大きな九州で鉄印がもらえる場所は広範であり、短期間にコストセーブをしつつ、鉄印を集めるには乗り放題きっぷが必要であり、それを実行してみましたのでお伝えします。
土日乗り放題きっぷ「みんなの九州きっぷ」
みんなの九州きっぷはJR九州の新幹線・特急(普通車)を含めた乗り放題きっぷです。日にちはいつでもと言うわけにはいかず、土日限定であり、前日までの購入が必要です。
タイプは2種類あり、全九州タイプと北部九州タイプの二つあります。運賃は下記のとおりです。
全九州タイプ 10,000円
北部九州タイプ 5,000円
タイプの違いは乗車できる路線の違いであり、北部タイプは豊肥本線より以北全線と三角線全線が対象となっています。
乗り放題なだけでなく、ぷらっとこだまのように駅でのプチ特典もあり、時間があれば、そのメリットを最大限活用できます。
豊肥本線は大分駅と熊本駅を結ぶ路線であり、熊本空港(KMJ)が最寄りの肥後大津やスイッチバックの立野駅、城下町の豊後竹田を通る路線であり、The ASOと言うような路線であります。
この切符は9月23日までの販売で最終利用は12月27日までとなっています。
指定席は両タイプともに6回まで利⽤でき、指定席券売機で手軽にできます。北部版は6回使い切るのは結構難しいような気もしますが、5,000円で6回となると指定席差分が500円と考えるとかなりとお得な切符とも言えます。
今回は北部九州タイプを購入して鉄印の旅に博多から出かけました。CMは地元福岡出身の奈緒であります。鹿児島出身のねおではないようです。
佐世保タッチ
まずは一番遠い、松浦鉄道の鉄印を獲得しに行きます。松浦鉄道は名前からすると松浦まで行かないと鉄印は得られないと勝手に思っていましたが、同社の本社は佐世保であり、佐世保駅とたびら平戸口駅が鉄印の記帳場所でありました。
当初、伊万里から松浦まで行き、乗り継ぎ時間の少ないバスで佐世保まで行くことばかり考えていましたが、重荷が外れたように佐世保タッチとなりました。
今回は佐世保タッチとしましたが、三大松原を見て平戸に行くのはどこかで試したいので次回は鉄印に関係なく、攻略してみたいところです。
みどり号はハウステンボス号と併結であり、ペイントは違えどもハイパーサルーン車両です。♪きゅうしゅう いっちょくせんと言ったところです。
早岐駅 - 佐世保駅間は特急券不要で乗車できるため、結構利用者が多かったりします。佐世保駅に到着し、松浦鉄道駅の窓口に。
定期券購入の方がいて5分くらいロスはあったものの、鉄印を手に入れます。乗車しないのは後ろめたいのですが、いつか戻ることとして、車両を撮影して、みどり号に急ぎます。
定期券発行の待ち時間が思いのほか、影響があり、座背指定をするとコンビニに寄る時間はなく、そのまま乗車、発車となりました。
佐世保に来た車両で戻るわけであり、同じ車両です。次の下車駅は鳥栖駅となります。鳥栖までの時間はこれからの旅程の組み立てで時間いっぱいまで考えていました。
甘木駅
次の目的地は甘木鉄道の甘木駅です。甘木鉄道の鉄印は注意点があり、日曜日は鉄印がもらえない点であります。そのため。本日の土曜日中に鉄印を受ける必要があり、最優先駅でもあります。みどり号を鳥栖で下車します。駅前不動産スタジアムが見えつつ、色々と考えつつ、歴史的なホームでの乗り換えとなります。
乗り継ぎ時間もなく、快速がきます。快速なので甘木鉄道との乗り継ぎ駅である基山駅まで一駅となります。
基山駅では30分弱の乗り継ぎがあり、周辺を歩いてみるもののあまりに暑くホームに戻ってしまいました。
10分前に入線し、涼しい車内で待つことに。前半は工場や物流倉庫が多いのですが、徐々に田舎らしい風景となります。甘木駅に到着となります。
鉄印をいただき、駅前に出ます。「日本発祥の地」と書かれた石碑があります。卑弥呼の里と書かれています。
来た鉄路を戻るのも良いのですが、先を急ぐこともあり、西鉄の甘木駅に向かいます。向かいにあるかと思うと5分程歩くこととなります。
西鉄の甘木駅はロータリーとかもなく、甘木鉄道よりもローカル感が漂います。ワンマン列車ではありますが、ICカードは利用でき、電車であります。
30分程で西鉄久留米駅に到着します。西鉄久留米駅からJR久留米駅までタクシーで移動します。8分程で到着し、新幹線に。
折角なので熊本まで座席指定をします。
肥薩おれんじ鉄道に
肥薩おれんじ鉄道の鉄印の記帳ができるのは八代駅となります。みんなの九州きっぷ北部タイプでは熊本以南となるため、熊本=八代間は別途必要となります。
次の乗り継ぎも考えて、久留米駅で熊本=新八代間のチケットと特急券を購入し、さらに時間があるため、売店で久留米らしいものを購入します。
新幹線ホームに上がり、入線を待ちます。来た車両は800系U008編成であり、同系列の後期型であります。外観の違いもさることながら、指定席のシートの生地が異なったりしています。
新八代駅の新幹線と在来線の乗り換えは九州新幹線が全通する前は同一ホームで乗り換えができたのですが、現在は鉄道会社が異なるような感じです。
ここで、思わぬトラブルがあります。時刻表アプリでは10分ちょっとで八代行きがあったのですが、それが運休となっています。
結果的に次の八代駅まで20分近く待つこととなります。運動不足もあり、待つのであれば八代駅まで歩いてみようと言うことで歩いてみました。
スマートフォンが示した最短の約3kmを歩くこととします。1kmも歩かずにポロシャツは汗染みもわからないくらいすべて汗で染まってしまいます。
途中でApple Watchがウォーキングですかと聞いてきたため、それに応じてログを記録します。後で見てみると結構住宅地をくねくねと歩いていたことになります。
途中では水無川沿いに桜並木もあり、春にここに来たら意外な穴場だろうと感じました。そこからちょっと歩くと線路が見え、やっと終わりかとホッとします。
マスクまで汗浸しの中、肥薩おれんじ鉄道の窓口で鉄印をいただきます。代行バス区間となっていることから、乗車しないと思ったのか切符もビニールで包んでくれました。
新水俣まで行きたかったのですが、代行バスなどもあり、このまま熊本に行く事にしました。
この日の最後は熊本まで
最後は普通列車で熊本に戻ることに。JRの八代駅にはファミリーマートが併設されており、景観意識ペイントであります。
兎に角、汗が引かず、冷たいものを大量に購入し、首元をアイシングします。入線していた列車に乗り、体内に水分を取り込みようやく、発汗は抑止されます。
しかし、びしょ濡れの衣服は終始乾燥することはなく、熊本まで気持ち悪い状態で到着します。
新八代駅ではかつての同一ホームでの乗り継ぎのリレー線が見えたりします。
熊本駅には夕方6時過ぎですが、まだ強烈な太陽光線が注ぎ込み強烈な逆光であります本日はこれでお終いです。
最後に
乗り放題きっぷはコスパだけでなく、途中の特急券を生産する手間がなく、すべてカード決済で済むため、ポイントも貯まり、スマートと言えます。
鉄印自体はJRではありませんが、その途中にはJR利用が必須であり、九州のように乗り放題があると天国のように楽しく巡れると言えます。
一応、まだ一日目であり、二日目はまた別途まとめてみます。