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2022年4月11日開始のANAの用途・期間限定マイルの考察

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2022年4月11日から開始される、ANAの用途・期間限定マイルについて、考察してみました。

突然の誕生?

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2月14日はチョコレートを貰う日ですが、ANAから思わぬものを貰ってしまいました。貰うと嬉しいものはプレゼントですが、今回はどちらかというと菌を貰ったような感じでもあります。と言っても、結論的には軽微な影響と言えます。

内容としては、これまで一律であった積算されるマイルの有効期限とその使い道が、獲得した内容によって変化してくるという事であります。

実社会であれば、労働の対価の給料であろうとも、配当収入であろうとも、一度現金化して、個人口座に振り込まれると基本的には有効期限はなく、基本的にはどんな商品・サービスでも購入・利用ができます。

現金払いのみ、カード払いのみでも現金は大は小を兼ねるで包含し、それ以外の決済は、手続きはできるため、住所不定などなければほぼクリアできます。

そういう意味では何も制約がない現金はこれまでのANAマイルに近いとも言えます。

そんな現金と同じようにいったんマイルに交換まで辿り付けば、36か月の有効期限の中で、自由にフライトやそれ以外にも交換できました。

しかし、2022/4/11以降はその獲得方法によっては有効期間がこれまでよりも短くなる条件が付き、ものによっては特典として交換できないマイルが発生することとなりました。

改悪と言えば改悪ですが、36か月以上もマイルに交換してから利用しないというのはコロナ禍でもなければ、寝かすことはないと言えますし、金利が付くわけでもないので特典航空券やスカイコインに交換していくのが良いと言えます。

なお、ダイヤモンド会員を継続する場合、ミリオンマイラー(ANA便のみで100万LTマイル到達者)は有効期限がその資格期間中は免除されるため、これまでと変わりません。

気になるのは利用用途

f:id:dantra:20220215012118j:plain有効期限については36か月だったものが、獲得したマイルによってはそれより短いため、消費するマイル先の用途を考えることが必要であります。

期間だけ気にすればいいかと思うと、その利用先についても獲得したマイルによっては制限があり、ここはダイヤモンド会員にもある程度影響があり、重要かもしれません。

グループ別の概要は下記のとおりです。

グループ1

通常マイル 用途すべて可

グループ1は本件本元のANAや提携航空会社フライトで積算されるマイルであり、おそらく、7割はここで終焉すると言えます。加えて、ANAカード利用やANAが提供する非航空サービスなどもここに該当するので、これまでと同等の有効期限と利用用途で考えておけばよいと言えます。

グループ2

期間限定マイル 用途すべて可

これはグループ1と同じく、利用用途に限定はないものグループ1と比較すると有効期限が短くなります。36か月よりも早い期間内でマイル消費を考える必要があるものと言えます。

しかし、用途についてはグループ1と同じなので、飛行機で必ずしも利用しなくても良いものとなっています。飛行機以外の利用は一般的には少ないかもしれませんが。

グループ3

用途・期間限定マイル 用途制限あり

不可一覧

ANAグローバルホテル
ご宿泊クーポン
ANAグローバルレンタカー
レンタカーご利用クーポン
お食事クーポン
空港アクセス
ANAご利用券
日常
ANAマイレージモール1,000マイルクーポン
美容・健康クーポン
アクティビティ・エンターテインメントクーポン

グループ2の制限の期間が短くに加えて、マイルから交換できる特典やサービスに制限が出てくることとなります。

グループ1と2の差分を見てみると、フライトに関する特典やANAマイレージクラブの手続きに関する手数料マイルについては同等であります。

一方で、宿泊クーポンやレンタカークーポン、食事クーポン、ANAご利用券など、他人に譲渡して換金しやすいものは制限がかかっています。

また、提携ポイントへの交換についても制限がかかり、利用できなくなっています。

言い換えると、ANAマイレージクラブというプラットフォームを利用して、数多の企業の販促のひずみで生じる高効率ポイントを現金性の高いものに交換することはこれまで以上に制限しますよ、という事であります。

