カイロ発券のシンガポール航空東京行のビジネスクラスは割安であり、プレミアムポイントもたくさん積算できるため、魅力的ですが、カイロまでのアクセスは悩むところであります。そこで、カイロまでのアクセスを考えてみました。
- 日本発券は厳しい
- 海外発券となると景色は変わる
- カイロ近隣の都市を目指す
- 欧州域内のビジネスクラスはエコノミークラスの波平
- ルフトハンザ プレミアムエコノミー ソウル=アテネ往復
- アテネとカイロはどうするか
- とにかく大陸間を最安にする
- 最後に
日本発券は厳しい
日本からカイロまでのルートを考えると直行便のあるエジプト航空が考えられます。
しかし、唯一のカイロ直行便であり、周辺国を含めてもスターアライアンスではターキッシュエアラインズのみであり、寡占的な状態であります。
そのため、エコノミーでも運賃は高いと言えます。
そして、ヨーロッパ経由のフライトを考えると純粋に距離が長いため、原価もかかるのか運賃は割高です。日本発券は選択肢として特典航空券以外は厳しいようです。
海外発券となると景色は変わる
海外発券となると運賃はがらりと変わり、日本から最もアクセスしやすい仁川空港発であると、上位クラスのプレミアムエコノミーではかなり、安く欧州に行くことができます。
日本からソウルまでのフライトはLCCがたくさんあるほか、ANAの特典航空券でもマイル消費は少ないため、扱いやすいと言えます。
しかし、ソウルからカイロを直接狙うとカイロに乗り入れているキャリアは限定されるため、高くなってしまいます。
カイロ近隣の都市を目指す
カイロは歴史が物語るように現在でも、欧州の主要都市へは直行便が多く、直行便は高いです。一方で近隣の都市からカイロにはかなり運賃は下がります。
スターアライアンスではアテネを本拠地とするエーゲ航空か、イスタンブールを本拠地とするターキッシュエアラインズが候補となります。
どちらの都市も歴史がありますが、チケットは安いと言えます。
欧州域内のビジネスクラスはエコノミークラスの波平
欧州域内のビジネスは誰が決めたかわかりませんが、エコノミーの座席の真ん中を不使用にして広々とさせる方式がどこのフルサービスキャリアでも採用されています。
アメリカでは最近、ビジネスクラスのサービス拡充が進み、小さい機体(B737やA320など)でも国内線ではフルフラットのシートが提供する機材が増えています。
そうしたなかで、欧州域内のビジネスは選択するに値せず、エコノミークラスで安さを求めた方が良いとも言えます。エコノミーに毛が生えた程度のエコノミークラスの波平とも言えます。(笑)
ビジネスクラス搭乗記はこちらです。
ルフトハンザ プレミアムエコノミー ソウル=アテネ往復
今回は自身が以前に掲載した「海外発券 ベタだけど最強 シンガポール航空ビジネスクラス カイロ発券=成田往復」に合わせたルートで検索してみました。
旅程
ソウル発は8月18日に出発し、アテネには翌日未明に到着します。アテネは市内も魅力的であるほか、エクスカーションで足を延ばしても満足できると言えます。往路はアテネ満喫ルートとします。
復路は9/15カイロ着に合わせます。9/17の早朝にアテネを出発し、フランクフルトで約8時間の乗り継ぎとなります。
復路は弾丸旅程でソウルに戻るルートであり、せめてとも思い、フランクフルトで安さを妨げない範囲で滞在時間を長くしてみました。
これにより、市内のアクセスも可能であります。しかも、今回は平日の10時着の18時出発のため、滞在時間は昼間帯であり、買い物で店が閉店ということは少なそうです。
大陸間はジャンボ機のプレミアムエコノミー、欧州内はA321(アテネ行きはルフトハンザ、復路はエーゲ航空)となります。
エーゲ航空のエコノミークラス搭乗記はこちらです。
運賃・プレミアムポイント
運賃は約149,400円
予約クラス 大陸間Nクラス、欧州内Yクラス!
(AMCではいずれも100%加算、搭乗ポイント400Pもフライトごとに積算)
プレミアムポイント 14,506PP
PP単価 10.30円/PP
アジア発のプレミアムエコノミーとしては、善戦していると言えます。
このほかソウル発のエアチャイナのビジネス頼みとなりますが、組み合わせが困難であり、遅延とか考えると選択は厳しいかもしれません。
アテネとカイロはどうするか
以上のように、カイロに到着していないと突っ込まれるかもしれません。
アテネ=カイロ間はどうするかと言うとスターアライアンス欧州域内の格安の雄、エーゲ航空を利用し、コストとスケジュールの融通を効かせます。
欧州域内のスターアライアンスにおいて、運賃が安いのはスカンジナビア航空かエーゲ航空であり、カイロから最寄りのアテネを利用するのは得策と言えます。
運賃は下記のとおりです。
カイロとアテネ間のマイル数は688マイルと単価を考えると絶望しそうですが、カイロの今はこうした状況です。
とにかく大陸間を最安にする
カイロ発券のSQを利用する期間を秋にした場合に考えられるのがソウル発のエバー航空であります。ビジネスは約20万円超、プレミアムエコノミーは13万弱と積算比率を考えてもお得のようです。
しかも、エバー航空の場合、ソウルから台北は東に向かい、台北からパリは西に向かうため、積算マイルもかさむため(搭乗時間は長くなりますが)、PP単価も抑制できます。(プレミアムエコノミーの場合、15,598PP 運賃約128,123円、PP単価8.21円)となります。
カイロ発のSQの運賃がこの時期セーブできるかと言う点と、パリからカイロ迄のアクセスが気になるところであります。
パリからカイロへの直行便が高い場合は、経由便または、鉄路でスイス方面に移動するとスイス・インターナショナル・エアラインズがカイロ方面では安いようです。うまく組み合わせれば15万円以内も夢ではありません。
最後に
カイロ発券はその安さにその他地域からの発券がくすんでしまう程、魅力的です。
カイロに行くためには、日本発券は厳しいですが、日本から近い海外であるソウル発券を利用すれば、プレミアムポイントを積算でき、安くカイロにアクセスすることも可能です。
また、アジアと欧州をつなぐチケットはカイロからも近く、欧州各地にも安いエーゲ航空が良いと言えます。
今回は往復で例示しましたが、欧州域内は値差が少なければ片道で発券した方が単価は高くなりますが、フレキシブルであり、先の予定まで読めない時は良いと言えます。
そして、こうした複数のチケットを組み合わせて、すべて予定通り行けた場合の気分は最高と言えます。マイル修行は習い事が上達とした感覚にも近く、面白いと言えます。