JR九州の旅・第1弾も最終日となり、緩く乗り継いでみましたのでお伝えします。
宮崎から日豊本線で南下
本来であれば、日南線も乗車することを考えていたのですが、豪雨で被災中のため、鉄路としては乗車できず断念。2021年末には復旧するようであり、その時を待つところであります。
宮崎駅に来たら交通神社に。ビルの上とは言え途中から階段であり、結構息が切れます。
息が切れた甲斐があり、爽快な景色を堪能できます。神社やお城は想像以上に歩くこととなったり、坂道を登ったりして時間がかかり、予定が狂うこともありますが、ここはそうした事もなく景色が堪能できます。
ちょうどお昼の時間帯のため、特急きりしまはなく、普通列車で都城に向かいます。乗る車両は宮崎から折り返し運転なのですが、遅れたたため10分近く遅れての出発となりました。
817系の車内はいつ見てもモダンであります。窓の外側の清掃をもう少ししていただければ、車窓がきれいに撮れるのでありますが。。
青井岳温泉や青井岳橋梁で知られている青井岳駅ですが、開業してから105年も経つとは知りませんでした。
列車は「タタン、タタン・・」とカーブをうねりながら都城に進んでいきます。
宮崎と都城を結ぶインターシティな列車ではありますが、昼時もあってか乗客は少なく静かに都城に到着です。
吉都線(きっとせん)
前の列車が遅延したため、ほとんど乗り継ぎ時間がなく吉都線(きっとせん)に乗車となります。
吉都線は吉松と都城を結ぶことから頭文字をとった名称であります。その前からキットカットとコラボしたラッピング列車を運転していたこともあるという事です。
次は真っ黒に塗装してナイトライダーとコラボして欲しいところであります。
車内はガラガラであります。JR九州らしく、デフォルトでシェードが降ろされています。
吉都線は吉松で接続する肥薩線の八代=吉松間とあわせてえびの高原線という愛称を持っています。その愛称の名前の一部であるえびの駅に停車します。
結構のんびり走り、吉松に向かって進行方向右側は里山の景色が続きます。
吉松駅の手前駅は鶴丸駅であります。駅名標は白地に方向を示す矢印が赤であります。飛行機乗りでもあるので、なんとなく赤い航空会社(JL)を想像してしまいます。
そして、吉松駅であります。これにて吉都線の完乗となりました。すぐに肥薩線への乗り継ぎとなります。
隼人行きの列車が向かいに待っており、ホーム外に出ることもできずに出発です。
本当は八代方面に進めれば、ループ線など見られるのですが、 令和2年7月豪雨で再起ができないくらいの甚大な被害を受けており、運休路線をカバーする代行手段もすべてあるわけでなく、相当厳しい状況にあり、今回は断念しました。
という事で肥薩線を南下して隼人に向かいます。国の登録有形文化財に登録されている大隅横川駅に停車であります。本来は列車を降りて正面から撮影できるとベストですが、車内から見ても並々ならぬ風格が伝わってきます。
ちなみにここから3駅南にある嘉例川駅も国の登録有形文化財に登録されています。停車位置が良くなく撮り逃してしまいました。残念。
そうこうしていると、肥薩線の終点の隼人駅に到着しました。これにて不通区間となっている肥薩線の一部と日南線を除くと南九州のJRはほぼ乗ったこととなりました。
時間はすでに夕方に近くなっており、帰京のことを考える時間ではありますが、ちょっと寄り道をしてみます。隼人駅からタクシーで姫城温泉に向かいます。
隼人駅と鹿児島空港の間にあり、空港に行く前にひと風呂浴びに行ってきます。
今回利用したのは日本湯小屋物語という温泉であります。家族風呂のパイオニアのようであります。特に家族風呂にこだわりがあったわけではなく、空港へのバス停が最も近いため、利用してみました。
バス停が近い入口は裏口のような感じであります。正面はもっと立派でお洒落であります。
平日の午後という事もあってか予約なしでも空いていました。蛍の湯という家族風呂であり、名前のとおり夜になるとブラックライトが光るという演出ですが、飛行機に間に合わなくなってしまうので、湯浴みのみとなりました。源泉かけ流しであり、ナトリウム炭酸水素塩泉であります。
前日入りを含めて4日間九州にいましたが、鉄道に乗車している以外は温泉かサウナといった日程となってしまい、最後の最後まで温泉に入ってしまいました。
湯上り後、徒歩2分で着くバス停に。到着したバスでは蛭子席に着席し、空港に着くのを待ちます。ここから鹿児島空港まで20分程でした。
空港までの道のりは登坂車線があるような坂道であります。鹿児島中央駅からリムジンバスでアプローチするのとは違った光景でありました。
最後に
今日はゆるい完乗の旅であり、温泉に漬かってさらに緩くなってしまいました。
今回乗車した路線
吉都線 都城 =吉松 61.6km 完乗
肥薩線 吉松= 隼人 37.4km
JR九州乗車キロ 1746.2km 乗車率76.8%
肥薩線の復旧が気になるところであり、人吉=吉松間は比較的被害は少ない様に見えるそうですが、JR九州社長は会見で「信号設備等が被害に遭っており、部分復旧は考えていない」とコメントしており、厳しいと言えます。
改めて、乗れるうちに乗っておかないと貴重な遺産や景色が見られなくなると痛感したところであり、完乗の旅を推進してしまいたいところであります。