スターアライアンス便を利用の際に、成田空港のANA最上級ラウンジのSUITE LOUNGE(第4サテライト)に立ち寄りましたので、お伝えします。「全貌を一挙紹介」のような器用なことはできませんので、代わりに独断と偏見バリバリのレポートをお伝えします。
基本情報
まず、基本情報です。以下の通りです。
■オープン時間:7:00~最終便出発まで
■サービス内容:シャワー、ビジネスサポート環境、新聞、飲食類など
■ラウンジ入室基準
ANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便をファーストクラスでご利用のお客様、およびANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便にご搭乗のご同行者1名様 |
ANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便をご利用の、ANA「ダイヤモンドサービス」メンバー 、およびANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便をご利用のご同行者1名様 |
ANA SUITE LOUNGEご利用券 |
オークションサイトで利用券を購入すると手軽に利用できますが、基本的にはファーストクラス利用者や最低でも年間100,000ポイント貯めないと会員資格が得られないダイヤモンド会員でないと利用できないので、敷居が高いラウンジといえます。
■その他
・ANA運航便をご利用の場合は2歳未満の幼児は、同行者としての数に含まれません。
・ご同行者につきましては対象となるお客様と同時にラウンジへご入室ください。
・ラウンジ入室の際にご搭乗券とマイレージカードを確認させていただきます。ご入室の際に予めお手元にご用意ください。
*ANA「ダイヤモンドサービス」メンバーのラウンジ利用について
・エティハド航空とのコードシェア便にご搭乗する場合もANA SUITE LOUNGEをご利用可能。
・同行者(2~4名)は1名につき5000マイル、4アップグレードポイントまたはラウンジご利用券1枚でANA「ダイヤモンドサービス」メンバーと一緒にANA出発ラウンジのご利用が可能です。
以上、ANAサイトからの引用です。
場所
スターアライアンスが多く乗り入れている第一ターミナルの出国審査後にあります。第4サテライトにあり、搭乗口37~47番へのアクセスが便利です。スターアライアンスのA380の機材は46,47からの搭乗が多いので、当ラウンジが便利かと思います。将来、ANAのA380ハワイ路線が就航した場合もこのあたりになると思います。
地図(ANAサイトより引用)
第1ターミナルでは、もっとも歩く必要があるラウンジになります。飛行機に乗るためなのでしょうがないですが。。。
毒吐レポート
お出迎え
レセプションを済ませるとアテンダントの方がカウンターに待機していて席まで案内してくれます。着席と同時にホットタオルを渡してくれます。そして、ドリンクの注文をしてくれます。初めて入室した時は少し緊張しましたが、今は混雑時にお出迎えがないとちょっと寂しいです。今回はガラガラでしたのできちんと案内されました。
ラウンジ全景
SUITE LOUNGE自体は利用者数が限られているためか、国内線SUITE LOUNGEと比較するとコンパクトです。特に成田空港にあるSUITE LOUNGEの中で、サテライト4のラウンジはいろいろなサービス設備がギュッと濃縮されているのでラウンジ内は意外と歩かなくて済みます。出国審査から散々歩いてたどり着いたラウンジ内で「もう歩かなくていいですよ」という配慮なのでしょうか。
デザイン・インテリア
ダーク系のカラーと白を使った割とシンプルなインテリアです。ソファーはレザーシートです。各シートに電源がついています。ネット環境は当然Wifiが無料で利用できます。シルバークリスラウンジなどと比較すると見た目の豪華さより高品質を意識しているようです。二面がガラス張りで天井までの開口となっています。天気の良い夕方ですと西日がきつく、アテンダントの方が気をきかせて、ロールスクリーンを下げてくれます。
DIA会員になってから何度も利用していますが、大きな窓から見える飛行機が毎回来るたびに違うので、ラウンジを何度も利用しても飽きないのかもしれません。
ファシリティ
両替機
以前は、みずほ銀行の両替機でしたが、変わりましたね。外貨から日本円にも替えられます。Googleで検索するとみずほの両替機の写真レポートが出てくるので、Google先生はSuite Loungeまで調べられないのですかね。
