弾丸トラベルは怖くない!

マイル、飛行機、鉄道、海外・日本国内トラベル情報、ホテル、海外発券など

エアージャパン シンガポール就航でANA便との混乱はどうなるのか

スポンサーリンク

Air Japan(エアージャパン)は2024年4月26日よりシンガポールに新規就航するため、ANA便との棲み分けを調べてみましたので、お伝えします。

エアージャパン・シンガポール・チャンギ空港就航

エアージャパン(NQ)は2024年4月26日より、成田=シンガポール・チャンギ間で週5日1往復を新規就航することとなりました。

スケジュールは下記の通りです。

NQ3 成田 17:35 ⇒シンガポール 23:55 月木金土日(週5便)

NQ4 シンガポール 0:55⇒成田 9:10     月火金土日(週5便)

機材 ボーイング787-8

現時点では2024年4月26日~2024年10月26日 となっており、2024年の冬スケジールでは未定となっています。

往路は成田を夕方に出発する時間であり、シンガポール現地の人にとっては到着は遅くても帰宅できますが、旅行者にとってはホテルに入るには高額なホテル代なシンガポールでは勿体無い到着時間でもあります。乗り継ぎを考えれば、不夜城のチャンギ空港ターミナル内は快適なので、朝の出発でも便利そうであります。

復路はチャンギ空港を深夜1時前に出発し、成田には朝到着とホテル代わりの寝台気分な移動ができるので、こちらはメリットがありそうです。

機材はANA便がB787-9であるのに対して、エアージャパンはB787-8型機であります。もちろん、ANAのお古であります。

機内はすべてエコノミークラスであります。いわゆるバルクヘッド(前に座席がなく、足元が広いシート、ただし、緊急時は脱出の手伝いが必要)は3箇所27席あります。このシートは事前座席指定するとなるとお高くなります。

また、シートは座席幅は約44センチであり、シートピッチは約81センチであり、ちょっと狭い感じであります。

シートモニターはありませんが、Wi-Fi経由で同社が提供する機内エンターテイメントを自分のスマホやタブレットで楽しむことができます。そうなると自分の端末の電池の消費が気になるところですが、USBポート(Type-A及びType-C)があるので、充電には困らないところであります。きちんとUSB-Cもあるので、ケーブルC化している人にも困ることはありません。

インターネットについては利用可能ですが、30分/6.95USD、3時間16.95USD、フルフライト/21.95USDとANAの国際線機内Wi-Fiと同等であります。これでYouTubeが視聴できれば課金しても良いのですが、ANAのお古の機材ということはPanasonic設備あり、それは望めないところでしょう。

運賃はいくらか

新規就航の翌月の5月中旬の週末で検索してみました。2泊の弾丸旅程あります。運賃は3段階となっており、最安の代わりに機内持ち込み手荷物(7kg)のみのSimple、座席指定がシンガポール線 1は,500円までが付属し、預入手荷物(23kg)1個可能なStandardがあります。Standardからは好みで課金して機内食購入やさらなる良い座席指定ができるようであります。

そして、松竹梅の松であるSelectedは3,000円までの座席指定権に機内食がついてきます。

と言うことで、フルサービスに近いSelectedの運賃を検索してみました。往復で66,690円であり、10年くらい前のANA便のSクラスの運賃に近い水準であります。やはり、物価が高騰しているのか、はたまた燃油サーチャージなのか不明ですが、積極的に所得を増やしていかないと海外旅行というのは厳しくなるところでもあります。

そして、座席指定ですが、最前列席は@5,000円、前方・足元が広い座席は@4,500円、非常口座席と中央後方・足元が広い座席は@4,000円となっており、Selectedの予約でも更なる課金が必要となっています。

預け入れ荷物不要で、機内食も不要な場合のケースで、減額できるとかあっても良さそうですが、そうすると儲からなさそうでもあります。

シンガポール路線はエアージャパン便は以前からあったが

シンガポールでマイル修行をして来た人であれば、復路で気づいていた人も多いと思いますが、ANA便であっても、成田行きの場合は、チャンギ空港ではANA成田行きの便はANA便名はもちろんですが、スターアライアンス便名(SQ,UA)のコードシェアがつく他にエアージャパン便名(NQ)もサイネージに表示されたり、ゲートでのアナウンスでもエアージャパンという便名が聞こえてくるところでありました。

今回、ANA便名のつかないエアージャパン便が就航することで、ややこしくなるのではないかというところであります。

上記の検索は2023年冬ダイヤの旅程であります。きちんとエアージャパン運航と記載されています。

また、ANAではLCCとしてのエアージャパンとANA便の運航の黒子に徹しているエアージャパンとの違いについてわざわざお知らせを出しているくらいでもあります。以前にその謎を取り上げた記事はこちらです。

しかし、3月は混んでいるのかエコノミーで32万円と辟易してしまいます。

4月以降のANA便はどうなっているか

と言うことで、4月以降のANAのフライトと運賃をチェックしてみました。先述のLCCのエアージャパンと同様の日程となっています。

2023年冬ダイヤまでは成田発着便はエアージャパンで運航されていましたが、それがなくなり、ANA運航となっています。やはり、混同を避けるためにANA便はANA運航に整理したようであります。

運賃はSクラスで往復12.4万円とANAクルーの高コストが反映されているのか、そもそもの運賃設定かわかりませんが、昔を知っているとシンガポールには行けなくなってしまいます。

エアージャパンのほぼ倍の運賃であり、マイルやプレミアムポイント積算、上級会員のラウンジ利用や優先座席指定、優先搭乗に約6万円が課金されているとなるとなんか微妙であります。機内食はたいして変化はなく、アルコールが無尽蔵に飲めるくらいが差分といえます。

最後に

エンジン

ANAマイル修行のその昔はシンガポールがメインでした。高級ホテルも1万円以下であり、空港直結の地下鉄は格安で、それが厳しい時間帯もタクシーは格安で、日本の強さを感じられる時代がありましたが、今のシンガポールは手が届きにくい世界になりつつもあります。

そんな高い国にわざわざLCCで行っても旅費トータルは結局高コストとなってしまいそうでありますが、これは日本人の視点であり、シンガポール市民からすれば、高品質で割安で円安な日本に行けるエアージャパンは観光のための高速バスに近いのかもしれません。

日本の人もシンガポールの人も混乱しないように2024年夏ダイヤからANA便はすべて ANA運航に変えているのも決して失敗は許されないという気概が感じられます。

Copyright ©Dangan-Lucky All rights reserved.