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シンガポール航空ビジネスクラス世界一周が激安 快適なマイル修行が可能

シンガポール航空

シンガポール航空のビジネスクラスを利用して、世界一周をしますが、途中成田を経由するため、長期の休暇を取らずとも世界一周が可能となるルートを探してみましたので、お伝えします。

激安世界一周ルートは敢えてA350-900ULRを利用しない

2018年から運航が開始されたシンガポール航空のエアバスA350-900ULR(ウルトラロングレンジ)は北米のロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューアークに向けて、ノンストップで飛んでいます。特にニューアーク路線は9,535マイルと距離として世界最長フライトです。

しかし、直行便は費やす燃料を少なくするため、極力偏西風の活用や最短ルートを飛ぶようにするため、区間マイルは最短に近いものとなります。そして、プレミアムポイント加算には区間マイルが適用されるため、9,000マイル超ではあるものの、経由便を利用した方が良いと言えます。

そこで、利用するポイントはフランクフルトと成田です。この2空港を経由して、シンガポールからニューヨーク(JFK)とロサンゼルスに同一便名で就航しています。俗にいう以遠権フライトです。以遠権フライトはそのまま中継地で降りなければ、同一フライトとカウントされますが、中継地で途中降機をすれば、別カウントとなるため、フランクフルトで一泊、成田はホームなので、都合に合わせて、次の出発期間を設定します。

ビジネスクラス アーメダバード発世界一周

ルートマップ

今回は世界で最も安いと言われるシンガポール航空のビジネスクラス発券地のインドのアーメダバードを出発地とします。アーメダバードはムンバイから近く、成田発のムンバイ行きのANA便との接続も可能です。その内容は後述します。

旅程

旅程1

2月23日(土)にアーメダバードを23:50に出発し、チャンギ空港には翌日7:15に到着します。ここでいったん、日本に戻ります。日本への戻り方はシンガポール発券でも、クアラルンプール発券でも時間的に可能と言えます。10時前後のLCCを予約して、クアラルンプールに移動し、羽田行きANAのプレミアムエコノミーで日本に戻るのも良いと言えます。そうすれば、日曜日中には帰国できます。これでまたプレミアムポイントを別途加算もできます。

そして、次は3月2日(土)の13:55にチャンギ空港からフランクフルトに向けて出発します。こちらも同じく羽田発のANA便で朝6時過ぎにクアラルンプールに到着し、ターミナルを移動して9時台のLCCで移動してもよいですし、多少高くなりますが、ターミナル移動のないシルクエアーを利用する方法もあります。

フランクフルト

フランクフルト行きの機材はエアバスA380-800であり、運が良ければ改装後のビジネスクラスに搭乗できます。フランクフルトには、20:30に到着します。フランクフルトで一泊して3月3日の朝8:20にフランクフルトを出発し、ニューヨークJFK空港には同日の昼前の11:15に到着します。次のフライトは西海岸発となります。

マンハッタン

アメリカ国内は自国以外のキャリアは運航できないため、プレミアムポイント少しでも貯めたい場合は、ユナイテッド航空かトロントやモントリオール経由のエアカナダで移動手段を考えると必要があります。この旅程の一番の難儀な点ですが、エコノミー利用であります。ユナイテッド航空でも別途、最安で片道1.5万円ほども見つかるため、ダイヤモンド修行を継続するような方であれば、既にNH*Gを取得している人も多いと想像でき、ラウンジが利用可かつ、マイルも多く加算できるため、エコノミーでも良いのではないでしょうか。

ニューヨークを素通りして、ロサンゼルスで一泊してもよいですし、ニューヨークで一泊してロサンゼルスは乗り継ぎでも良いと言えますが、次のフライトは午後3時のため、ロサンゼルスに先に移動した方が安全と言えます。

旅程2

次は、3月5日15:15にロサンゼルスを出発し、翌日3月6日の20時に成田に到着します。年度末に月火水と休むのは厳しい人もいれば、有休消化が可能な人もいるので何とも言えませんが、世界一周もするには5日は必要であると思います。日本の祝日を絡めて、可能な期間で検索してみるのも楽しいかもしれません。