個室コーナー・ワークスペース
写真の通り、個室ブースが4つあります。中には25インチくらいの液晶テレビとリクライニングチェアーがあります。ネットカフェのように引きこもるのもいいかもしれません。
このほかに、デスクスペースが窓側に6席あります。パソコンが設置されている席もあるので、マイパソコンを持ってこなくても、作業もできます。
据付のパソコン(ちょっと古いバイオです)。ここから、Gメールから帰りの税関申告書を開いて、印刷して帰国に備えました。複合機もあり、プリントも両面コピーも可能です。
税関申告書ついての記事はこちら。
トイレ・シャワールーム
トイレは当たり前ですが、ラウンジ内にあります。ウォッシュレット付きです。まめにおばちゃんが掃除しているので、ピカピカです。シャワールームは一通りのアメニティ・設備が整っています。ほとんど自宅から成田に行くことが多いので、家でシャワーを浴びて出かけるので、あまり利用することはありませんが、汗かきの人にはいいかもしれません。
食事・ドリンク
写真の通り充実しています。前菜・デザートコーナーは野菜がたっぷりです。良くも悪くも野菜類は毎回来ても変わりません。小分けされた前菜は、毎回違うようですが、あっさりとした和食が多くあまり印象に残りません。機内食を引き立てるために敢えてそうしているのかもしれません。
ホットメニューでは、角煮がありました。赤ワインが捗りそうです。
ハーゲンダッツもあります。バニラとストロベリーとクッキークリームです。ワインを飲むので今日はアイスクリームは控えます。
シャンパンと左隣の白ワインの市場価格がずいぶん違うようです。アルパカとかおいてあったらびっくりです。シルバークリスラウンジ(First)なんかだともっといいワイン置いていたようです。
ヌードルバー
名前はヌードルですが、ハンバーガー、グタラン、パスタ、海鮮丼、牛丼、カレーもオーダーできます。乗継の外国人なんかには、"Japanese Soul Food"でいい旅の思い出になるんですかね。オーダーすると、ショッピングセンターのフードコートのようにバイブの呼び出し機を渡されます。あまり顔は見えませんがカウンター越しにテキパキと作業しているのが見えます。「4-5分お待ちください」といいつつも、2分ぐらいで出来上がります。裏でカツオブシを削ったり、カレーをじっくり煮込んでいるとは思いませんが、手際が良いです。まさに「Inspiration of JAPAN」です。
テーブル席もあります。写真写りはいいですが、床は本当にピカピカです。まめに清掃しているのはいいところです。
食レポ
サラダと前菜(オリーブのとなりにミニトマトを並べてみました)
ワインと一緒にパクパク食べてしまいましたが、素材が生かされた逸品です。
カツカレー(福神漬けとラッキョウもついています)
レトルトだと思いますが、程よいボリュームとランクが高い味です。
デザート(食べ過ぎです)
食事を終えると大きな窓から、出発する飛行機が。写真はボーイング787-8(JA801A、ボーイング787で世界初の商業フライトをした機材です。特別塗装からリペイントを最近施されたようです)です。
勝手に星評価
独断と偏見で、勝手に星評価します。
設備の充実度 |
★★★★★★★★★★ |
清潔度 |
★★★★★★★★★★ |
広さ・寛ぎ度 |
★★★★★★★★★☆ |
ラウンジの雰囲気 |
★★★★★★★★★☆ |
係員の対応 |
★★★★★★★★★★ |
フードの充実度 |
★★★★★★★★★☆ |
ドリンクの充実度 |
★★★★★★★★☆☆ |
独自性 |
★★★★★★★★★☆ |
仕事をするのもよし、これからバカンスをむかえるワクワク感を高めるのもよしとどんなシーンでも十分満足できると思います。また、清潔さやテキパキとした対応やちょっとした気遣いは日本が一番得意とするところですが、遺憾なく発揮されている印象です。食事については、羽田空港のダイニングhのように本格的な食事を堪能できませんが、ラウンジという存在意義を考えると十分です。ワインだけは個人的好みでもう少し色々なものがあってもいいと思いました。100点満点にすると93点です。毒吐レポートといいながら、ずいぶん高い点数となってしまいました。
窓の大きい建物は、黄昏の景色を堪能でき、旅気分を盛り上げてくれますが、提供する側からすると室内温度や日差しの調節、インテリアの日焼け対策などする必要もある中で、敢えて大きな窓を取り入れているのは、顧客本位であるのかも知れないと夕焼けを見ながら思いました。