少し前ですが、ケープタウンに訪問した帰りに利用したエチオピア航空の搭乗レポートをご紹介します。(初稿2017/5/8 更新2017/7/1)
エチオピア航空について
アラビア半島の南西に位置するエチオピアの政府100%出資の同国のフラッグシップキャリア。70機以上の航空機を保有し、90都市近くに就航しています。アフリカはもちろん、欧米、南米、アジアにも就航しており、2011年末にスターアライアンスに加盟し、2015年4月から成田に就航しています。就航当時はANAマイレージクラブでのマイル加算率がエコノミーはすべて100%加算であったので、安い航空券で南アフリカや南米に修行に出かける方もいたようです。また、最近は最新の航空機(ボーイング787-8やエアバス350-900)を積極的に導入し、長距離路線に投入しています。
日本からエチオピア航空を利用するメリット
エチオピア航空を利用するメリットはやはり、アフリカの多くの都市に就航しているため、日本からアディスアベバで乗り換えて、アフリカの各地に行けるところです。アフリカには南アフリカ航空、エジプト航空、ケニア航空といった航空連合に加盟している大きな航空会社もありますが、日本へ就航していないため、2回乗継が必要となり、エチオピア航空のメリットでしょう。
一番のメリットは運賃が安いことです。
しかも、フルサービスキャリアですので、欠航時の対応はLCCとは違います。また、スターアライアンスゴールド以上の上級会員であれば、往復ラウンジも利用できます。
閑散期は直前まで安い運賃が空いていることも多いですので、直前に「そうだ韓国に行こう!」ということも不可能ではありません。また、ANAのライフタイムマイルを貯めている方には、安く距離が稼げますので、遠くに出かけられない人にはコツコツ貯められます。
ビジネスクラス搭乗記
さて、ここからは少し前(2015年9月)の搭乗したエチオピア航空の搭乗記です。
旅程は以下の通りです。
ET828 |
CPT 8:50 |
ADD19:00(viaGBE) |
ET672 |
ADD22:15 |
HKG14:20+1 |
ケープタウンから長距離は当時あまり存在せず、大体がヨハネスブルグ乗換でしたが、たまたまボツワナの首都のハボローネを経由するフライトがあり、ビジネスクラスで10万円を切る運賃でした。現在は残念ながらありません。
ケープタウン空港出発まで
上記の通り、早朝フライトのため、ホテルを早朝に出発。流しのタクシーなどもあるものの白タクと区別がつかないため、シャトルを手配しました。
Citi Hopperという会社はオンライン予約ができ、最初きちんと来るか心配でしたが、予定通り、来てくれます。料金も高くもなく、安全・便利です。
テーブルマウンテンに別れを告げ、空港に到着。
チェックインを済ませラウンジに。南アフリカ航空のラウンジではなく、Bidvest Premier Premium Loungeというラウンジに。大きくありませんが、清潔で軽食・各種ドリンク(お酒も)ありました。
capetown-internationalairport.co.za
アディスアベバまで
時差はあるもののほぼ一日過ごす機内に。ビジネスクラスシートは小型機特有のリクライニングタイプ。意外と背もたれは倒れ、快適です。ビジネスクラスの乗客は2名で、ハボローネで1名搭乗しただけで、ゆったりくつろげました。
経由地 ボツワナの首都のハボローネ空港
食事はあまり特色ありませんが、ドリンクの提供は頻繁に頂きました。特にエチオピア産のワインがおいしかったです。
地図でも見るよりも飛行機に乗るとアフリカの大きさが実感できます。キリマンジャロも眼下に見ながらアディスアベバに到着。
アディスアベバ空港の乗継
到着は沖止め(ボーディングブリッジで直接ではなく、バスでターミナルに向かう)でしたが、ビジネスクラス乗客はエコノミクラス乗客とは別に用意されたバス専用のバスで直ぐに出発します。
アディスアベバ(ボレ)空港は荷物検査がゲートごとのため、出国フロアまでバス到着後に階段を上りあっという間についてしまいます(飛行機を降りてから出発フロアまで20分もかかりませんでした)。現在も旅程を検索するとアディスアベバでの乗り継ぎ時間(行先によりますが)は割と短いので、スムースなのかと思います。
大きな体育館にプレハブのブースを作ったように免税店が立ち並び、これから飛行機に乗る人がたくさんいて、お祭りのような賑やかさです。
エチオピア航空ホームのラウンジは、素朴ですが、料理や飲み物はきちんと用意されています。ちなみにシャワーはありませんでした。
アディスアベバからのフライト
香港までのフライトはB787で、最新の飛行機です。ビジネスクラスはライフラットの2-2-2配列のシートで、真ん中の天井にはラックハットはありません。そのため、開放的な空間が広がります。ちなみにビジネスクラスはすべて2-2-2配列ですが、ライフラットとフルフラットシートがあるようです。同じ787で二種類ある理由は不明です。
香港経由の東京行のため、日本語がよく聞こえてきます。エンターテイメント系は英語しかないため、あまり楽しめません。エチオピアワインを堪能ののち、熟睡し、昼下がりの蒸し暑い香港に到着。香港に入国の際、アフリカからの東京行のエチオピア航空便に香港で降機のためか、荷物を入念に調べられました(汗)。
最後に
エチオピア航空は日本の方にとってはアフリカ方面への渡航に便利な存在だけでなく、香港に週末行く手段にもなります。しかも、お手頃に。また、ビジネスクラスと言えば、食事と寛ぎが最大の楽しみとなりますが、それを十分満たせると思います。現在では、長距離路線において破格のビジネスクラス運賃がなくなっていますが、たまに北米側に行くフライトで破格なものが出ることもあるようなので、アフリカや南米にビジネスクラスで快適な移動をしたい人は検討してみてはいかがでしょうか。