ANAスイートラウンジ国内線が羽田を皮切りに全国再開となり、その目的を考えてみました。
4月17日から45日ぶりの再開
ANAでは5月29日に羽田、沖縄で5/31、その他全国の空港(新千歳、伊丹、福岡)のスイートラウンジ(国内線)は6/1から再開することを発表しました。同ラウンジは緊急事態宣言が発令された後の4月17日から閉鎖しており、45日間ぶりの再開となります。
一方で、成田と羽田の国際線については成田では第5サテライト、羽田では第3ターミナルのスイートラウンジがオープンしています。国際線は利用者が前年比99.9%減とまれにみる異常値となっています。
国内線では今回の再開により、第二ターミナル62番ゲート付近のANA LOUNGE以外はすべて再開となります。
再開の理由
緊急事態宣言が全国で解除となった日に同時に6月1日から再開をアナウンスしたのは不思議に思う人も多いかもしれません。この言葉だけ見ると拙速ではないかとみる人もいるかと思いますが、理由としては6月から運航数が関係していると思います。
5月29日と6月5日の大阪(すべて)と福岡、札幌、沖縄便の便数を比較してみると下記のとおりです。
大阪 8便→12便(+50%)
福岡 4便→9便(+125%)
新千歳5便→9便(+80%)
沖縄 3便→5便(+66%)
と便数が大きく拡大しており、結果として搭乗客も増加することとなります。スイートラウンジはダイヤモンド会員が基本的にする場所であります。
また、ダイヤモンド会員は基本的に頻繁に搭乗する人が多いため、ビジネスでの利用となると今後利用者は拡大します。
5月断面のANAラウンジのみの利用に制限した場合、混雑(密)が生じると言ったところではないでしょうか。
拙速と言うよりは安全性確保といった方が良いかもしれません。スイートラウンジが利用できるようになっても、スイートラウンジの全機能が利用できるようではなく、まだまだ警戒感は続きそうです。
大阪伊丹便では5月末から増便
伊丹線は5月27日には1日2往復で機材はA321とB738と日本2大都市間を結ぶ路線とは思えない状態です。
そんな中で5/29-6/1の3日間増便を設定するようです。この3日間に1日1往復設定し、機材は双通路機のボーイング767型機(76P)となっています。
今回の伊丹線に限らず、特別ダイヤとも言うべき状態では76Pが割と利用されているようです。
古い機材は燃費がかかるため、収入が少ない中、コスト増につながりそうですが、777や787ほどのキャパが不要であり、この機会に飛行回数を増やして、早期に退役を目指しているのかもしれません。
緊急事態宣言解除後はいつから
緊急事態宣言は解除されたもののいつから普通に利用ができるのかというのが、気になる点であるかと思います。
政府は都道府県を跨ぐ移動については、6月19日から徐々に再開し、8月1日からの全面再開を目指すという指針を出しています。
この間に感染拡大が再燃した場合は取り下げになるとも考えられ、だんだん寒くなってくるとこのまま冬に突入も考えられます。
そうなると特攻薬か安全性と有効性の高いワクチンが広く普及するまでは何もできないと言うことになりそうです。
そういう意味ではいつからというものはなく、自分でどんな対策ができるかというのが必要なのかもしれません。
感染させないような対策を施すために、自治体など各所が無料で提供している情報の収集を定着化するほか、行動面ではマスク常時着用や消毒品の携行、空いている時間帯での移動をするとか工夫していくのが良いかもしれません。
最後に
ANAスイートラウンジ国内線が再開については、便数が拡大している中で、空港内での待合対策として早期に再開するのが目的かもしれません。
消毒や空間の確保など利益を下げる要因でありつつも、積極的に実施しており、対策は当初より相当変化していると言えます。
利用する側も、自分でできる対策を意識してそろそろ動き出す準備をして行くのがのが必要かもしれません。