鉄印の旅も後半戦となっていますが、九州の鉄印の旅もいよいよコンプリートとなり、記事にしてみました。
前日までの履歴はこちらです。
みんなの九州きっぷ二日目
熊本で一泊し、鉄印を求めると南阿蘇鉄道となります。熊本からは距離的には近い場所であります。しかし、同線にアクセスするには熊本地震の影響を今もって影響を受ける場所でもあります。
でも、乗り継ぎの良い時間帯を探せばつながるものであり、午前中にはその目的は完了できてしまいます。
早朝、熊本駅に向かいます。昨日は逆光でしたが、今日は朝日を浴びている熊本駅です。
最近、全通した豊肥本線の普通列車です。早朝からロングシートでありますが、それ以上に途中から乗車してくる人が多いのに驚きです。日曜日の朝にもかかわらず、若い人が多いです。
朝帰りなのか、これから旅行に出かけるのか不明ですが、ちょっと不安です。途中駅で降りつつも、結局、下車する肥後大津駅までかなりの乗車でした。
肥後大津駅は熊本空港へのアクセス駅でもあり、別名で阿蘇くまもと空港駅となっています。同駅からは無料の空港ライナーが多頻度で出ています。
今回のみんなの九州きっぷを使い倒そうと南阿蘇鉄道の後、熊本に戻り、新幹線で博多に行き、そこから大分までソニックで行き、大分から羽田に向かうことも想定しましたが、最近の天候を考えると最短コースにしておいた方が安全であり、半沢直樹もリアルタイムで見られることから、シンプルな旅程としました。
いよいよ高森に
肥後大津駅から高森方面のバスは出ています。田舎のバスながらIC対応しているため、Suicaで決済ができます。
肥後大津で接続しなくても、鉄道ファンには有名な立野駅でもバスは接続しています。
しかし、今回は高森から戻った後に熊本空港に向かうため、空港ライナーの定時出発性と大分から熊本空港を経由するバス、そして、最後の切り札となるタクシーのつかみやすさを事前に察知するため、あえて、肥後大津駅で乗り換えとしてみました。
空港ライナーは定時で出発し、タクシーは乗り場に一台は常にいるようであります。また、大分から熊本行きの空港経由バスもほぼ定時で運行していることが判明しました。
このバスは肥後大津を出ると13分かけて立野駅に行きます。立野駅からは病院を経由して、南阿蘇村、高森と接続していきます。
肥後大津と立野間は結構な距離がありますが、ノンストップであります。逆に言うと復路ではここで、時間を稼いで早着も考えられます。
そんなうがったことを考えていると立野駅に到着します。立野駅では列車で肥後大津まで見たような面々に遭遇します。
バスに乗車したのは1名だけでありますが、カメラ常携でありました。いよいよ、高森向けてバスは進んでいきます。
熊本地震で甚大な被害があったところを通過していきます。バスは時折、時間調整のため、バス停でサイドブレーキを引くぐらい定時運行でした。
南阿蘇鉄道の現時点を完乗
立野駅から乗ってきた人は、バス停を通過するたびにリアルタイム表示しているマップと照らし合わせていました。
さては中松駅前バス停の停車時間を気にしていると察しました。同バスは中松駅前を停止した4分後に南阿蘇鉄道の高森行が出発する接続があります。
そんな自分もそれを狙っていたため、挙動ですぐにわかりました。バスは定時通りに停車しまその人は、時間は十分にあるものの、バスの陰に隠れるポジションでも対向車を気にせず駅に直進して行きました。車を所有したことがないような挙動です。
何も起こらなかったのが幸いでした。中松駅は独特な駅であり、日中はカフェもあるようです。
ホームに行くと一両の列車がいます。方向幕の中松が新しいのは地震の影響を感じます。発車して感じるのは気動車でも線路沿線には通信ケーブルなどあるものですが、なにもありません。
道中、運転士の方は無線で連絡をしていたようであり、三セクのあり方なのかもしれません。
線路以外に余計なものがなく、阿蘇山麓の景色を眺めるにはベストであります。新コロ対策として窓を開けていますが、海抜500mの場所でもあり、涼しく、走行する風でちょうどいい感じです。
少しばかり、南阿蘇の景色を動画にしてみました。以下のとおりです。
高森駅まであっという間です。人が少ないと思うとそんなことはなく、小さな子供連れの家族がやたらと多く駅構内は蜜と言ってもいいくらいでした。
家族連れが集まる要因はトロッコ列車であります。遠くに行けない需要を見事に拾っているようであり、インスタントで乗りに行くとすぐのトロッコ列車は乗れないようでした。
速攻で鉄印をゲットします。40ある鉄印では珍しく、張り紙ではなく、すべて押印タイプでした。そのため、時間は要しましたが、きれいな鉄印をいただきました。
駅前にはSLか飾られたりしています。カサゴの人形がなぜか、山の町にあるのか不思議となってしまいました。
いざ、熊本空港に
そんなことを考えていると戻るバスの時間となります。往路と同じく小型バスですが、ちょっと変わった意匠です。みなみあそカルデラ号です。中は木材を利用しており、後部はなぜか対面式となっていました。
蛭子さんが座る最後部の席は対面式の後にあるため、ある意味、バルクヘッドとなっており、足元は快適でした。
あまりありませんでしたが、降車ボタンを押すと牛の鳴き声が唸るというスペシャル仕様でした。来た道を戻るため、新鮮ではありませんが、高森に向かう道は途中、渋滞に近いぐらい車列が続いていたりしました。
安近短需要が多く土日はこうしたところを利用する場合、早朝など時間をずらすのが王道と感じました。
バスの運行については、最初は遅延していたものの、南阿蘇村役場辺りで回復し、立野駅も定時で通り過ぎ、あとは終点なので、巻いていくのかなと思っていました。
早着となれば、30分発の無料の空港ライナーに接続が可能であり、それを目論んでいました。
しかし、意外と道路が混雑しており、4分遅延で到着となります。結果として空港ライナー行ってしまいました。
幸い、駅広場にはタクシーもおり、それをつかむことができました。タクシー乗車後に駅の広場を出ると、大分から空港を経由するバスの姿が見えます。
高森からバス同士でもうまく乗り継ぎができそうなことは理解できました。タクシーは裏道的に田んぼの中の一直線の道を進みに、空港に向けて上がっていきます。
検索よりもはるかに安く、時間も短い結果となり、運転手さんに感謝です。
空港には想定よりも早く到着するものの、肝心のANA便が機材整備のため、遅延という顛末となりました。
まあ、ラウンジでのビールの摂取量が増える結果となりましたが。
くま川鉄道はオンラインで
先の豪雨で甚大な被害を受けたくま川鉄道は車両自体の復旧にも時間がかかっているようであり、土木設備の復旧となると更なる時間がかかるようです。
そうした中でも、鉄印プロジェクトへの意識はあるようであり、Yahooショッピング経由で鉄印を販売しています。
最初の販売はすぐに完売となってしまいましたが。二回目はサプライも豊富なのか手にすることができました。
ポストカードと缶バッジが同梱されたセットでした。封筒は地味でしたが、厳しい中でリアルタイムに発送しているところを想像すると復旧したら絶対行くリストに入れました。
最後に
これにて九州の鉄印はコンプリートとなりました。コンプリートはしたものの乗車していない路線もあり、これはまた再訪したい欲求もあり、巡ってみたいと思います。
九州と言っても内陸から離島まで多岐にわたり、ライフワークになりそうです。