既に何度か訪れてJR線の乗り潰しをしている関西近郊線でありますが、今回で終わりにしようと思い乗り潰しの旅を始めてみました。
スタートは姫路から
姫路はなぜか良く利用する駅となってしまいました。岡山の方が近い場所でありますが、新幹線はこだま以外の列車も良く停車し、三ノ宮と比較すると滞在費用もリーズナブルであります。
そして、JR路線が多く乗り入れているため、JR線の乗り継ぎは良いところでもあります。
加古川線
姫路駅と加古川駅の間は新快速で10分であります。そのため、ホテルが多く選択肢が多い、姫路に滞在した方が結果的に融通が利くという事にもなります。
加古川線は1年前に鉄印をもらうために加古川駅経由で粟生(あお)駅から北条町駅で行った以来であります。
相変わらず、古い車両の二編成であります。どことなく、両毛線の雰囲気が漂います。
今回、粟生駅から谷川駅に向かってが新たに乗車した路線であります。JR西日本の完乗上で後半まて残っていた路線であり、接続性と所要で後回しになっていましたが、今回は是が非でもクリアする路線であり、朝一に乗る路線としました。
滝野駅であります。同駅は中国ハイウェイバスの停留所に近い駅であり、伊丹空港から直接乗り入れてやろうとか考え、タイミングが合えばベストでしたが、最終的には新快速の表定速度を考えるとJRオンリーが良いという結果になりました。
加古川線は西脇駅で加古川と谷川の列車がほぼ分かれています。そのため、乗り換えが必要となります。数分での乗り換えと利用者への考慮はあるものの、跨線橋経由となります。
しかし、西脇市駅から谷川駅までの車両は単行ではあるものの、加古川駅から西脇市駅までの車両よりも新しいという不思議さがありました。
車両は車端の前後にドアが取り付けられている2ドアであります。しかし、車両中央部はドアにする予定だったようないで立ちであります。
車内でのその部分はスーパーバルクヘッドと言うようなシートピッチとなっていました。
西脇市から谷川までは山間を進む感じでありますが、他のローカル路線の山間とは異なり、割と平坦な中を進んでいきます。電車という事もあり、軽快に進んでいきます。
日本へそ公園駅に到着です。日本の真ん中という事なのでしょうか。自称、日本のへそはたくさんあり、ここは何番目かと思ってしまいます。
単線の電化された路線でありますが、バラストは比較的最近取り換えたようであり、頻度の割にはメンテナンスされている感じであります。
加古川を出発してから約1時間半で谷川に到着であります。加古川からの運賃は990円であります。
再び、谷川駅に戻ってきた感じであります。レンガチックな建物が記憶にあり、今回も撮影です。
福知山線を有効活用
普通に考えると三田方面に進むのですが、谷川駅の無情な乗り継ぎ時間への逆襲として、福知山方面に進みます。と言っても一駅の柏原(かいばら)駅まででありますが。
立派な建屋の柏原駅であります。朝から何も食べておらず、昼近くとなり、コンビニがあると嬉しいのですが、すぐのところには有りません。
駅の中にはレストランがあり、テイクアウトができるものの既に待っている人がおり、短時間の乗り継ぎではちょっと間に合わないと見て、諦めます。
ここからはこうのとりで大阪を目指します。今ではJR西日本のスタンダードとも言える287系です。車内放送時のメロディーがどことなく眠りを誘います。
ちょっと奮発してグリーン車です。利用率は8割ほどであり、意外と利用があります。写真は二人席ですが、一人席の利用でした。
福知山線の宝塚より北は自然豊かであり、渓流が見えたりします。普通列車だとなかなか味わえない景色であります。こうのとりにお金を出してよかったと感じる時でもあります。
こうのとりは通過駅が多いため、神戸線に出るとあっという間にマンハッタン大阪が見えてきます。
グリーン車のある1号車は特急らしいフェイスであります。最近は4両とか増結なしで大阪まで走っているので、貫通型は不要な時代とも言え、特急らしい顔にした方がいいのかもしれません。
羽衣線
次は羽衣線を目指します。大阪→天王寺→鳳と乗り継いでいきます。こうのとりが後2分早ければ大阪駅から直行する紀州路快速に間に合うのですが、無情にも接続できず、天王寺駅に。左右両方ホームの天王寺駅は車両の扉が開いているとそのまま通り抜けた方が早いのではと思うくらいです。
区間快速で鳳駅に向かいます。区間快速ではありますが、鳳までの乗車では通過駅が多くすぐでした。
鳳駅に到着し、羽衣線を目指します。羽衣線は一駅だけの盲腸路線であり、正式には阪和線の支線であります。盲腸線らしく、専用のホームに移動します。本線からの乗り継ぎは1-2分では厳しいところであります。
盲腸線なので古い車両がピストン往復していると思い、列車を待っていると以外にも新しい車両が入線であります。
ピストンのようでこの列車がひたすら走り続けているのには違いありませんが、103系の和田岬線とは違います。
しかも、こちらはワンマンであり、1-2配列の転換クロスシートであります。最後尾の車両は自分以外誰も見当たらず、5分程の貸し切り旅となります。
本線を離れ、しばらく地上を走りますが、東羽衣に向かって後半は高架を進むと言った感じであり、煙突や橋が遠くに見えるようになります。
そして、支線の運命であり、すぐに終着となります。ホームは片面1線で出口一か所であります。
東羽衣駅は南海本線の羽衣駅と一応接続しており、ペデストリアンデッキで接続されています。
