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ANA国際線アップグレードが落ちてくるタイミングに変化

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ANAビジネスクラス

ANA国際線におけるアップグレード空席待ちからアップグレードが成立するタイミングについて考えてみました。

国際線アップグレード

ANA 国際線アップグレード

概要

ANAでは国際線において、以下のクラスからランク上のクラスのシートにアップグレードが可能です。

エコノミー→プレミアムエコノミー

エコノミー→ビジネス

プレミアムエコノミー→ビジネス

ビジネス→ファースト

アップグレードするために必要物はマイルまたは上級会員の前年の飛行実績に応じて付与されるアップグレードポイントでアップグレードが可能です。

また、エコノミー→プレミアムエコノミーに限っては、入札アップグレード制度があり、キャッシュ(空港カウンターで現金払いではなく、webでカード決済)でアップグレードが可能でもあります。

ただし、マイルを利用した特典エコノミー、特典プレミアムエコノミー、特典ビジネスから上位のクラスにマイルやアップグレードポイントでアップグレードはできません。

有償の航空券の場合でも、アップグレードできる運賃は限定されており、安いけどアップグレードできないエコノミーとアップグレードできるエコノミーの値差が少ない場合は後者は買いでもあります。

申込方法

ANA アップグレード申込

ANAウェブサイトまたは電話で申込となります。電話はどうしても接続されるまでの時間と実際の手続きで時間がかかるので、ウェブにしたいところではありますが、下記の場合は電話での手続きとなります。

座席をご利用にならない幼児連れのお客様がいる場合
乗継便などがあり、すでにチェックイン済みとなっている場合
アップグレード申請済みの便が含まれている場合の予約変更
アップグレード種類の変更(アップグレードポイントとマイル)
2名以上で一緒にご予約・購入され、一部のお客様のみのアップグレードをご希望の場合

申込は搭乗日の355日前から搭乗便出発時刻の24時間前まであります。当日、体調が良くないのでビジネスにしたい場合、カウンターに行き、空席があれば可能であります。

空席待ちについては当日まで預かられます。特典航空券では空席待ちは14日前までとは大きく違います。

そして、この空席待ちで申込した後に、アップグレードが成立することを頻繁に利用するフライヤーの間では「落ちてくる」と言われています。

以上のようなアップグレード制度でありますが、醍醐味は何と言っても、空間スペースと機内食などのサービスの差が圧倒的に出るエコノミーからビジネスへのアップグレードが醍醐味であり、上級会員を目指す一つの動機でもあります。

エコノミーからビジネスへの必要マイル/ポイント数

マイル数

ビジネスクラスへのアップグレード可能なエコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードに必要なマイルまたはアップグレードポイントを目的地別(東京発)にまとめてみました。まずはマイル数です。

12,000マイル

ソウル金浦、台北松山、台北桃園、香港、マニラ、北京、上海浦東、上海虹橋

広州 深セン 大連 青島 厦門 杭州 瀋陽 武漢  ウラジオストク

 

18,000マイル

成都 ハノイ ホーチミン プノンペン ヤンゴン バンコク シンガポール

クアラルンプール

 

20,000マイル

ジャカルタ デリー ムンバイ チェンナイ ホノルル

 

25,000マイル

シドニー パース バンクーバー シアトル サンノゼ

サンフランシスコ ロサンゼルス モスクワ ストックホルム

 

28,000マイル

シカゴ ニューヨーク ワシントンD.C. ヒューストン メキシコシティ

イスタンブール ウィーン フランクフルト ミュンヘン デュッセルドルフ

ブリュッセル パリ ミラノ ロンドン

 

マイルでアップグレードする場合、距離(区間マイル数)によって必要なマイル数が設定されています。そのため、マニラは東南アジアではあるもののマイル数がかなりセーブできます。

一方で、成都やジャカルタはわずかに距離が長いため、マイル数が余計にかかり、ちょっと損な気分です。

また、シドニーはフライト距離は4,800マイルで、ロサンゼルスは5,200マイル弱と飛行時間などかなり違いますが、アップグレードに必要なマイル数は同じであります。

アップグレードポイント

続いて、アップグレードポイントです。マイル数と比較して塩な目的地と得かなと言う目的地を色分けしています。

6ポイント

ソウル金浦、台北松山、台北桃園、香港、北京、上海浦東、上海虹橋

広州 深セン 大連 青島 厦門 杭州 瀋陽 武漢  成都 ウラジオストク

 

8ポイント

マニラ、ハノイ ホーチミン プノンペン ヤンゴン バンコク シンガポール

クアラルンプール  ジャカルタ デリー ムンバイ チェンナイ ホノルル

 

10ポイント

シドニー パース バンクーバー シアトル サンノゼ

サンフランシスコ ロサンゼルス モスクワ ストックホルム

シカゴ ニューヨーク ワシントンD.C. ヒューストン メキシコシティ

イスタンブール ウィーン フランクフルト ミュンヘン デュッセルドルフ

ブリュッセル パリ ミラノ ロンドン

 

アップグレードポイントは上級会員のみに付与されるので一般的ではありませんが、こちらは国ごとに必要なアップグレードポイントが設定されています。

マイルでアップグレードするものと比較した場合、塩なものを黄色、得なものを赤字にしています。

マイルでは距離が長くて、マイル数が余計に必要であった成都は他の中国の都市と同じ6ポイントとなっています。

一方でマイル数では得であったマニラが東南アジアに位置づけられ、ちょっと損な感じです。インド各都市はバンコクやシンガポールと同等であり、アップグレードポイントの方が良いと言えます。

