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【ANA6184便搭乗記】海外でのコードシェア便を考察

ルフトハンザドイツ航空 A320

ノルウェーのオスロからドイツ・フランクフルトまでNH便名のコードシェア便に搭乗しましたので、お伝えします。

海外でのコードシェア便のメリット・デメリット

日本国内線ではANAとコードシェアをしている航空会社は多く、エアドゥ、スターフライヤー、IBEXエアラインズ、ソラシドエア、オリエンタルエアブリッジなどがあります。国内線の場合は運賃やマイレージ加算など予約・発券断面ではほぼANA運航便と同じであります。

ただし、優先搭乗の扱いや最前列シートの開放(エアドゥの旧プレミアムクラス機材)などでは差分が出るもののあまり変わりません。機内サービスもほぼ、お茶と水と果実系ジュースくらいなのでほぼ差はありません。

一方で、国際線において、日本を発着としない国際線でNH便名がついているエリアはアメリカ、EU、アジアなどかなりあります。

ANAが加盟しているスターアライアンス加盟航空会社のみならず、様々な航空会社とコードシェアをしています。

基本的にはそうした路線は運航するキャリアの座席指定やチェックインシステムに依存しており、ANAの予約確認画面から座席指定をしたり、チェックインはできません。

一方で、運航する航空会社のサイトからは座席指定(良い席は有料で指定も可能)やチェックインが出来たりします。ANA上級会員のメリットはこうした過程ではほぼ有りませんが、快適にフライトを選択肢は有ると言えます。

そんな中でNH便名のコードシェア便のメリットとデメリットをまとめてみました。

ANA便名のコードシェアのメリット

日本発着以外でNH便名がついているメリットはおそらく下記のサービス一択となります。

ANAスカイコインで購入が可能

一連の予約旅程がすべてNH便となっている場合、ANAスカイコインで購入が可能となっています。このご時世、運賃が高いのでマイルをスカイコインに溶かして購入するケースも有りますが、国際線では他のキャリア便名が混ざってしまうと、スカイコインではそれができなくなります。スカイコインで購入する場合は日本以外の国際線区間でNH便名があるとそれができます。

アメリカではユナイテッド航空運航のフライトにNH便名が設定されているため、結構使いやすいと言えます。

アジアにおいてもタイ国内線などはタイ国際航空が割と使いやすいと言えます。国際線しかないシンガポールは微妙であり、なかなか使えないと言えます。

欧州ではフランクフルト空港をハブとするルフトハンザドイツ航空が西欧中心にコードシェアが組まれています(ローマやミラノ、パリなどの主要都市も有り)。その他ではブリュッセル航空が意外とコードシェアされており、成田行きのブリュッセル便は運航日が少ないですが、運航されている日は意外と組み合わせがあったりします。

奇跡的なところで言うとLOTポーランド航空がロンドンとのフライトにNH便名が設定されており、最新ビジネスクラスを海外発券で欧州で利用するには一択となりそうです。

ANA便名のコードシェアのデメリット

ANA便名のコードシェアのデメリットと言うか、もうちょっとなサービスをまとめてみました。

Keep My Fareが利用できない

ANA国際線はANAサイトでネット予約発券しようとすると基本的にすぐに発券しないといけませんが、Keep My Fareを利用すると発券を72時間先まで猶予できます。

ただし、無償ではなく、日本円で1,000円(各エリア発券でもにそれと同額相当、円安が強いので日本発券が一番安いですが)がかかります。

希望している予約クラスが残席1の場合には最終旅程確認などすぐにできない場合に有効であります。座席指定もできます。(バルクヘッドなどはブロックされているのであまり意味がありませんが)

一方で、アップグレード申請はできないので、購入発券までの時間的なアドバンテージはありません。

しかし、このシステムはANA運航便が全旅程でないと成立しないものであります。ただし、国内線はエアドゥなどのコードシェア便はOKと言う不思議さはあります。

スカイコインで発券できるのとKeep My Fareの違いは何かと考えると、Keep My Fareは運航会社の予約基準に平仄がとれないため、設定していないと言えます。

コードシェアと言うと一定の座席枠を確保しているようにも見えますが、CやYクラス以外の予約コードではコードシェア便と実運航便での発券状況をコントロールしているようでも有ります。

チェックインは運航会社

折角、NH便名がついているのでANAのサイトからチェックインができれば良いのですが、それができません。日本との国際線区間であるANA運航便が先にチェックインが出来たりします。

対策としては運航会社のチェックインページからチェックインすることとなります。キヤリアによっては事前に座席指定すると搭乗までロックされるキャリアも有りますが、ルフトハンザ系は座席指定していても、チェックイン勝ちであり、後から座席指定してきた上級会員がチェックインしてしまうと良い座席が奪われてしまうので要注意です。

