ANA112便、羽田からシカゴへのビジネスクラスに搭乗し、新たなアメニティグッズである「グローブ・トロッター」とのコラボのアメニティキットケースを手に入れたほか、搭乗記をまとめてみました。
ANA羽田発着北米路線
ANAの羽田発着の北米路線は下記のとおりです。
ニューヨーク(JFK)
シカゴ
ロサンゼルス
バンクーバー
ホノルル
であります。JALはニューヨーク(JFK)、サンフランシスコであり、最近は北米と言えはANAというのが定着しているとも言えます。
シカゴ便はダブルデイリー(1日2往復)であり、1往復は羽田(NH111/112便)、もう1往復は成田(NH11/12便)となっています。羽田は100番台と区分けしています。
ビジネスクラス搭乗記
搭乗機材は特別塗装
本日、搭乗する機材はボーイング777-300ER(JA777A)であり、特別塗装が施されています。といっても、TOMODACHI ロゴがつつましくペイントされているだけで一見すると通常塗装と変わりません。それよりもボーイング777の中でJA777Aという同機しか持ちえない機体番号に興奮してしまいます。同機は長距離路線を頻繁に繰り返しているようで、同便の前はNH105便(ロサンゼルス→羽田5時)とハードシップのようです。
羽田発シカゴ便は人気なのか搭乗口も混雑しています。ファースト/ダイヤモンドレーンも14人並んでおり、ファーストクラスが全席でも8人と考えるとダイヤモンド会員もいるとみられます。ちなみに今回はクアラルンプール発券のエコノミーMクラスからのアップグレードであり、搭乗日に4日前にビジネスクラスにアップグレードされました。
今回はSSSSなし
アメリカ便の場合、航空券にSSSSと印字されている場合、搭乗前に綿密に手荷物検査が実施されますが、今回はSSSSが印字されず、搭乗の際もスムーズでした。チェックイン前にホテル詳細や復路便が別チケットではないのが大きいと言えます。もちろんこうした条件でも印字される可能性もあり、そうした場合は素直に受け入れるのがベストと言えます。
シート
シートは7H。ビジネスクラスとしては前から3番目ですが、5,6列とはトイレとギャレーを挟んだ後にあり、7列目は二つ目の扉の最前列となります。
H席は通路側ではありますが、窓側に配列されており、一応窓の景色も楽しめます。A席のようにシートが窓側に面していませんが、言い方を変えると寒さは少し安らぐと言えます。そして、窓側にベビーシートを確保できるため、寝具などの置き場には困りません。離発着時は置けないとのことで、オーバーヘッドビンに収納が必要です。
グローブ・トロッター
ANAでは2019年3月よりファースト・ビジネスクラスのサービスを徐々にリニューアルしており、その一つとしてアメニティキットのリニューアルも進めています。
その中で、アメニティキットをパックするポーチを「グローブ・トロッター」とコラボしたものに変更を進めています。
グローブ・トロッターは1897年に創業した英国ブランドであり、長旅をするトラベラーに愛用されるバッグメーカーであり、クラフトマンシップに基づいた良質で視覚的にも旅の楽しさを演出してくれるアイテムであります。英国王室御用達のアイテムでもあり、ルイ・ヴィトングループの「RIMOWA」と並び、世界トップクラスのトラベラー憧れのラゲージブランドと言えます。
今回、いただいたのは白とベーシックではありますが、今後からバリエーションも増えていくようです。この外見だけで大満足ですが、インナーのデザインもANAらしいブルートーンの和風テイストが取り入れられ、とても好感が持てます。
アメニティ自体はアイマスク、歯ブラシセット、耳栓は使い捨てのものであり、以前と変わらず、ビジネスクラスのトイレに行くか、CAさんにお願いすれば手に入れられるグッズであります。そして、今回から変化した「雪肌精」が大きな特徴です。
やはり、新アメニティで一番ありがたいケースであり、個人的にも旅の途中からグルーミングキットをANAグローブ・トロッターケースに移行して利用しています。
離陸
ウェルカムドリンクはいつものとおり、プラカップでありますが、ボーイング777-300ERのビジネスクラスらしく、青いテーブルにブルーライトがアメリカに行くと言う感じを演出してくれます。
滑走路は同空港では一番長いC滑走(3,360m)を16Lから離陸します。6千マイル超でボーイング777-300ERと言うことなのか不明ですが、機体が浮遊するまで長く感じられます。
一度目の機内食
ETOPS180を活用してか、どんどん太平洋沖に進みベルトサインが消灯します。すぐに機内食の用意がされます。受け皿付のおしぼりが提供されるのは東南アジア路線とは異なる点でもあります。
