ANAプレミアムクラス 78M後方席でドリンクはどれくらいで出てくるのかを羽田・伊丹線で往復で検証してみましたので、お伝えします。
プレミアムクラスについて
プレミアムクラスについて記事内で出てくる中で言葉についてまず整理しておきます。
78M
78MとはANAの国内線で予約の際に表示される機材の記号であります。実際はボーイング787-8型機の国際線機材で運用されています。国際線ではビジネスクレードルと言う2-2-2配列のリクライニングタイプのビジネスクラスのシートが42席設置されています。
国内線ではこの42席がプレミアムクラスとして提供されており、国内線のアッパークラスとしては最大の座席数が設置された機材でもあります。
プレミアムクラス後方席
通常のプレミアムクラスは最前列から同クラスの最後列の座席まで途中にギャレーなどの空間を挟みませんが、78Mにおいては間にギャレーを挟み、最前列からかなり離れており、後方席では最前列側の様子もわからないような座席であります。
また、翼に近く、エンジンが近いため、エンジン音が気になる場所でもあります。
アップグレード
ANAではマイレージ上級会員向け、座席のクラスをアップグレードできるポイントを付与しています。
国際線ではエコノミーからプレミアムエコノミー/ビジネス、プレミアムエコノミーからビジネス、ビジネスからファーストとアップグレードできます。
ただし、利用できる運賃に限りがあり、特典航空券ではアップグレードできないという制約があります。
一方で、国内線ではプレミアムクラスへのアップグレードは国内線の普通席から一律4ポイントでアップグレードできます。
そして、特典航空券でもどんな運賃でもアップグレードできるため、普通席が混んでいて真ん中の席が嫌だなと思う時など、78Mではプレミアムクラスの席が多く、空いているケースが多いため、気軽にアップグレードできてしまいます。
もちろん、有償でもアップグレードもできます。
今回はフルの食事サービスが出て、比較的搭乗客が多い夜便で検証してみました。搭乗客が多いと配膳までに時間がかかる反面、羽田空港と伊丹空港ともに離発着が多く飛行時間が長くなりやすいタイミングでもあります。
ケース1 伊丹発羽田最終便
制限が解除され、おにぎりが包装でなくなり、一部の人には大変残念でしょうがゴミが出なくて便利であります。
また、伊丹空港の味噌汁のお椀は味噌汁マシーン二杯でちょうど良い量です。羽田空港は一杯だと物足りず、二杯だと溢れるギリギリで持てないので物足りなさの一杯となってしまいます。人でもそうですが、器の大きさが重要です。
今回は伊丹発20:20のANA40便であり、羽田行きの最終便となります。ゲートはラウンジから一番近い10番ゲートであります。
この頃は大体、78Mの場合、後方席であることが多くなってしまいます。前方席は早くから予約する人が多いので、アップグレード組は後方席となってしまうようです。
しかしながら、窓側席の6Kであります。伊丹線は大阪中心部の上空と東京都心上空を通過するケースが多く、夜景が楽しめるフライトでもあります。
カメラでは室内の照明の反射で少しかすんでいますが、きれいな夜景でした。また、後方席はエンジンが間近にあるため、エンジン音とともにマニアにはたまらない場所でもあります。
名古屋(セントレア上空)でまず、食事が来ます。プレミアムクラスでは最初に食事を搭乗客で希望する人全員に配ってから、ドリンクの提供となります。
あさりとソラマメの炊き込みご飯に、野菜多めの優しい味の惣菜でした。
ボリュームがあるのでご飯を水で食べだし、食べ終えるくらいになって、ようやくドリンクカートが来ました。この時点で掛川上空でした。
掛川は大阪から300km、東京から230kmぐらいの場所ですので、半分過ぎてからようやく最初のドリンクが来た感じであります。食事とご飯が一緒じゃないのはちょっと残念です。
すでに食事は終えていたので、飲む専門であるため、すぐに空いてしまいました。
二本目は食器回収がてらで注文できるため、すぐに来ます。おつまみも提供していただきましたが、既に相模湾上空であり、さすがに口はつけずにワイン専門として房総半島上空ぐらいでワインを空けてテーブルを畳むと言う感じでした。
混雑はなく、幕張上空を通過し、B滑走路に着陸でした。南風で都心上空通過ルートであればもう一本ぐらいは行けたかもしれません。
ケース2 羽田発伊丹夜便
今回は羽田発伊丹行きの夜便です。伊丹便は環境(騒音)対策として、伊丹空港の夜間に利用制限があり、24時間開港はしておらず、夜便は早く終わってしまいます。
今回のANA39便は最終ひとつ前であり、最終の41便は15分後の19:15の出発となります。
機材は78Mであり、プレミアムクラス後方席の5G席であり、バルクヘッドで足元広々の関でした。
離陸はD滑走路からであり、混雑なく離陸し、シートベルト解除もすぐでした。
今回はいたって順調であり、伊豆半島上空でまず食事が来ます。ご飯は筍の炊き込みご飯でした。
今回ドリンクが来たのが静岡上空でした。東京から180kmの距離であり、約3分の1で提供されたこととなり、ご飯とともにドリンクをいただけると言う状態でした。
今回は赤ワインを2本いただけました。もう1本行けるかなと思っていると奈良上空であり、厳しいかなと諦めてテーブルを畳みました。
ご飯とともに頂くと結構時間がかかるので、早く出てきても、飲める量は変わらないかもしれません。もっとも、食事不要で飲み専門にすれば早く出てきた分、飲めますが体が追いつけるかという点はあります。
ところが、伊丹空港混雑で奈良県上空で2.5回旋回してからの着陸となり、3本目行っておけばと感じてしまいました。。。
まとめ
プレミアムクラスとしては国内最大の42席あるボーイング787型機(78M)において、プレミアムクラス後方席では、食事をまず配った後にドリンクのオーダーを受けるため、時間がかかります。
最前列席から後方にという順番のため、食事の配るスピードに依存するところがあるようです。早く来れば食事とドリンクが一緒に窘め、遅いとドリンクを後から飲むと言う感じになります。
普通は食後はコーヒーとかなので、アルコールを断念してコーヒーにする人も多いかもしれません。
個人差はありますが、飛行時間が45分くらいの羽田・伊丹線ではワインではあれば2本まで普通かなと言うところです。頑張れば3本は行けそうでありますが、着陸後の良い状況もあるので2本位かとなおもいました。
できれば前方席の方がよさそうです。