追記 新シートマップを追加しました。
ユナイテッド航空の新プロダクトである「プレミアムプラス」を一足先に体験でき、しかもゴールデンウィークのニューヨークに往復可能で、PP単価は7円台のため、まとめてみました。
ユナイテッド航空「プレミアムプラス」
概要
ユナイテッド航空では、これまでシートピッチの広いエコノミーシートをエコノミープラスとして提供していますが、シートピッチが広いだけであり、基本的にはエコノミークラスであります。
しかし、2019年3月30日より、主に国際線でいわゆるプレミアムエコノミーサービスを開始します。その名称が「プレミアムプラス」であります。ANA国内線のプレミアムクラスと紛らわしい名称です。対象機材はワイドボディの機材であり、ボーイング777シリーズ、787シリーズ、767シリーズが対象であり、今後、改修が進められ、順次路線を拡大していくようです。
シートスペック
シートスペックはプレミアムエコノミーとしては世界標準のシートピッチ38インチ、シート幅は19インチ、リクライニング角度は6インチとなっています。シートモニターは13インチであり、最新のiPad Proの大きい方がシートバックについているようなものです。
サービス
ノイズキャンセリングヘッドフォンの提供やビジネスクラスで使用されている寝具が提供されます。食事についてはアルコールの無料提供やオプションで盛り付け方を変えてくれるようです。ラウンジについては有料ですが、割引にて利用できます。ユナイテッドクラブが対象となります。スターアライアンス・ゴールドであれば、そもそものアクセス権があるため、気にしなくてもアクセスできます。
マイレージ関連
本家本元のマイレージプラスでは、エコノミー以上ビジネス以下の積算であります。ANAでは2018年12月4日現在、同社のプレミアムエコノミーのカテゴリーがないため、積算対象外ですが、マイレージプラスとの整合性もあり、100%以上の積算率が想定されます。最近のANAの制度改革からするとスターアライアンスのプレミアムエコノミーと平仄をあわせて、50%や70%に設定することも考えられます。
北京=ニューアーク 往復
今回はいち早く導入される北京=サンフランシスコ線経由のニューアーク往復をゴールデンウィークの期間で利用してみる想定を考えてみました。
旅程
往路は北京を4月29日の夕方4時過ぎに出発し、サンフランシスコには当日の午後1時過ぎに到着します。そして、その日の終わりの23:30にニューアークに向けて出発します。ニューアーク・リバティ空港には翌朝8時前に到着します。サンフランシスコでの乗り継ぎ時間があるため、サンフランシスコで観光しても良いと言えます。クラスについては、長距離区間はプレミアムプラス、米国横断はエコノミーとなります。
復路は5月4日の夜9時にニューアークを出発し、サンフランシスコには深夜0時過ぎに到
着します。サンフランシスコからの出発は5月5日の朝11時前となります。スケジュール的に空港ホテルに滞在するのが良いかもしれません。北京には5月6日の15時前に到着します。連休を一日はみ出してしまいますが、代休を充当してみるのも良いかもしれません。
シートマップのプレミアムプラスが追加されています。紫です。
運賃・予約クラス
運賃は日本円で約134,667円であり、この期間の日本初のプレミアムエコノミーと比較すると半額近い運賃と言えます。サンフランシスコでの乗り継ぎ時間が長いのが、安さに要因と言えます。いつその事、サンフランシスコでの滞在時間を長くすれば、ニューヨークとサンフランシスコを楽しめるかもしれません。
予約クラスについては、太平洋区間はRクラス、アメリカ横断区間はBクラスとなります。ANAではまだ、ユナイテッドのRクラスは定義されていないため、このままでは対象外と言えますが、5スターエアラインのマイレージサービスがRクラスでの搭乗可能となる2019年3月30日まで放置するとも言えないため、何かしらの変化があると言えます。
積算マイル・予約クラス
現時点ではRクラスは積算の未定義と言えますが、100%加算と想定し、積算マイルとプレミアムポイントを想定してみました。
フライト | 区間マイル | 積算マイル | PP | ||
---|---|---|---|---|---|
4月29日 | PEK | SFO | 5,913 | 5,913 | 6,313 |
4月29日 | SFO | EWR | 2,565 | 2,565 | 2,965 |
5月4日 | EWR | SFO | 2,565 | 2,565 | 2,965 |
5月5日 | SFO | PEK | 5,913 | 5,913 | 6,313 |
合計 | 16,956 | 16,956 | 18,556 |
積算マイルは16,956マイルが想定され、プレミアムポイントは18,556PPと想定されます。PP単価は7.26円/PPと想定され、日本から北京までのチケットを用意してもかなり安いと言えます。ユナイテッド便はANAの上級会員であれば、フライトボーナスマイルも積算されるため、ダイヤモンド会員などではカード一枚発行するよりもマイルが積算される可能性もあります。
ANAのユナイテッド航空アップグレード特典
ANAの上級会員の場合、アップグレードポイントが付与されます。これはANA運航の国内・国際線において、アップグレード対象運賃であれば、ポイントを利用してビジネスクラスにアップグレードできるシステムであります。
このシステムはユナイテッド航空でも対象となります。エコノミーからビジネスへのアップグレードはYとBクラスであり、より上級クラスのプレミアムプラスクラスのRクラスも対象となりえると想定されます。可能となった場合、太平洋区間はビジネスクラスに特典枠の空きがあれば、片道あたり10ポイントで利用可能であります。
往路は初物のプレミアムプラスを利用し、帰りはポラリスの個室間満載のビジネスクラスでゆったりするということも可能です。もちろん、アップグレードポイントがなくても、スターアライアンスアップグレード特典をマイルで特典枠があれば、享受できる可能性もあります。
最後に
ユナイテッド航空というと評価は高いとは言えませんでしたが、近年はサービス向上こそが生き残る道と理解したのか、サービス拡充を進めており、ネガティブな出来事もたまにありますが、ラウンジや機上のサービスも改善が進んでいるようであり、すでに5スターのエアラインはサービスにおいては、良いですが、運賃も高いことも多く、発展途上で割安なキャリアの最新サービスを利用するのがPP単価やマイル積算率に加え、効果が高いかもしれません。ANAでのマイル積算率が気になるところであります。