東羽衣駅は橋上駅でありますが、昔の設計なのか南海側に続く、デッキとの高さが違うのがちょっとシュールであります。
そして、南海本線の羽衣駅ホームまで到達です。これでまた一つJR西日本の盲腸路線を制覇できました。
残り僅かの紀勢線を目指す
ここからは盲腸路線とも言えるような紀勢本線の一区間を目指し、南海本線で和歌山市駅に向かいます。まずは空港急行にて岸和田駅で乗り換えます。
岸和田からは特急サザンであり、有料シートで旅気分に浸ります。くろしおよりも圧倒的に安く、本数もあり、和歌山に行くのであれば南海の方が便利であります。
関東で言うとスカイライナーと成田エクスプレスのような関係にも感じます。
関西空港あたりではある意味で象徴でもあるタワーが見えます。そして、りんくうタウン側には観覧車も見えます。
この辺りを通過すると海が見え、洋上空港である関西空港が見えたりします。
和歌山市が近くなると山側に入り、トンネルも多くなります。水道管が崩落した紀の川を渡ると和歌山市駅であります。
いよいよ長大本線である紀勢本線の終点である和歌山市駅から一区間の和歌山駅までの完乗となります。
和歌山=和歌山市間は紀勢本線ではあるものの、運行についてはこの2区間でピストン運行されているため、支線に感じるほどであります。
さらに、本数が少なく、JRの接続は悪く、本数の多い南海側からも接続が悪いという始末です。
今回も完乗に対する悪あがきかのように、和歌山市駅で40分近く待って同線を利用し、そのままJRを40分待つか、折り返しにすぐ乗って、再び和歌山市駅で30分ほど待つという、どちらにしても2時間コースとなってしまいます。
そのため、今回は和歌山市駅到着後、約30分後にJR和歌山駅を出発する和歌山市駅行きに乗るため、タクシーでJR和歌山駅を目指します。
信号が意外と多く、時間はかかるものの和歌山駅に到着、5千円札しかなく、おつりがないという事で冷や冷やしましたが、少額でもカード払いができるということで、事なきを得て列車に乗り込みます。
ホームは奈良方面の和歌山線と同じホーム利用であり、改札内改札を通過します。車両は和歌山線と共用しているのか結構新しい車両です。
紀和駅を出発して紀の川を横目に見て、再び和歌山市駅に到着であります。
和歌山線の未乗区間を狙う
サザンの有料座席券買おうと改札を出て向かうと子供たちで券売機が混雑しており、時間がないため、ホームに入り、特急券売機に行くと、今度は5千円が使えず、改札内のコンビニでビールを購入で崩して買うという羽目になりました。
来た道を再びサザンで戻ります。先ほど乗り換えをした東羽衣駅が見えます。
帰りは疲れてしまったのかウトウトしてしまい、寝ぼけ状態からの新今宮駅であります。
関西でJRを駆使しようとするとたびたび登場する天王寺駅からアベノハルカスを見上げて奈良方面に。
和歌山線で乗り残していた王寺=高田間の乗車です。王寺から高田、桜井経由の奈良行きです。王寺駅で停車時間が長く、あまり便利と言えませんが、近鉄対策とかなのでしょうか。
五位堂駅を出発し、次の高田駅で下車します。
本日はさらに片町線を乗車して関西近郊エリア制覇と行きたかったのですが、飛行機の時間があり、タイムアウトです。計画失敗です。
タイムアウトのため、難波に戻る
高田から伊丹空港まで早くて乗り換えが少ないルートを考えてみると近鉄の大和高田駅に行き、特急で大阪難波駅まで行き、そこからリムジンバスで行くのが楽そうで早そうであります。
高田駅から大和高田駅までは600mくらいであり、次に乗る特急の時間に間に合わせるとなると小走りとなります。
JRとは対照的にショッピングセンターが近くにあり、明るい近鉄の高田駅は改札前にコンビニがあります。大手私鉄の場合は大体こうしたつくりなのですが、JRだとそうは行かないようです。
クラシックな近鉄特急であります。ビスタカーつきでした。
チューハイで一息つくと終点大阪難波と言った感じでした。
早く日が暮れて寒い冬の夕方はライトアップされていて、気持ちだけでも暖かくなります。
駅からバス停まではビックカメラに寄り道して帰りましたが、バス停の場所以前と変わらず健在であります。伊丹発羽田行きの最終便で帰宅することとなります。
最後に
今回の旅程は関東で言うと、小田原からスタートして、相模線を完乗して八王子まで行き、特急あずさで一度都心に入り、総武線と京葉線の間にある武蔵野線区間を完乗した後、京成線で成田を目指し、成田空港線を完乗、そして、スカイライナーで日暮里駅まで都心に戻り、そこから赤羽を経由して、川越線の大宮=川越間を完乗している感じもします。
この後はJR川越駅から本川越駅まで歩いて特急で歌舞伎町近くの西武新宿駅に到着し、そこからバスタ新宿に移動してリムジンバスで羽田発の20時ごろの最終フライトに辿り着く旅程に似ています。
本来は片町線も完乗の予定でしたが、タイムアウトとなってしまいました。夕方から川越線の高麗川方面を目指し、拝島線経由で新宿まで戻ってくると同様に厳しかったのかもしれません。
色々、妄想は膨らみましたが、関西近郊の完乗はかなり進みました。
と言っても、岡山、広島、山口、福岡にかけてまだまだやるべきことがあります。
今回新たに乗車した路線
加古川線 粟生~谷川 31.9m(完乗)
阪和線(羽衣支線) 鳳~東羽衣 1.7km(完乗)
紀勢本線 和歌山~和歌山市 3.3km(完乗)
和歌山線 王寺~高田 11.5km(完乗)