スペイン・マラガからスウェーデン・ヨーテボリまでスカンジナビア航空の最前列シートで移動したため、まとめてみました。
SAS PLUSとは
SAS PLUSとは通常のエコノミーよりもサービスの面で優遇されている運賃であり、大陸間ではプレミアムエコノミーに相当します。サービスの概要は下記の通りです。欧州内でもエコノミーのシートではありますが、食事の無料提供やファーストトラックの利用、預け荷物の数や他荷物の数などマイレージ平会員及びエコノミーの安い料金と比較しても優遇があります。手荷物が多い時や混雑を回避したい場合には、使える運賃クラスと言えます。
後述しますが、今回同運賃を利用した理由は他にあります。
ヨーロッパ内
何回でもキャンセルおよび(同じ価格帯の予約に)変更ができます。キャンセルが必要な場合は全額返金も受けられます。
機内持ち込み手荷物(8kg)+小型のハンドバッグまたはパソコンバッグをお持ち込みになれます。
23kgまでの手荷物2個をお預けになれます。
SASファーストトラックで保安検査をスピーディに通過
くつろいだ雰囲気のSASラウンジをご利用いただけます。リラックス、お仕事、Eメールのチェック、歓談など思い思いにお過ごしください。軽食もご用意しています。
9:00まではおいしい朝食を、9:00以降は新鮮なメニューから選んでお召し上がりいただけます。
座席備え付けの電源コンセント(電圧110V、ピン2本のヨーロッパタイプまたはピン3本のアメリカタイプのプラグ)とUSBポートで電子機器を充電できます。
通常より多くのEuroBonusポイントを獲得。
大陸間フライト
何回でもキャンセルおよび(同じ価格帯の予約に)変更ができます。キャンセルが必要な場合は全額返金も受けられます。
8kgまでの機内持ち込み手荷物2個 +小型のハンドバッグまたはパソコンバッグをお持ち込みになれます。
23kgまでの手荷物2個をお預けになれます。
SASファストトラックで保安検査をスピーディに通過
くつろいだ雰囲気のSASラウンジをご利用いただけます。リラックス、お仕事、Eメールのチェック、歓談など思い思いにお過ごしください。軽食もご用意しています。
調節可能なヘッドレストとフットレストが付いた幅が広い快適なシートでリラックス。足元のスペースにも余裕があります。
SASが運航するフライトでは、3品コースディナーをお楽しみいただけます。これにはディナー前のドリンクと軽食、前菜、メインコース(2種類からお選びください)、デザート、紅茶またはコーヒーが含まれます。さらに着陸前にはおいしい朝食または軽食をお持ちします。お食事とお食事の間にはジュース、水、軽食もどうぞ。
映画、音楽、オーディオブックやポッドキャストなどをお楽しみいただけます。
機内に搭載の無料高速インターネットでネットサーフィン。
座席備え付けの電源コンセント(電圧110V、ピン2本のヨーロッパタイプまたはピン3本のアメリカタイプのプラグ)とUSBポートで電子機器を充電できます。
通常より多くのEuroBonusポイントを獲得。
スカンジナビア航空ホームページより
搭乗記
機材・運航はスカンジナビア航空アイルランド
スカンジナビア航空アイルランドは2017年にアイルランドで設立されたスカンジナビア航空の子会社であります。しかしながら、アイルランドをハブとせず、マラガとロンドンヒースローを拠点としています。目的としては、人件費等のコストを抑え、競争力を上げるために設立された会社であり、雇用形式などは相違がありますが、ANAで言う、エアージャパンのような存在です。
実際に、マラガからヨーテボリまではSAS PLUSセーバーでしたが、運賃は1.8万円であり、同区間は1,641マイルあり、100%加算運賃のため、PPは2,041となります。従って、PP単価は8.8円と単発の片道としては優秀であります。ちなみに最安の運賃は6,000円程度とLCC級でしたが、ANAではマイルも貯まりません。
最新のエアバスA320neo