羽田空港に来て、空港内のレストランでうどん一杯無料とかやっているのをわざわざ食べに来て、飛行機に乗らないで帰宅するみたいなことは提供する側のコストもそうですが、それを体験する側が結果的に満足いく行動なのかというところまで踏み込んでいるのかもしれません。

グループ4

航空関連サービス・期間限定マイル・制限あり

不可一覧

フライト
ピーチポイント交換
ANAグローバルホテル
ANAトラベラーズホテル
ご宿泊クーポン
ANAグローバルレンタカー
レンタカーご利用クーポン
お食事クーポン
空港アクセス
海外オプショナルツアー
オンラインツアー
ANAご利用券
日常
ANAショッピング A-style
ANA STORE@SKY
ANAセレクション
ANAが伝える和の逸品 WA+YO SHOP
ANAマイレージモール1,000マイルクーポン
提携ポイントへの交換
寄付・支援
マネープラン個別相談クーポン
ANAビジネスジェット
ANAビジネスソリューション研修ご受講eクーポン
美容・健康クーポン
アクティビティ・エンターテインメントクーポン

これはもっとも制限がきつく、フライト(ただし、Peachは除く)とマイル口座に関する発行手数料など以外はほぼ利用できなく、一番高い制限となりそうです。

このあたりは徐々に個別に出てくることと言えますが、改悪改悪と記事のネタにもなりそうです。

コメント

グループ2~4でも通常マイルと同等の条件を見すものもあるという事で、時期限定的に施策を機動的に打つ等も考えていることが想像できます。

ポイ活と言うような言葉が出来て以来、小遣い稼ぎ感覚で、企業のマーケティング攻勢に、時には乗って稼いできたポイントについても紐が付くことになりそうです。

しかし、貯めたポイントでハワイに行くために航空券を目標とする人にとっては短期間に大量に貯めて、吐き出すならば、大勢に影響がないと言えます。

重要なのは有効期限の考え方であり、貯めるサイクルが短くなるので、それ以内に使うか、有効期限が免除されるダイヤモンド修業をしてポイント大量確保かという事になりそうです。

基本的には前者に収斂していくと見えます。特典利用はヨーロッパ・ファーストクラス往復よりはハワイ・東南アジアの家族エコノミー利用が多くなっていくのかもしれません。

今回の導入の背景

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今回の導入の背景は適正化というのがありそうです。ANAマイレージクラブの基本はフライトで飛んだマイル数をマイルとして積算して、再び、同社に搭乗してもらうためのロイヤリティプログラムであります。

これまでは、いかに飛行機に搭乗してもらうために、数多あるタッチポイントをのべつ幕無しにアプローチし続けてきたようにも見えます。

その結果、時折発生する潮の目に海鳥が集るかのような現象が出来ており、それが全体の利用者で見るとロスであり、航空事業に何の寄与もして無駄もあったのでしょう。

それどころかシステム料として固定費が発生しているプラットフォームを利用して、ANAとは関係ない、ただの交換所として利用しているケースもあり、そうしたところを見直していくことなのかもしれません。

事業規模を適正化して、それに見合った効率化のために無駄は削ぎ落すようにも見えます。資産の適正化と先読みをする中でマイルの在り方を再考しているようにも感じます。

最後に

ANAマイレージクラブとJALマイレージバンクの二強で輝いていると言えた時代には、誰もエアドゥやソラシドエアの特典キャンペーンに焦点を当てる人はいませんでしたが、最近はそうした記事も多くなっています。

個人的にはまだまだだと思いますが、ダイヤモンド会員をはじめとするプレミアムメンバーとそうでない会員との優遇差が徐々に進行しているようにも見えます。

なので、プレミアメンバーでない会員は国内の二大キャリア以外までフォーカスしないとなかなかメリットのあるキャンペーンは少なくなっているのかもしれません。

一見すると制限が多くなるので改悪と見られがちですが、制限をかけるとその中にいる場合には、逆に余裕ができるとも言えます。

結局、正当なプレミアムメンバーになっていくという本来のマイル修行が王道なのかもしれません。

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