国際線が花形であった時にはプレミアムエコノミーでマイル修行が王道と言われるくらいでした。さらに日本発よりも安い海外発券を駆使するとマイル修行の深みにはまるくらいでした。
そんな日々も過去のものとなりましたが、まだ結論は出ていなく、今のJALとANAのプレミアムエコノミー海外発券運賃を比較してみました。
どんなに厳しくてもリリースしないだろう路線
二社とも国際線がどんなに厳しくてもリリースしない路線はどこか考えてみました。
ニューヨーク、ワシントンD.C.、ロンドン、フランクフルト、台北、シンガポールが感がられますが、シドニーもその一つかもしれません。
JALは就航して51周年であり、カンタスとの共同運航もあり、敢えてリリースすることはない路線とも言えます。
一方でANAは羽田路線を先んじて就航し、大人気路線となりました。昼便まで追加することになり、同社にとって国際線では貴重な路線と言え、敢えて夜便をリリースしても一往復は残すかもしれません。
ビシネス需要が今後、ZoomやTeamsに置き換えられると厳しいかもしれませんが、若年層や観光にとって、需要は続くと思われ、灯でも残しておきたいところでしょう。
シドニー路線のプレミアムエコノミーを比較
そんなJALとANAのプレミアムエコノミーの今の運賃を比較してみました。今と言うのは現時点で発券した場合の運賃であり、ターゲットとしてはゴールデンウィーク最終日にシドニーを出発し、10日後にシドニーに行くと言う往年の海外発券修行スタイルです。
JAL
JALのプレミアムエコノミー運賃はプレミアムエコノミー・スタンダードであります。予約クラスはRクラスとなります。
東京との接続は羽田であり、シドニー発は昼便、羽田発は夜便となっています。機材はなんと777-300ERであり、ビジネスクラスにアップグレードしたいところであります。
2021年5月断面の運賃・予約クラス・FLY ONポイントは以下のとおりです。
運賃 約139,303円
予約クラス Rクラス(100%+400搭乗ボーナスFOP)
FLY ONポイント 15,390FOP
FOP単価 9.05円/FOP
新Rクラスは100%加算であり、国際線プレミアムエコノミー修行ではメジャーとなるかもしれません。
ANA
ANAのシドニー発券の今は下記のとおりです。一応、時刻表上はタプルデイリー体制ですが、本当に実現するかは不明です。
旅程としては5日の夜に出発し、15日の夜に戻るパターンであり、全国主要都市であれば同日で往復ともに接続できるような時間帯です。
実際は何からしら運休などにより、変更が発生すると思われ、予約する場合にはそれを想起した方が良いかもしれません。
予約クラスは伝統のEクラスであります。機材は世界初もすでに古くなったB787であります。
THE Room 787バージョンとか登場すれば魅力的かもしれませんが、今の状態で設備投資と言うのは厳しいでしょうから、そのままかもしれません。
ビジネス・スタッガードシートも経年しており、その更新もできないとなるとちょっと古さを感じるかもしれません。
JALの77Wは生地を張り替えただけでも、ビジネスクラスとなれば魅力的と言えます。
2021年5月断面の運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです。
運賃 165,700円
予約クラス Eクラス(100%+400PP)
プレミアムポイント 15,388PP
PP単価 10.77円/PP
ANAの最近の海外発券のプレエコ・ビジネスは絶対に10円以下のPP単価を指せない気持ちさえ感じます。大量にマイルが積算されると不採算と言うことかもしれません。
また、3か月前に調べた時はもっと単価は良かったのですが、現在ではJALと比較しても単価で1.7円、値差で2.5万円もの開きがあります。
JALは新生Rクラスでのプレミアムエコノミー修行の生き残りができそうですが、ANAの場合のEクラスはゾンビ状態かもしれません。
予約してからの発券期限は同時であり、電話でも3日以内であり、一時的でも現金が入ってくることを考えると、高く設定した方が現金の入りは良いでしょう。
最後に
現在のプレミアムエコノミー運賃を見てみるとANAは渋くなっており、JALは以前と変わらぬ(予約クラスは入れ替わっていますが)ようです。
JANマイレージバンクは会員に大きな変化はなさそうですが、ANAマイレージクラブに大幅な改定があるかもしれませんが、経営体力次第ではあと一年は大丈夫そうですが、厳しい環境下で頑張ると不慮なことも想定されるので、ちょっと怖い面もあります。