2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅に今更ながら、初めて行ってみましたので、お伝えします。
場所
高輪ゲートウェイ駅の行き方は山手線か京浜東北線に乗れば、田町または品川駅の次の駅となります。
住所は東京都港区港南2丁目1と港区となります。現在はほぼ、陸の孤島と言ってもよく、第一京浜側(西側)からしかアクセスできません。
東京駅からの距離は5.9km、田町駅からの距離は1.3km、品川からは0.9kmと意外と品川に近い感じであります。
都営浅草線の泉岳寺駅までは地上の移動だけで5分くらいはかかります。泉岳寺と言えば浅野長矩と47人の赤穂浪士が眠っている場所であり、これまでは都営浅草線で行くのが近かったですが、山手線でも行けるようになったのはちょっと便利です。
泉岳寺以外は主だった見所がないため、今は住宅地とオフィスが入り混じった静かな場所でもあります。
現在の改札は一か所のみであり、改札としては結構大きな改札であります。開業して2年くらいとなりますが、2020年度の1日平均乗車人員は6,785人と山手線では一番利用者が少ない駅となっています。
改札の駅名サインのフォントが明朝体と言うのは駅としては珍しいところでもあります。物議を醸すのであればメイリオとかでも良かったと思いますが。
田町方を見るとまだまだ、再開発が進んでおり、空に向けて高いビルが建設中となっていました。もちろん、高輪ゲートウェイ駅前も再開発されており、あと二年もすると大きなビルが出来ていることでしょう。
品川方を見るとずいぶん昔から変化のない高輪口側の品川の光景が見えます。港南口は随分変わりましたが、高輪口は変化のなさが何となく落ち着くところでもあります。
駅構内
駅構内は最新の駅だけあり、ヨーロッパのターミナルにありそうな(大阪駅もですが)大吹き抜けの空間であります。
コンコースの床は木のフローリングで、天井の構造を見ると誰がデザインしたかわかるところでもあります。
駅の真ん中には橋のような通路が伸びており、ホームの混雑緩和に対応しているようです。今しばらくは混雑する気配はとても感じませんが。。天井はデザインした人が同じためか最近のANAラウンジにも似ています。
東側は展望デッキのような場所があり、ちょっとしたベンチもあります。ホームにあってこそ、体を休める意味がありますが、ここにあるのは用途が明らかに違うという事かもしれません。
窓からの景色は車両基地とその奥に品川・港南のビル群が見えます。特徴的な形のNTTドコモ品川ビルが目立ちます。ドコモの東海以東の携帯エリアを運用監視している場所だそうです。障害が起きるとあのビルの中で機械も人も相当熱くなりそうです。


ホームは2面4線であり、品川駅と同じく、山手線と京浜東北線が路線で分かれています。
北方面に行く場合は向こうのホームの方が早く来たとか言ってしまいそうであり、ちょっと時間待ちを感じるかもしれませんが、南方面に行く場合は行き先がおおよそ、決まっているのであまり時間を長く感じないかもしれません。
駅全体が大きな屋根で覆われているため、ホームには屋根がなく、開放感があります。ホームの幅も広く、利用者が少ないのでなおさら広々と感じます。東京都内とは思えない、異次元な空間であります。
ホーム端まで行ってみると京浜東北線が入線してきます。外は土砂降りでしたが、駅の中にいると外で雨が降っていると感じさせません。大阪駅のように前後が吹き抜けていないため、中は結構、快適でした。
ショップなど
無人コンビニ TOUCH TO GO
最近は無人店舗も増え、珍しくなくなってきていますが、開業当時はもの珍しかった無人店舗の先駆けであるTOUCH TO GOが改札内にあります。
第一京浜側に行ってもコンビニはそれほど多くないので、近くの人はここで買い物をしていく人が多いかもしれません。
スターバックス
スターバックスは改札の外にあり、改札階からワンフロア上がった3階にあります。駅の利用者が少ない割には同店の利用は多く、空いている席のほうが少ないくらいでした。
都心では珍しく静かな駅なので、敢えてここを狙って来ている人が多いのかもしれません。駅の吹き抜けを味わえるオープン席と店内席があります。
店内席は混んでいたので、オープン席で一服をしてみました。コンコースの照明が明るいので夜でも読書ができそうです。
最後に
都内に住んでいながら、開業して2年ほど経過して、初めて一番新しい山手線と京浜東北線の駅である高輪ゲートウェイ駅に行ってみました。
駅と言うと日本では街のど真ん中にあって、昔から存在していて、鰻のタレのように継ぎ足し継ぎ足しで現在に至るためか、古いものと新しいものが混在して、ゴチャゴチャしているところが多く感じます。
日本を代表する東京駅は大手術をしてかなり新しくなり、その昔は地下にサウナもあったりしましたが、その跡形さえわからないですが、それでもホームに行くとどこか古さを感じたりします。
高輪ゲートウェイ駅はそうした要素は全くなく、新しく出来た空港ターミナルのようでもあります。
世界中、日本中を弾丸で出かけるのも良いですが、足元の東京都内もなかなか面白い場所があるものであります。今のところは休日は静かな場所なので都内に留まっている時は気分転換にいい場所かもしれません。