食前酒
メニューが配られます。日本発ということで今回は最後まで和食を貫徹してみます。個人的には食前酒はシャンパンか白ワインにするのですが、見慣れない限定ビールがあったため、それにしてみます。
フランス製の「グラン・グリュ・ブラッスリー・カステラン」というビールをお願いしました。缶か瓶で注がれると思いましたが、グラスに注がれて提供されます。苦みと濃厚さが成城石井で販売されている輸入ビールのような濃厚なテイストであり、「まず一杯目はビール」には贅沢とも言えます。
アミューズ
アミューズは下記のとおりです。
シナモンナッツスティック 小海老と胡瓜のマリネ バジルソース メルゲーズのパイ包み
一番記憶にあるのはソーセージパイとも言える「メルゲーズのパイ包み」です。ボリュームとしてはわずかですが、とても印象に残る品であります。想像以上に口の中で味が広がります。
このあとはシャルドネのワインにします。
前菜
前菜は下記
前 菜 とり貝 帆立貝焼き霜春菜づくし 胡麻クリーム
小 鉢 蛍烏賊 木の芽味噌和え
造り代わり 鯛昆布〆 海老 酢ゼリのとおりです。
和食をお願いしたため、前菜と小鉢と造り代わりが同時にプレートで提供されます。主役はやはり、前菜であります。和食を選択してよかったと言える逸品であります。
野菜ではなく「山菜」づくしとなっているのが個人的にはとても嬉しいことであります。「タラの芽」「蕨」「コゴミ」「菜の花」「ふきのとう」と贅沢かつきれいに青々と盛られているのが感動的であります。山菜特有の灰汁が程よく香りを感じ機内とは思えない味わいでした。
ちなみにカラトリーについているリーフレットは下記のとおりです。このリーフレットを持参すると同店の来店の際に一杯目が無料となるとのことです。
主菜
主菜はごはんと味噌汁という定食バージョンであります。お酒よりも食べることがメインになるパターンであります。
主菜は 和牛味噌煮であり、ご飯は香川県産おいでまい(金芽米)であり、とてもおいしくいただけました。
今回の和食。前菜の山菜盛り合わせのインパクトが強く、トータルとしてとても満足いけるものでした。
デザート
デザートはブラッドオレンジとマンゴーのムースであります。物は違いますが、東南アジア路線でも見たようなデザートですが、さっぱりといただけ、和食のすっきり感を損なうことなく、食事をエンドできました。
就寝
最近は、疲れていて、リクライニングを倒さないまま、数時間寝落ちてしまったりと折角のビジネスクラスを堪能できませんでしたが、今回はきちんと寝具を設置して就寝します。
約6時間一度も目を覚めずに目を覚まします。
離陸前
目を覚まし、まだ暗い機内後方に。北米路線らしく、ビジネスクラス区画最後方に赤ワインとおつまみが用意されているバーがあります。機内温度を考慮してか赤ワインのみであり、グラスはプラカップのみとなります。
寝覚めに冷たいものが飲みたかったため、偶然通りかかったCAさんにお願いして、ソーヴィニヨン・ブランの白ワインをお願い。たこ焼きやラーメンの間食も考えましたが、和食に徹するため、ドリンクのみにしました。
シェードを開け、外を見るとボーイング777-300ERのエンジンGE90が朝日に照らされています。もう、フルパワーではなく、流し状態とも言える状態ですが、頼もしいエン
ジンであります。
到着前の食事
到着前の食事は下記のとおりです。
小鉢 根菜の湯葉煮、主菜 目鯛の田楽 俵御飯 味噌汁、香の物
であります。
ご飯と味噌汁を食べるための食材と言った感じはありますが、完璧な総菜であり、このフライトで食事関して不満を抱くことはありませんでした。
最後はアイスクリームでお酒にて火照った頭を冷やしました。
ルートは東回りとしては、比較的まっすぐなルートであり、フライトマップでもFight Awareでも同じ結果がでていました。
到着
着陸前は雲に覆われた中を突入します。窓越しの雲はまるで大岡越前のお白洲のようです(笑)。
シカゴオヘア空港には定時前に到着。時間もあり、地下鉄で市内に向かいます。
世界初の摩天楼らしく、インスタ映えする景色がいたるところにあり、地上からも高層ビル上空からもシャッターが楽しくなります。
最後に
ANAにおいて、北米路線ではニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴは重要路線のためか、サービスも気合を入れており、搭乗すると同社フラッグシップらしいサービスを受けることがあります。マイル修行する場合であれば、同路線を含めると良いのではないでしょうか。