米子から岩国まで鉄印を求め彷徨いつつも、鉄道旅の楽しさを感じるようなスペシャルな列車の乗り継ぎができましたのでお伝えします。
米子から倉敷に
前日、京都から下って来た旅を終えて、米子で1泊し、再始動です。これから山陽側に向かうことに。米子から山陽側に抜けるには伯備線が一番の近道であり、やくも号で移動となります。
令和時代では伝統的な特急と言えます。全国各地で新幹線が開業し、エル特急がなくなり、運が良ければ新幹線に名を引き継ぐ列車もあれば、そうでないものもある中で、生き残っているのはシーラカンス級かもしれません。
しかも車両も内装は改装を続けつつも、国鉄特急での大革新とも言える振り子式をそのままの姿で残している意味でも伝統的と言えます。
外見は歴史そのままですが、内装は何度か改装しており、2-1配列のシートはそのままに豪華と言えます。特にトンネルに入るとライティングの設定の妙さが際立ちます。
以前乗車した際は日本海と瀬戸内海の分水嶺を通過の際にはアナウンスがありましたが、それはありませんでした。
バイクレーサーのように傾けて通過していきますが、前半戦は停止信号で止まることが多い列車でもあります。
後半は飛ばしている感じで、倉敷手前の備中高梁でようやく停車します。寅さんの義理の弟の故郷だった記憶があります。
そんなことを想起していると倉敷に到着します。次なる目的地は井原鉄道と乗り継げる福山に向かいます。
観光列車に土壇場で乗車
最速であれば、5分後の普通列車でもいいのですが、その後に観光列車であるラ・マルしまなみが控えています。福山までノンストップである点や車内設備が整っている点を考えると密にならない点と充電などにおいては有利と思い、いったん改札を出て、指定席券を購入します。
車両に記されている通り、普通列車のグリーン車全車指定ではありますが、乗車直前でも指定はできました。カウンター席か普通のシートが問われ、物珍しさでカウンター席をお願いするものの、実際に見るとカウンター席は密であり、山側の普通席の方が心地よく見え、移動します。
山側にも充電器はあり、パソコンの充電には寄与しました。観光列車らしく展示スペースが多く、売店もあります。メニューにはビール程度のアルコールも有ったりします。
福山まであっという間で何とかパソコンの起動できるくらいまで充電もできました。
井原鉄道で鉄印を獲得
福山につくと井原鉄道・井原駅までに到達するには福山駅から神辺駅に到達し、そこから井原鉄道線に乗り換える必要があります。
時間的には50分程あり、駅内のドトールで充電をしつつ、ブログの作成をして時間の経過を待ちました。
井原鉄道
神辺駅に到着し、今回はどんな乗り継ぎパターンかなと妄想しているとJR→井原鉄道は同面ホームでの乗り継ぎではなく、ちょっと焦りましたが、そこはローカル線の旅で十分な時分がありました。
出発するとほとんど高架線を進むローカル鉄道であり、景色も良く、揺れも少ない鉄道であり、岡山・倉敷大都市圏に住む人には快適な移動と感じるかもしれません。
今回、井原駅ですれ違う上下線のすれ違いを利用して井原タッチで鉄印をいただきました。その後、3分程外に出ることが出来ました。デニムの街と言うことで駅には展示場があり、駅前のポールにはデニムの街と記載されています。
降車した人には東南アジア系の人が多いのも特徴的に感じました。デニム作成に携わる人かは不明ですが、こうしたところにも新コロの影響は出ていると感じました。
福山から岩国に
次の目標は新岩国の北にある鉄道であります。福山駅から新岩国駅は新幹線で線路は一つでありますが、新岩国に停車する列車は少なく、広島で乗り継ぐこととなります。
広島までは鹿児島までN700系であり自由席は2-3配列となっています。
このあと広島駅で乗り換えとなり、こだまに乗り換えます。20分近い乗り継ぎ時間があり、待っているとピンク色のキティ仕様の500系が到着します。
ひと駅なのであまりゆっくりできませんでしたが、キティとは全く関係のないお土産を買い、新岩国で下車となります。
鉄印を求める錦川鉄道ですが、新岩国からの接続はあまり良くなく、開き直って錦帯橋に行き、徒歩で錦川鉄道に接続する川西駅に行くこととしました。
錦帯橋
新岩国から錦帯橋までの接続は良くバスがちょうどありました。錦帯橋の手前で停車し、錦帯橋へのアクセスはラクラクです。
料金を払い錦帯橋を往復します。渡り初めをした後は、次のミッションである川西駅に向かいます。
錦帯橋が遠めに見えるくらいの場所にコンビニとドラッグストアがあり、寄り道しながら水分確保をして川西駅に向かいます。
時間は15分程で川西駅に到着します。駅は高いところにあります。
ホームを色々見ていると「宇野千代」の生誕地であることに気づいたりします。
やっぱり旅行と言うのはこした日常では知らないことに気づく醍醐味でもあると感じるところです。
最後に
川西駅で列車到着を待っていると遂に入線します。錦川鉄道の単体の車両でありますが、なにか魅力的なところに連れて行ってくれそうです。
今回の記事はこれにてお終いです。井原鉄道の鉄印は異色であります。サイズが違い、筆ペンで日にちを記載するところが多い中、データ印で押したりするなど結構違います。
こうした違いは実際に歩いてみないと体験できない訳であり、いい経験でした。この後の旅程はまた別の話です。