子会社のローコスト経営のフライトとなるとお古の機材かと思うと、最新の機材のエアバスA320neoであります。PLを意識しているのか、低コストの機材により、採算性を重視ているのかもしれません。
同機の特徴であるシャークレットにはSASがペイントされ、挿し色のオレンジにペイントされたエンジンも見慣れたスカンジナビア航空です。
機内については、シートモニターはなく、エコノミーモノクラス編成です。シートは北欧らしい落ち着いた色合いであります。4列目以降はSAS GOであり、前列4席はプレミアム感があります。
搭乗
前日飲み過ぎ、旅の後半に到達し、疲れ始め、寝坊気味にホテルをチェックアウトし、Uberでマラガ=コスタ・デル・ソル空港に。早朝5時前後にも関わらず混雑した空港のビジネスクラスカウンターでチェックインし、ゲートに。ラウンジは朝6時からということで、ラウンジレポートは出来ないのは残念ですが、PP単価が高いフライトのため、しょうがないです。定刻通り、搭乗となりました。
シート
シートは最前列の1Fであり、隣席も通路側の席も空いており、SAS PLUSの効果なのか、NH*Gの効果なのか、単に空いていただけなのか、トイレに行くのに快適でした。シートピッチはバルクヘッドということもあり、快適ではありますが、標準と言えます。
切妻はスカンジナビア航空らしいオーク調の木目の壁面であり、落ち着きます。シート電源やWi-Fiはなく、新しい機材なのですが残念であります。そうは言っても早朝便のため、眠いため、寝るのが人間としては一番満足が高いと言えるため、気になりません。
機内誌やセーフティーボードもスカンジナビア航空のコーポレートカラーのブルーを多用したデザインであり、機内全体の統一感があります。
機内食
SAS PLUSの特典として朝食が無料であります。早朝便のため、空港で食べるにしても早く、かといって、到着後は10時を過ぎており、すぐに移動する必要もあり、昼食まで食べ損ねてしまうこともありますが、機内で朝食をとれば、時間も有効活用できます。
ペットボトルのオレンジジュースとベーカーリーパンと朝食ボックスが配布されます。距離の割にはシンプルですが、ここは欧州なため、こんな感じです。ボックスを開けると生ハムとチーズと少し辛いパプリカとヨーグルトとシリアル、ラズベリージャムと言うシンプルな朝食です。日本人で小食な自分には二日酔いもあり、丁度よいですが、北欧の体格の良い人は物足りないかもしれません。
フライト
マラガからスウェーデン第二の街、ヨーテボリまでは1,641マイル、飛行時間は3時間45分であり、関西から香港ほどの距離があります。マラガを6:20に出発ということもあり、離陸時は真っ暗であり、機内で夜が明けます。ルートとしてはスペイン・フランスを縦断し、北海に出た後、デンマークを横断します。雲の合間から見えるオレンジの街灯が欧州らしく、そんなことを思っているとウトウトしてしまい、気が付くとすでにヨーテボリ付近に。
ヨーテボリ空港付近は北欧らしく、森と湖が点在する景色が広がり、南米やモロッコの乾いた大地を見て、地中海の海岸線の景色に慣れた後には、とても懐かしさを覚え、なぜかホッとしてしまいました。
ヨーテボリに到着
スウェーデン第二の街の割にはコンパクトな空港であるヨーテボリ・ランドヴェッテル空港に到着。時雨の後、晴天のため滑走が濡れており、水たまりがキラキラしています。そして、滑走路の先には針葉樹が群生しており、北欧らしさをとても感じます。
空港はオシャレであり、到着ホールまでの通路も飽きさせない演出がされています。北欧の空港らしく、冬を前提とした傾斜の付いた金属製(トタンかステンレスかは不明ですが)屋根が太陽に反射しています。
最後に
今回はPP単価も良いこともあり搭乗しましたが、マラガからヨーテボリと言う日本人からすると支線のようなルートであり、珍しい経験でした。南欧から北欧までの変化を一気に感じつつ、ヨーロッパローカルな移動ができていい経験と言えます。