ANAダイヤモンドといえば、その優遇され方が天上の人の扱いにも見えますが、ダイヤモンド会員同士の優先度、そしてそれを透明にするための上の資格ができるか考えてみました。
ANAダイヤモンド基準の原則
ANAマイレージクラブによるとANAダイヤモンド会員への基準は下記のとおりです。
年間10万プレミアムポイントを積算し、かつ、うちANAグループ運航便で5万プレミアムポイントを積算する必要があります。
簡単にクリアする人もあれば、難儀な人もいますが、ANAの飛行機にたくさん搭乗することが必要であるのは変わりません。
さらに、ANAではダイヤモンド会員年数に応じて、ボーナスマイルの付与数が異なるため。その区分けもできるようになっています。
また、ミリオンマイラープログラムにより、ダイヤモンド会員であった場合に生涯フライトの多さで一応区分できるようになっています。
個人ユーザーのスコアは法人利用にかなわないのか
法人利用客は株式持ち合いや取引金額の多さにより、それを劇的に変える影響があるため、なかなか手出しはできないと言えますが、個人においてはそのスコアはかなり明確になっていると言えます。
例えば、対象年のプレミアムポイントの積算具合やこれまでの履歴、ダイヤモンドの継続年数、ミリオンマイラープログラムの積算数等が優先されると思います。
例えば、前年にダイヤモンド会員の10万PPを達成できない場合に、それ以前の履歴をもとに、救済措置がされた場合には、その情報も反映されていると思われます。
これは個人、個人事業主でも同一であると推察されます。
以上からすると、予約の申請起点によりますが、やはりスコアの高いダイヤモンド会員が優遇されるのは間違いないと言えます。
そうでないと、飛んでいる人は不平を起こしますし、会社としては新たな収益の源泉を見失うことともなり、持続可能な企業としての存在意義が薄れ、ある意味あたり前であります。
ダイヤモンド会員の優先する要因を整理
ダイヤモンド会員内での優先する要因を整理すると下記がファクターと想像できます。
ダイヤモンド会員年数
直近のプレミアムポイント獲得数
ミリオンマイラープログラムでのマイル数
法人利用/個人利用
以上のような条件をもとに優先度をはかっているようですが、優先が裁定されるタイミング(アップグレード、空席待ちなど)は申請した早さが一番に決定されているようです。プレミアムエコノミーの最高峰Gクラスであっても、遅い場合にはビジネスクラスへのアップグレードにはあまり効果がないようです。
個人のスコアは個人の中で優先され、それと法人と比較したうえで整理されるようであり、法人(とくに公益な機関)の強さはあるようです。
最近は差をプレミアムポイント数で明確にしてきた
一方で、個人の中だけでみると、面白い試みもあるようです。
何度か記事で取り上げていますが、プラスMore特典というキャンペーンが出ています。これはANAカードの利用金額とプレミアムポイント12万ポイント(コロナ禍の影響で15万から基準を繰り下げ)達成すると、家族会員にダイヤモンド資格を付与したり、スカイコイン交換レートをレートをアップするものです。
ダイヤモンド会員を12年継続していますが、初めてのキャンペーンでもあります。
先日、両方の基準を満たしたようなので、キャンペーンに登録してみたところ、その後にアンケートがあり、興味深い設問がありました。
その問いは「ダイヤモンド会員」以上にどんなサービスを求めるかというもので、選択肢にダイヤモンド会員より上の資格というものがありました。
いろいろなアンケートに答えていますが、このような選択肢は珍しく、数年来には新たな展開が生まれるかもしれません。
最後に
今回はダイヤモンド会員の中での優先順位と言う不透明な内容をフィーチャーしてみましたが、ダイヤモンド会員の基本的なメリット、ボーナスマイル、スイートラウンジ利用、最優先搭乗、選択式特典、専用問い合わせ番号が利用できることを考えると、それ以上の期待は不透明でした。
しかし、+moreキャンペーンがそこから脱却して、合理的な理由(プレミアムポイントが多い、または、かつ、利用金額が多いなど)で明確にしようとする試金石かもしれません。
いみじくもそうした試金石を投げたところでコロナ禍となり、その調査がうまくいかなくなっているようでもあり、今後しばらくは様子見かもしれません。
ダイヤモンドより上の資格名はどんな名前が出るのか興味を持ちつつ、PP単価に傾倒した修業とは異次元のものになるのではないかという不安もあるところです。