予想はしていましたが、北海道のオリンピック競技のうち、札幌市の札幌ドームで有観客による開催が検討されていた東京五輪サッカーの予選競技について無観客となりましたので、まとめてみました。
鈴木知事の定例会見
鈴木知事は7/9の定例会見にて、札幌ドームで有観客による開催が検討されていた東京五輪サッカーの予選競技について、「大会組織委員会との競技した結果、無観客で開かれることになった」と明らかにした。急転直下の方針転換に「楽しみにしていた人には申し訳ないが、道民の安全安心を最優先にした」などと理解を求めたという事です。
(産経新聞より)
また、自身(同知事)の強い意向を大会組織委が尊重したことで無観客開催が決まったとの見方を示したという事です。
札幌ドームでの観客を入れたスポーツ試合はコロナ禍でも実施されていますが、今回は絶対的に全国から集まることもあり、そうしたことから再び、感染拡大となるとオリンピックに関わらず、回復基調にある観光が下手につぶれることを恐れたのかもしれません。
大観客で集まるよりも確実な家族客の北海道旅行の方がプロフィッタブルであり、感染リスクも少ないとなれば、そうした旅行を優先する方が賢明であり、変に感染者拡大を数字にするよりも良いと判断したのかもしれません。
マラソンは沿線に観客が集まってもリスク低なのか
オリンピック名物とも言えるフルマラソンはいつの時代も酉とも言える競技であり、テレビ中継でも人気があり、沿線には多くの人が集まります。中にはテレビに映りたいためか自転車で追走する人もいるくらいです。
そうした大人気コンテンツを暑さ対策のため、緑の知事の反発を無視して札幌に決定し、そのまま実行になる予定ですが、マラソン沿線では蜜の測定もないため、テレビ中継で沿線観戦者の多さが証明されることとなるでしょう。
オープンエアで感染リスクは少なく、問題はないと言えますが、北海道以外から本来の競技を楽しみにしていた人が宿泊費変更無料を武器にマラソン日に合わせて滞在することも想像できます。
別に感染キャリアでなければ問題なく、道内にお金を落とす存在であり、ウェルカムであり、大半はそうした効果ありそうです。
北海道でのワクチン接種が早く進めばより効果的と現時点では言えるのかもしれません。うまくいくことを祈るばかりであります。
最後に
東京全体が無観客の中、東京オリンピックと言いつつも、諸事情により東京都以外で開催となった道県が有観客と言うのは不調和とも言えます。
茨城県では民間の音フェスが県の意向で中止となる中で、国家プロジェクトのオリンピックの有観客がOKと言うのはフェアとは何かという言及が出てくるかもしれません。
そうした中で、北海道が一部競技で無観客を宣言したのはある意味自然の流れかもしれません。北海道にとってはオリンピックがなくても海外や沖縄に行けないなか中、筆頭の旅行先であり、オリンピック収益とリスクを勘案しても、オーガニックな観光事業の貿易黒字であるとそろばんをはじていているのかもしれませんが。