アメリカの首都であるワシントンD.C.から成田へのANA1便のビジネスクラスに搭乗しましたので、お伝えします。
ワシントンと日本の間の直行便
ワシントンD.C.周辺には3つの空港があります。ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(DCA)とボルチモア・ワシントン国際空港(BWI)、そして、ワシントン・ダレス国際空港(IAD)であります。
DCAはナショナルと言う名前のとおり、国内線(一部カナダ路線含む)が中心であります。BWIは3,000m長の滑走路があり、長距離路線も可能である目、アイスランドやメキシコなどにも就航しています。
そして、IADは3,500mの滑走路が2本、3,200mの滑走路が1本、2,800mの滑走路が1本あり、ワシントンの世界各地からの玄関口であります。
アクセスについては、DCAは地下鉄が直結、BWIはアムトラックが直結でありますが、IADはバスで地下鉄駅に乗り継ぐ必要があります。
ちなみにワシントン・ダレス国際空港の空港コードはIADでありますが、Dulles International Airport からするとDIAですが、1927年に開港したDCAと紛らわしいためか、IADとなっているようです。DIAとなっていれば、ダイヤモンド会員にとってはDIAがいっぱい印字されることとなっていたでしょう。
ANA1便
以前、航空会社のトップナンバーである1便について特集しましたが、ワシントン・ダレス国際空港発成田行きの便はANA(NH)1便であります。
ANAは1986年から国際線定期運航便を就航しています。同年3月3日にグアム線を、次いで、7月16日にロサンゼルス線を、そして、7月26日ワシントンD.C.線(NH1/2便)を就航しています。
同社国際線元年に就航しており、国際線ネットワーク拡張によって、便名のリナンバーも多々ある中で、同路線だけはNH1/2便を30年以上経過しても維持しています。
対抗のJALは1991年に就航し、当時リチャード・ギアをCMに出演させるなど、鳴り物入りでスタートさせたものの数年で撤退しています。
令和の今はホノルル線が脚光を浴びていますが、ワシントン線は同社における国際線飛躍の路線でもあり、レジェンド路線とも言えます。
ビジネスクラス搭乗記
チェックイン
Uberでホテルから空港まで行ったのですが、星評価の高い優良ドライバーがランプを間違えたため、一回りして到着。アコードが快適であった点とドライバーとして本当に申し訳なさそうであったため、星5個とチップを付与し、チェックインカウンターに。
日系の航空会社は海外ではどこでも日本の空港のようなディスプレイがあり、すぐにカウンターの場所がわかるのが良いです。
ダイヤモンド会員またはファーストクラス搭乗者向けのラウンジであるターキッシュエアラインズのラウンジ案内が豪華であります。ここまで豪華であるかはさて置き、気分は良いものです。
ターキッシュエアラインズのラウンジから徒歩100歩もない位のところにあるB44ゲートからの出発となります。ダレス空港は飛行機とゲートの距離が近く、ボーイング777-300ERがとても大きく感じます。
搭乗
搭乗し、ビニールで包装された寝具やスリッパ等をすべて取り出します。
近くには、お隣のフラッグキャリアである大韓航空94便がいます。アジアの飛行機がいると成田や羽田のような感じもします。
アメリカ発のアメニティはグローブトロッターではなく、ニールヤードであります。カラーや香りはANAやヒノキやレモン的な香りが強い、ANAオリジナルアロマに近いため、良いのですが、いつからグローブトロッターに切り替わるのか興味があるところであります。
機内誌は令和元年5月1日号、通し番号599号であります。
離陸
ダレス空港はゲートから滑走路まであまり時間はかからず、時間帯によるものなのか、混雑は少なく比較的、スムースに離陸ました。