アップグレードポイントは6,8,10と階段が少ないため、10ポイントはシドニーからメキシコシティまでと多くの欧米都市が10ポイントとなっています。

偏西風の影響が少なく、飛行時間が短いシドニーととパースはマイルでもアップグレードポイントでもちょっと損な感じです。

落ちてくるタイミングに変化

落ちてきた

特典ビジネスと有償エコノミーからビジネスへのUGの格差

アップグレードをする場合、まず、対象のクラス(ビジネスクラスにアップグレードできるエコノミークラス運賃)をまず、発券します。空席照会の断面で、アップグレード空席照会ができるため、そこでアップグレードに空席があれば、そのフライトで旅程を作成し、発券後すぐに、アップグレード申請すれば、アップグレード確定しますが、大概の場合は空席待ちとなります。

特典航空券でビジネスクラスを確保しようとすると14日前までは空席待ちができるのですが、それ以降はできなく、出発96時間前でも1年前でもマイル数が変わらないのは大きなメリットですが、空席がないと直前では利用できないのと大きな違いがあります。

特典カレンダーで△であっても、実際の空席照会(複数都市・クラス混在)ではまめに探すと空席があったりするので、粘ると特典も直前でも引き出すことができるケースもあります。

アップグレードは24時間前まで空席待ちができるので、結構便利であります。結局、ANAとしては正規有償ビジネス>有償+アップグレード>特典を優先したいので、ギリギリまでビジネスクラスをビジネス運賃で買ってもらうことに期待するため、特典には渋くなるのでしょう。

このご時世で落ちてくるタイミングに変化

現在は減便がされており、提供座席数がかなり絞られます。また、政府の方針により、入国者数を絞ったり、緩めたりしており、その度に航空会社に航空券販売の制限をかけたりします。

また、海外での入国先、日本への再入国(帰国)の際に必要な要件等がころころ変わっています。現在は入国者数制限や必要な要件が緩くなっているので、航空会社にとってはどんどん販売して、座席を埋めていく方向となっています。

今回、3年近く振りに海外に行き、このアップグレードをしてみて、以前と違うと感じてみました。実績としては以下のとおりです。

JFK→TYO 発券時空席あり、即UG

TYO→SIN 発券時空席待ち 24時間後落ちてくる

SIN→TYO 発券時空席待ち 往路の24時間後に落ちてくる

TYO→XXX 発券時空席待ち 搭乗1か月前に落ちてくる

シンガポールに行ったところまでは搭乗記を書いているので公開しますが、最後の旅程はチョメチョメとします。と言ってもアメリカのどこかの都市であり、10月以降となりますので、搭乗記で確認してみてください。

と言うことで、4区間中3区間は空席待ちでしたが、全区間アップグレード成功となっています。TYO⇔SIN間はほぼ搭乗1週間前に落ちきました。

ダイヤモンド会員であると言うことも効果しているのは否めませんが、それにしても早かったりします。

実際に搭乗すると落ちてきたフライトでも結構空席があったりします。以前であれば、落ちてくるのは搭乗前夜だったり、空港カウンターで当日だったりするとまだ幸いですが、UG失敗も結構あったりします。特典カレンダーでは1年先まで△が毎日表示されるのとは対照的であります。

国際線の需要は絶対的な少ない

以上のことから、考察してみると、以前は直前まで搭乗するかしないか不確実であったケースが多かったと思われますが、現在は座席指定までしている人はほぼ確実に搭乗することが考えられます。

入国に必要な書類を申請したり、過去となりましたが、72時間以内の陰性証明など大変な思いをして渡航するので、そうした書類を出していれば確実に搭乗することが確認できます。

実際に良い席が空かないかと座席指定を頻繁にみてみましたが、以前と比較すると本当に非流動的であり、結局抑えた席から出世することがほぼない感覚です。

一方で、需要は減便で絞っていても、それでも供給過多なのかもしれません。空前の円安で日本に来れば、逆並行輸入で生業ができるくらいでありますが、航空券が燃油代と座席数を絞っており、感覚的には1.8倍くらいであり、円安と言っても控えているのかもしれません。

当然、日本から仕事で海外に行く場合も、これだけコストがかかるのであれば、渡航せずにZOOMで我慢しようとなりそうです。

そうしたことから、需要が激減しており、現金の入らない特典航空券は回避、ギリギリまで緊急需要を探り、1か月前、2週間前、1週間前断面では、

正規有償ビジネス>有償+アップグレード>特典

で開放しているのかもしれません。7日前ぐらいで有償+アップグレードに振って本当に搭乗する気があるのか確認し、需要がなければ、特典に振って、96時間前に少しでも空席を減らすようにしているようにも見えます。

今回は最終旅程がひと月前に落ちてきたのはやはり、供給過多であるのとダイヤモンドとしての並び順と言えそうです。

一方でシンガポールとオーストリア間は結構運賃が高騰していたりするので、需要過多と想定され、、日本はここでも取り残されているのかもしれません。

最後に

ANAビジネスクラス

欧州方面は特典航空券では2週間前に空席待ちに並んでも、失敗が多く、どんな状況か気になりますが、有償の場合、Mクラスでダイヤモンド会員の場合は、結構強いかなと想定していますが、日欧の間の供給が細すぎるので気になるところであります。

複便を見ても、ロンドン、フランクフルトがメインであり、それ以外は変わらずであります。アップグレードされたいのであれば、北米と東南アジアが良いのかもしれません。機内で祝杯の確率は上がりそうです。

 

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