日本に到着し、木金と普通に過ごし、金曜日の夜に成田を20:55にシンガポールに向けて出発します。シンガポールには朝4時前に到着します。空港内の仮眠施設でお金を払って、寝るのもよいですし、朝まで空港内で過ごし、朝一からシンガポール観光をするのも良いと言えます。

最後は、チャンギ空港を3月9日土曜日18:40に出発し、インドのアーメダバードには、同日21:50に到着します。

世界一周だけあり、記事が長くなってしまいました。

運賃・予約クラス

運賃

運賃は日本円で約311,483円であり、予約クラスは全区間Dクラス(125%加算、搭乗ポイント400ポイントも付与されます。)

積算マイル・プレミアムポイント

世界を巡ってのルートだけに気になる積算マイルとプレミアムポイント、そして、PP単価でありますが、下記の通りです。

フライト 機材 区間マイル 積算マイル PP
2月23日 AMD SIN A330 2,581 3,226 3,626
3月2日 SIN FRA A380 6,391 7,989 8,389
3月3日 FRA JFK 77W 3,855 4,819 5,219
3月5日 LAX NRT 77W 5,451 6,814 7,214
3月8日 NRT SIN 77W 3,324 4,155 4,555
3月9日 SIN AMD A330 2,581 3,226 3,626
合計 24,183 30,229 32,629

 積算マイルは30,229マイルであり、プレミアムポイントは32,629PPとなります。PP単価は9.55円とビジネスクラスで世界一周としては驚愕の単価と言えます。日本での滞在を活用することにより、一週間を潰すような日程にならないことがメリットと言えます。また、プレミアムエコノミーで最長フライトよりはビジネスクラスで移動でき、途中のラウンジも楽しめる方が結果的に快適と言えます。

機材

ボーイング777-300ER

機材はインドとシンガポール間がエアバスA330-300、シンガポールからフランクフルトまでがエアバスA380-800、それ以外はボーイング777-300ERであります。特にボーイング777-300ERのシートは同社ではもっともゆったりしている評判もあり、同機に3回搭乗できるのはかなり幸運とも言えます。

インドの再入国対応

今回の旅程では、ムンバイとアーメダバードを往路と復路利用するため、入国を2回必要とします。インドは現時点においてはビザが必要であり、ビザも色々と種類がありますが、再入国が可能なマルチプルビザを取得した方が良いと言えます。結構時間がかかる入国、出国の手続きにおいて時間を極力かけないためには、オンラインでビザを事前に取得するとともに日本からインドに行くフライト(ANA便になるかと思いますが)のチェックインの際、次のフライトまでの乗り継ぎ時間を説明しておくのが良いと言えます。ある程度のステータス保有の場合は、ムンバイ空港へ情報が通知され、スムースとなると言えます。

ムンバイ=アーメダバード間のチケットは

Indigo

今回ムンバイからアーメダバードそして、シンガポールまではフライトは同日で乗り継ぎます。ANAのムンバイ行きの便のムンバイ着は18:25であり、シンガポール航空のアーメダバード発は23:50であります。この5時間25分の間に移動をして搭乗手続きをする必要があります。ムンバイでは2時間以上、アーメダバードで同様の乗り継ぎ時間が必要と言えます。また、世界一周の最終フライトはアーメダバードに21:50に到着するため、その日はアーメダバードに宿泊し、翌日にムンバイに移動し、20時発のNH830便に搭乗することが考えられます。

こうした条件をクリアするフライトとしては上記のIndigoが条件を満たすと言えます。運賃は往復日本円で約4,710円であり、お得と言えます。遅延などが怖い場合は金曜日を休みとして金曜日発として、ムンバイで一泊をして、ゆっくりアーメダバードに移動すると安心できると言えます。

最後に

日本発のシンガポール経由のニューアーク行きのプレミアムエコノミーも安いですが、日程や体力を考えるとかなり厳しくなると言えます。SQマイルでUGも検討できますが、マイルの消費数をコスト化すると単価はそれほど良くなります。世界一周のビジネスクラスで極力時間を割かない旅程かつ、激安のルートはなかなかありませんが、きちんと組み立てれば可能とも言えます。シンガポール航空の北米へのノンストップフライトが好調であれば、大型機では現状ノンストップは不可能なため、それを支える路線として経由便も継続されることも考えられ、こうした特異な運賃も続くかもしれません。 

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