タイムプラス動画にまとめましたので、ゲートから雲の上に行くまで動画をご覧ください。20秒足らずです。
ボーイング777-300ER特有のエンジンであるGE90の唸り音も落ち着き、雲海の世界が広がります。
カナダ上空に入ると春らしい雪と大地のグラデーションが堪能できます。
機内食
14時間弱フライトでは一番の楽しみは機内食であります。
アミューズ
マルコナアーモンドとドライクランベリー ドライフィグとブルサンチーズの生ハム包み スモークサーモンのタルトレット
アペタイザー
今回は洋食にしてみました。
帆立貝と海老のアイオリソース ポークハム添え
野菜の新鮮さとホタテの鮮度が勝負のメニューですが、いずれも鮮度は良く、機内でこうした食事が食べられるのは、現在は素晴らしいと言えます。
メインディッシュ
牛肉のステーキは以前同じものをどこかのフライトでいただいたため、敢えて変化球コースを選択。
サーモンとシュリンプのケーキをベアルネーズソースで
かなりポソポソしており、サーモン感もなく、失敗と言えるメニューでありました。強いて言えば、お酒を楽しむうえでは、胃が膨れず、いいパートナーとも言えます。
デザート
デザートはチョコケーキとミント満載のフルーツです。チョコミント状態となってしまいました。
お酒で熱くなった喉を見冷やすためにアイスクリーム1周目であります。
就寝
いつも慣れた白ワインではなく、赤ワインの影響もあるのか横になりたくなり、寝落ちて失敗しないため、ベッドモードに早々に変更。
横になって見上げると今回の機材は少し古めの機材(間接照明が昼白色蛍光灯)でした。
眠ると言ってもすぐには眠れないため、ビデオを。3月から5月はかなりマイル修行を実施しため、映画はかなり観尽くしてしまい、映画ではなく、ドラマで探していると、ワシントンならではドラマがありました。
NCISネイビー捜査官があり、ワシントンらしさを堪能します。その後は日本の捜査官ドラマも見てしまいました。
眠れずに時間をつぶす
この日は疲れていたのですが、なぜか寝付けず、結構時間を持て余してしまいました。配られたペットウォーターを撮影してみたり、後方のバーに行ってみたりします。
端午の節句期間であるため、鯉のぼりもいます。
バーは後方だけでなく、7Hのシートの前にもあります。共通しているのは機内の温度で丁度飲み頃の赤ワインだけであります。冷蔵庫でもあれば、白ワインもセルフにできるのですが、難しいようです。
冷え冷えのワインが欲しいため、白ワインをお願いし、ニュージーランドのSPY VALLEYに。乾いたのどを潤すとともに、冷やされ、すっきりします。
真っ暗な機内を歩いていても時間はあまり経過せずシートに戻ります。フライトは最も高緯度の米露国境付近となります。まぶしいのを覚悟でシェードを開けるとまぶしい世界であります。
到着前食事
北米・欧米路線では到着前の食事の前にカツ丼やラーメン、サラダなどお願い出来ますが、到着前の食事まで待ってみます。
食事は洋食のチキンを選択します。味付けはグッドであり、鶏肉もなかなかであります。和食よりは洋食の方が良いと言えます。
食後は2周目のハーゲンダッツとベリーズであります。グラスの底を見るとANAのロゴマークがあり、特注品のグラスであることがわかります。
グラスの薄さはグラスを持った時の感覚と飲み物を入れて唇がグラスに触れる時の感覚で違いがわかります。
最後に
トータルのフライトはほぼ予定通りであり、ルートもきれいな形でありました。
本当は令和最初の日である5月1日のNH1便、ファーストクラス1Aに着座できれば1にこだわり抜けた(R1 5/1 NH1 1A)と言えますが、偶然はそこまで重ならないため、NH1便のみとしてみました。
そこまでしなくても、快適な移動であり、NH1便を利用できたのは良いと言えます。北米は残り、ヒューストン、サンノゼ、シアトル、バンクーバーであり、コンプリートに向けて来年は動きたいとかおもってしまいました。