ANAマイレージクラブのエアージャパン便の取り扱いにかかる案内がされていますが、意味深ですので、整理してみました。
ANAからのお知らせ
8月9日付でANAのお知らせ欄に下記の内容が掲載されていました。
大きく分けると3つの内容であり、下記であります。
2024年2月9日より新たな国際線ブランドとして就航するAirJapan成田-バンコク線(NQ1便/2便)におけるANAマイレージクラブに関する取り扱いについてご案内いたします。
- AirJapan便(NQ1便/2便)搭乗によるANAマイレージクラブマイルの積算、AirJapan便への特典航空券としての利用について、現時点において取り扱いはありません。
- AirJapan便(NQ1便/2便)搭乗時におけるプレミアムメンバーサービス(予約サービス、ラウンジやチェックインなどの空港サービス、手荷物取り扱い等)のご提供はありません。
- 現在運航しているエアージャパン成田-シンガポール線(NQ801便/802便・ANAとのコードシェア便)についての取り扱いについては変更ありません。
ある程度飛行機に乗っていたりするとわかると思いますが、エアージャパンの成田=バンコク線については、ANAグループであり、第3のキャリアであり、フルサービスキャリアではない=マイルは貯まらない、上級会員メリットはない、同便利用時にANA、およびスターアライアンス加盟の上級会員であれば、ラウンジ利用、優先搭乗と言うのも理解できないとはすぐにわかると思うのですが、なかなかそうも認知されないようです。
また、色々なブログでは、海外発券の片道のという言葉足らずも有ったりしており、運賃が安いマイル修行と捉えられる節もあります。
タイ国際航空のエコノミー日本発の片道があったりするので、そうした方が僅かですが、プレミアムポイントも積算するので、選択肢としてはあり得そうです。
現地点と言うワード
今回気になった点としては3項目あるうち、1の項目であります。2と3はこれまで実施している/してきたサービスから理解できるものであります。
2については、きっぱり、プレミアムサービスはないとあります。これは国内線で一時期ピーチ運航便にANA便名を付けた際もANAで受けられるプレミアムサービスはおろか、普通サービスさえなかったので、運用上厳しいと言えます。
そして、3については現在、NQ便で航空券を購入したことがなく、チャンギ空港ではいちおうNQ便と表示されることも有りますが、基本的にNHであります。
そして、1であります。マイレージ積算や成田⇔バンコク線を特典航空券としてANAマイルで利用できないと書いてありますが、意味深なのが「現時点において」であります。
8月9日時点ではあり、それ以降においてはわかりませんという事になります。きっぱりと「ありません」と記載すればよいのですが、そう書かないのは実は検討の選択肢の一つにあり、どうなるか決まっていないという事なのかもしれません。
そう書いてしまうと期待に対する圧が強くなり、そうせざるを得なくなってしまいます。一方で、きっぱりと「ありません」と記載してしまうと、後に、マイレージ積算や成田⇔バンコク線を特典航空券としてANAマイルで利用できるようにした場合、「あの時やらないと言ったじゃないか」と不誠実になってしまう可能性も有ります。
以上から、「現時点において」というワードを一言入れたのかもしれません。
最後に
基本的にはLCCなので、運賃は安く、マイレージ積算はなく、ラウンジができないと言うのが原則であります。
ただ、座席のスペック的にはフルサービスに近く、新たなブランドが日本とタイで受け入れられなければ、北米への乗継便としての役割へのシフトすることも考えているのではないかと思ってしまいました。
同じ東南アジア発着の成田発着で同じ会社名の便名でまるで違うサービスが混在するとなると誤解は発生しやすく、得てして人は都合の良い方に拡大解釈してしまうので、こうしたことを通知したのかもしれません。
また、エアージャパンのブランド・ステートメントは下記のとおりです。
私たちは、
お客様の「ほしい」、「いらない」に耳を傾け、
日本らしい「発想」と「品質」で、
全く新しい空の旅を創り出す。Fly Thoughtful.
Fly AirJapan.
全く新しい空 が全日空にに見えてしまいました。ニュータイプの全日空に乗れる日に期待であります。