政府は東京、大阪、京都、兵庫の4都府県を対象に、期間を4/25~5/11までとして、緊急事態宣言を発令すると正式に決定しています。
これで3回目の緊急事態宣言となり、休みで出かけたくなる、ゴールデンウィークや年末年始など、家にステイしようと思えばいられる人が多い期間を都合よく利用して、感染拡大を抑えるという魂胆でありますが、過去二回実施し、波はどんどん高くなっている気もします。
本当に同じ繰り返しのようなことが繰り返され、イギリスに渡航した方がワクチン打てるのではないかと思ってしまう程です。
今回の発令では、前回まで発令と異なる措置もあります。以下のとおりです。
酒やカラオケ設備を提供する店
⇒休業要請
⇒またはそれらを提供しない場合、時短要請(PM8時まで)
大型商業施設(床面積合計1000㎡超)
⇒生活必需品を販売するエリアを除き、休業を要請
イベント
⇒社会生活の維持に必要なものを除き、原則、無観客で開催を要請
鉄道やバスなどの交通事業者
⇒平日の終電の繰り上げや週末・休日の減便などの要請
今回、特徴的であるのが、酒を提供しない場合、居酒屋などは午後8時まで営業できる(あくまで要請なので自由は自由ですが)点であります。
お酒を提供するお店にとっては、お酒は利益の源泉であり、国にとっての財源で多くを占める税金のようなものであり、それが提供できないで営業と言うのは経営に大打撃というのは理解できます。
山梨県が飲食店に対して行っているような対策が全否定されているような感じもしますが、人流がとにかく多い東京や大阪はそんなことを言っていられないということかもしれません。
空港には酒を提供する施設がある
空港は多くの利用客がおり、待ち時間等にお土産を購入したり、レストランがあったりします。空港ターミナル内にあるレストランなどはこれまでの緊急事態宣言では市中のお店と同等に営業時間や対策をとっており、今回の緊急事態宣言においても、要請に従うこととなるでしょう。
しかし、空港にはもう一つ酒を提供する施設があります。それは航空会社が提供するラウンジであり、JALとANAが同社のマイレージサービス上級会員や上級クラス搭乗客向けに提供している搭乗時間までの待合室であります。
ラウンジでは飲食の提供があり、お酒の提供もあります。前回までの緊急事態宣言においても、出発最終便まで営業されており、ある意味、聖域とされてきました。
ANAラウンジでは首都圏と大阪でアルコール提供中止
今回の緊急事態宣言では「酒」の提供をする場合としない場合での営業について、具体的に盛り込まれたことにより、「酒」と言うものがクローズアップされています。
そうした中で、2021年4月28日から緊急事態宣言解除まで、羽田空港・関西空港・伊丹空港に設置されている国際線・国内線の各ラウンジでのアルコールの提供を中止することとなりました。
お酒による気持ちが大きくなって、マスクをラウンジ内で常に外しているのが常態化したり、大声で話すことが多くなっていることが影響しているかもしれません。
最後に
第3回緊急事態宣言では、お酒の提供可否で休業か営業(時短はある)という前代未聞の要請が出ており、飲食店にとっては翼をもぎられた状態でどうするか問われているようにも感じます。
そうしたなかでも、当初はANAラウンジにおいてアルコールの提供はされていたものの、新幹線の車内販売や駅改札内でのアルコールの販売が中止となり、交通機関でのアルコールと言うのがフォーカスされてきたので急遽止めたのかもしれません。