ANA国内線でのボーイング777型機の運航再開について、まとめてみましたので、お伝えします。
6月以降の予約画面
6月1日以降の予約画面を見てみると722の機材が複数見えます。722はボーイング777-200/ER型機の座席を新しくした392席(うちプレミアムクラスは28席)仕様機のことを指します。
他の路線でも722は散見されており、6/1から運航再開が濃厚のようです。
ボーイング777が設定されている路線・フライト
上の画面は福岡⇒羽田線ですが、この日の777型機(722)がアサインされているフライトをまとめてみました。
羽田⇔札幌便
羽田 札幌 札幌 羽田
07:00 - 08:30 ANA051 09:30 - 11:10 ANA054
12:00 - 13:35 ANA063 14:30 - 16:05 ANA066
13:00 - 14:35 ANA065 15:30 - 17:10 ANA068
17:00 - 18:35 ANA073 19:30 - 21:05 ANA078
羽田⇔福岡便
羽田 福岡 福岡 羽田
07:00 - 08:35 ANA240
07:25 - 09:20 ANA241 10:10 - 11:50 ANA246
18:00 - 19:55 ANA267 20:50 - 22:30 ANA272
19:00 - 20:55 ANA269
羽田⇔伊丹便
羽田 伊丹 伊丹 羽田
09:00 - 10:10 ANA017
17:00 - 18:15 ANA034
伊丹⇔沖縄便
伊丹 沖縄 沖縄 伊丹
11:00 - 13:10 ANA765 14:05 - 16:00 ANA766
羽田⇔沖縄便
羽田 沖縄 沖縄 羽田
09:40 - 12:25 ANA995 13:15 - 15:40 ANA996
16:25 - 19:05 ANA1095 20:10 - 22:30 ANA1096
ちなみに羽田⇔沖縄線は従来シートの772の機材設定の便もありました。
羽田 沖縄 沖縄 羽田 *772機材
08:30 - 11:15 ANA467 12:10 - 14:35 ANA464
15:25 - 18:05 ANA477 19:05 - 21:30 ANA476
少なくとも朝7時台に3機の722が同時に空中に存在し、さらに9時羽田発の伊丹行きはどこからかの折り返しではうまく繋がらないことを考えると4機の722が存在することになりそうです。
羽田から札幌を複数往復して、福岡に行く機材、羽田から伊丹に行き、沖縄に行って伊丹に戻って、最後は羽田に戻る機体、福岡で起きて羽田/那覇を繰り返す機体などが考えられます。
1日中飛んでいることとなり、再開に向けては万全を期しているようにも感じます。
運航停止中に新仕様機に改修か
6月1日のスケジュールを見ても新シート仕様機は4機ぐらいはあり、コロナ禍が来る前にデビューした同シートは2020年2月の運航停止までに2機ぐらいと思っていましたが、運航停止中の期間を利用して改修したのかもしれません。
と言っても、他航空会社での同型機の事故原因が解明せず、対策ができないとなるとこのままディスコンとなった可能性もあるので、なかなかできないことでもあります。
国は2022年3月にANAの国内線のトリプルセブンに搭載されたエンジンの運航停止解除をしており、そこから3か月余りで安全対策とともにシートを交換したのかもしれません。
そうなると四半期ごとに722の機材が増えてくることにもなりそうです。78Mが海外に戻っていくと777の出番、再び来ると言えます。
ボーイング777-300は設定されていない
6月1日断面の予約画面を722と772は設定されているものの、ボーイング777-300は設定されていません。このボーイング777-300は国際線で運用されているGE90を搭載したボーイング777-300ERとは異なり、プラットアンドホイットニー製のエンジンを搭載した国内線専用の機材となります。
ANAでは現在、登録上は5機保有していますが、いずれも1998~1999年に投入された機材であり、すでに25年ほど経過しています。
国際線に活用もできず、お盆の超ピークくらいしか運用の場がないので、しばらくはお茶引きとなるか、引退もありえそうです。
最後に
日本国内線でもANAのトリプルセブンが再び乗ることができるとなると、事故があったため少し気になるところではありますが、対策が施されていることで逆に安心かもしれません。
また、新仕様のシートを設定した機材が増えたようにも思え、トリプルセブンはしばらく日本の空を飛ぶことになる期待もあります。
一方で機齢の高い、ボーイング777-300国内線仕様機が予約画面に出てこないのは少し気になるところでもあります。
離陸の際にあの独特なエンジン音を耳にすることができるのは嬉しいですが、機材減で耳にする頻度は減るかもしれません。