さすがに、運航キャリアサイトで有料で購入した座席指定はそうしたことは有れませんが。

ANA6184便搭乗記

オスロ発のNH便名は2便

オスロ便

今回は念願のオスロ発券をしてみました。オスロ発券の特徴はマイル積算率が高い割に総額運賃が低く設定されています。欧州ではおそらく一番であり、100%加算のMクラスなどは割安であります。ただし、燃油サーチャージはまるまる課金されます。逆に言うと燃油サーチャージが下がってくるとますます有利かもしれません。

過去に何度も記事した記憶があり、以前はアップグレードできるプレミアムエコノミーが星でありました。

こうした中でフランクフルト空港に直行便はルフトハンザであり、最大1日5便あります。その中でNH便が設定されているのは下記のとおりです。

NH6186便 OSL 5:55 > FRA 8:15

NH6184便 OSL 16:10 > FRA 18:20

NH6186便はフランクフルト空港昼発のNH204便(11:30⇒8:40+1)に接続しており、NH6184便はフランクフルト空港発のNH224便(20:30⇒17:55+1)に接続しています。個人的には早起きは苦手というか、オスロは無泊の乗継のため、結果的にNH6184便となりました。

そうは行っても、フランクフルト空港での時間がかかることを想定して、今夜はフランクフルト空港止まりであります。

ルフトハンザとの便との共通点はなく、ルフトハンザの便名の割り振りがかなりANA以外との他社とも多く、ひっ迫しているのかもしれません。

オスロ空港はLH便対応

オスロ空港

オスロ空港は綺麗な空港であり、表示とかも最新のものを利用しているようであります。アジアの時刻がバンコクだけと言うのは寂しいですが、結びつきから言うと致し方ありません。

チェックイン機 オスロ空港

チェックイン機は自動チェックイン機であります。ANAは有りませんが、コードシェアのルフトハンザドイツ航空はあります。こちらはパスポートスキャンがありましたが、難なく感熱紙の搭乗券が出てきました。便名はLHで印字されていました。

LH863便

LH863便でありますが、MH6184便も表示されています。逆に言うとコードシェアはANAしかないのかもしれません。

オスロ空港ゲート

搭乗客は結構多く、フランクフルトは日本で言うと伊丹や関空のようなところなのでしょう。

ルフトハンザA320

ルフトハンザのエアバス機材であります。321か320かこの断面ではわかりませんが、どちらかでしょう。また、普通にブロンドの人がいるのも日本ではなかなか味わえない景色であります。

ルフトハンザ A320機内

新世代のA320なのでしょう。ハットラックの照明が黄色であります。ALL NIPPONの場合はブルーであります。軍用機みたいな暗めなグレーでありますが、ドイツの人はこうした好みなのでしょう。高級外車のカタログサイトなんかも大体、黒か白かグレーが多いので目立たないことが良いのでしょう。

ルフトハンザ A320 座席

シートはレザー張りですが、かなり薄いシートであります。座席間隔と快適性をエコノミーで追求した結果の最適解ではありますが、20年前と何が違うのかよくわかりません。

ルフトハンザ A320 セーフティカード

ルフトハンザドイツ航空のセーフティカードであります。一流な航空会社は綺麗に整えられていると言う印象であります。

機内サービスメニュー

でも、こちらの方が気になります。やはり、機内でのチャリンチャリンに力を入れています。もう、マスク外しても良いくらいなので、日本でも機内でチャリンチャリンしてもいいのではないでしょうか。

離陸後の減灯

離陸前からかなり真っ暗であります。タイガースのような感じもします。

ルフトハンザドイツ航空 欧州線 機内サービス

離陸後は無料のサービスとなります。ノルウェー産の水とチョコ二つであります。昔は国際線と言うと最低でもサンドイッチぐらい出てきましたが、時代も変わりました。日韓線で食べ物が出るのは奇跡かも知れません。

ルフトハンザドイツ航空 機内販売 ワイン

オスロ空港のSASゴールドラウンジで結構飲んだのですが、無意識にワインをオーダーしてみました。リースリングですが、辛口でありました。フランクフルト空港ではトイレに2回寄ることとなりましたが。

.ルフトハンザ フルムーン フライト

満月の日なのかお月様が眩しく、それでいて、雲の合間から見える田舎の灯かりが何とも言えない景色でした。このまま、油絵にしたいぐらいであります。

ルフトハンザ機材 フランクフルト空港着陸

そして、フランクフルト空港に到着であります。欧州では一番、離発着した空港でもあります。特徴があるかはわかりませんが、個人的には導線が自然とわかり、一番下見しやすい空港でもあります。帰ってきた感じても有ります。

フランクフルト空港ゲート

見慣れたフォントとカラーリングの色合いであります。アメリカよりはフランクフルトかなと言う感じであります。今回の欧州遠征もファイナルであります。あとは日本行きのみであります。

最後に

ANAコードシェア便の他社運航便は過去にも搭乗したことがありますが、整理してみました。欧州ではルフトハンザが8割方の対象であります。実際の搭乗・チェックインはルフトハンザに従うであり、ルフトハンザドイツ航空の特性を知らないと損はあるかもしれません。

とは言え、スターアライアンス・ゴールドの場合はその特典は空港で受けられるので権利は主張した方が良いかもしれません。

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