ビジネスクラスよりもファーストクラスを利用した方がマイル修行には良いルートがありましたので、ビジネスクラスとファーストクラスを比較しながらお伝えします。
まずはビジネスクラス
上記はオスロ発券の東京往復のスターアライアンスのビジネスクラスです。旅程としては1月3日にオスロからミュンヘンを経由して羽田に、4月29日に羽田からオスロに行くと言う連休を活用した海外発券往復ルートとなります。
行きはルフトハンザ便のANA便の組み合わせ、帰りはルフトハンザ便のみの設定となっています。
帰りはルフトハンザのA350-900と最新のタイプでありますが、このチケットではルフトハンザとスイスインターナショナル・エアラインズとANA(LH便名)が選択できます。ゴールデンウィークなのか選択肢は少なくなっていたため、ルフトハンザ運航便のみの選択となっています。
運賃は223,080円と欧州と日本往復では最安級となります。一方で予約クラスは安さ故かPクラスであり、ANA便は70%+400PP、ルフトハンザ便は70%積算と搭乗ポイントはANA便のみ付与されます。
従って、プレミアムポイントは合計9,707PPとなり、PP単価は22.98円/PPとなります。オスロに行く用事があっても、別切りで違う都市からしたいような単価です。
次はファーストクラス
ファーストクラスなのに2段目の紹介となりましたが、同じ旅程での計算をしてみました。旅程は下記のとおりです。
こちらもミュンヘン経由であるものの、往復ともにANA便のファーストクラス利用となります。ミュンヘン線にボーイング777-300ERが今夏から投入される予定のため、こうしたことが実現できます。
また、折角のファーストクラスであれば、ルフトハンザ便を利用してファーストクラスターミナルを利用してみたい、スイス便を利用してチューリッヒのファーストクラスラウンジにあるベッドルームを利用してみたいと考える人もいると思いますが、1,000円単位の誤差はあるものの、この運賃ではそれが選択可能です。
運賃は452,050円であり、先述のビジネスクラスの倍となっています。予約クラスはファーストクラスではA、ビジネスクラスではJクラスといずれも、ANA、ルフトハンザ、スイス共通で150%+400PPとなります。
プレミアムポイントは合計21,546PPとなりもPP単価は20.98円/PPとなります。
仮にANAのミュンヘン線に77Wが投入されずにANA便としてファーストクラスがなくなっても、ルフトハンザでもスイス便でも積算率は変わらないため、プレミアムポイントに影響はありません。
ボーナスマイルについてもルフトハンザグループはユナイテッドと並んでボーナスマイル対象となっているため、ファーストクラスの積算率と相乗効果でたくさんマイルが貯まります。
強いて言うとライフタイムマイル(ANA便)の積算がされない点は痛いかもしれませんが、フランクフルト経由にしたり、日程を変えたり工夫すれば最安の運賃は見つかると思います。
ファーストクラスとビジネスクラスを比較すると
ファーストクラスとビジネスクラスを比較すると下記のとおりです。
First | Business | |
---|---|---|
運賃 | 452,050円 | 223,080円 |
プレミアムポイント | 21,546PP | 9,707PP |
PP単価 | 20.98円/PP | 22.98円/PP |
ファーストクラスはビジネスクラスと比較して、運賃は2.03倍、プレミアムポイントは2.22倍とビジネスクラスに2回乗るよりも効率が良いと言うことになります。
マイル修行となればアッパークラスのPP単価は10円以下が基準点になり、上記いずれもそれに値しないかもしれません。
しかし、年末年始とゴールデンウィークの日本発の運賃と予約の取りづらさを考えるとファーストクラスはルートの選択肢が多く今まところ空いているため、検討候補となるかもしれません。
夢のファーストクラスを有償でマイル修行に使うと言う、もはや修行とは言えないことになりそうです。
最後に
プレミアムポイントやルートを調べると時折、パラドックスのようなものに遭遇します。今回もまさにそれであり、エコノミーとプレミアムエコノミーのパラドックスではなく、ファーストとビジネスと言う、雲上のクラスでの逆転現象でした。
ファーストクラスに乗る一流乗客と言うフレーズは良く目にしますが、こうしたチケットを利用すれば一流のマイラーくらいにはなれるかもしれません。