約3年ぶりの国際線の第1弾はANAのビジネスクラス「THE Room」でニューヨークに行ってみましたのでお伝えします。
羽田空港第3ターミナル
久々の旧国際線ターミナル(現第3ターミナル)はチェックインカウンターは結構混んでいましたが、上に行ってみると休止している店が多い感じでしたが、オープンしている店舗は行き場のない旅行者が殺到している感じでした。
NH110便です。2019年5月に搭乗して以来であります。ゲートは109番であり、110便の前はロンドン行きが同ゲートを利用していました。この日のロンドン行きは77Wでした。
搭乗記
搭乗
もはや紙でなくても良いのですが、紙の搭乗券を発行してもらいました。アメリカ入国はESTAとワクチン接種証明書だけかと思っていましたが、宣誓書みたいなものや、CDCに届け出る航空会社書式の書類があったり、意外と大変でした。
事前にwebでアップロードして、ANAから完了報告があれば空港では何もなく通れます。
グループ1は4-5人しかおらず、他のグループは結構いて、搭乗率は8割以上はあったように感じます。アメリカ行きの場合、搭乗直前にパスポートでの本人確認が必要ですが、その時はマスクをずらして確認していました。
THE Room
THE Roomのビジネスクラスは5-20列であり、L1ドアとL2ドアの半分あたりからL3ドアの手前までと機内の大半を占めています。L2ドア以降のシートを見るとのその広さがわかります。
しかし、今回は最前列の5A席であり、L2ドアより前にあります。この区画で横4列の縦2列のみであります。シートは進行方向とは逆向きに設置されています。離陸など違和感はありますが、それくらいです。
割とこじんまりとしたスペースでありますが、トイレとか歩く人は来ないので比較的静かな空間でもあります。
横から見るとこんな感じです。反対側はあまり見通せません。
何と言ってもシートの幅が広く、シートと言うよりはソファと言った感じす。その昔あった電車寝台の583系の昼間の下段のようにも見えます。枕は二つあります。その下には布団とベッド用のシーツ(パッドに近い)があります。
そして、モニターも大迫力であります。大きいだけでなく高精細であり、4K対応しております。コンテンツ自体がそんなにないので4Kの必要性はどうかとしても、綺麗であります。加えてタッチパネルでもあるので直感的にも操作できます。
そして、モニターコントローラーです。コントローラー自体にもモニターが付いており、タッチパネルとなっています。このモニターをピンチしたり、スワイプしてシートモニターのマップを拡大縮小もできます。
今ではかなり珍しい機外カメラもあります。前方と下方があります。トーイングトラクターがクローズアップされているのはシュールです。
シートコントローラーです。直感的に操作でき、サイドテーブルと一体となったデザインであります。
窓は電子シェードではなく、電動のブラインドとなっています。二層構造で遮光のブラインドと光を通すブラインドであり、後者は障子のようにも感じます。
サイドテーブル下の空間です。靴を置いてはいけないと書いていますが、なんか置きたくなる形であります。
サイドテーブルには扉式の収納がついています。電源とUSBの他にHDMIポートもありましたが、インオペのシールが貼られていました。
サイドライトは食事を映えさせる効果があります。また、窓側のひじ掛けにもUSBポートがあるので、スマホを使いつつ、充電もできます。
三種の神器であります。スリッパは国内線プレミアムクラス同一のものとなっています。
アメニティはグローブアッドトロッターのケースです。今回は緑色(カナブン色)でした。中身はアイマスクや乾燥対策のクリームやバームでした。
今回の77WはANAでは最古参のJA784Aでした。THE Roomにしているということはこれ以上、77Wは売却しないということかもしれません。シートベルトは3点式であり、離着陸時は3点式、それ以外は腰元だけと使い分けができるタイプでした。
トイレには歯ブラシとマウスウオッシュ、フェイシャルシートがありました。
ビジネスクラス用のトイレは少し壁紙などが違うほか、着替え用のステップがついて入りしました。
搭乗早々にパジャマでおじゃまになります。JFK線は朝の10時過ぎに到着し、ホテルもまだチェックインできないことや荷物を少なくするために極力着替えを減らすためにはには丁度良いかもしれません。もちろん楽でもありますが。
離陸
ウェルカムドリンクはシャンパンからスタートします。プレミアムクラスでも離陸前にお願いすればスパークリングワインは飲めそうですが。
いよいよ離陸であります。スターアライアンスな景色が広がります。B787-9とB747-8iであります。
B滑走路を横切り、A滑走路34Rから離陸します。意外と飛行機が少なく、すんなりA滑走路に到着します。
どんよりした天気と長距離のためかGE90のパワーでも滑走時間はかなりあり、離陸すると北海道方面と同じく右に旋回して高度を上げていきました。あっという間に雲の中であります。
機外カメラ下から見るとこんな感じです。
雲の上に入る頃には安定飛行となり、ベルトサインが消えます。
機内食
機内食メニューです。事前に予約もできますが、直前まで迷うことを選んでしみました。メニュー自体は以前と同じく紙製です。
テーブルはビジネススタッガード第1世代と同じで、モニター下から引き出すタイプでありますが、フルに引き出した後に開いて使う仕様となっています。グラグラしなく安心感があります。パソコンを置いて作業してもがっちりしています。
まずはシャンパンからです。デュヴァル・ルロワです。6,000円くらいですかね。
やはり、プレミアムクラスとは違います。キンキンに冷えているのも良いところです。
アミューズです。胡麻とクルミのスティックと砂肝とセロリのマリネ です。
食事が来るまで時間があるので、翼の王国を見ます。シートモニターで見られるので、スマホとは違い、文字が小さすぎるということはありません。
二杯目は機内では珍しいロゼワインでした。甘くなく、前菜にはぴったりであります。
今回は洋食にしてみました。レストラン リューズとの夏のコラボレーションメニューということでした。
前菜 椎茸のタルト 真鯛の酢〆を長茄子と野菜のコンディメントにのせて
であり、真鯛がいい感じでした。ロゼワインが進みます。
メイン 牛フィレ肉のソテー グラサージュのせ マデラソース
王道な肉にしてみました。日本発はやはり美味しいものが多いなと感じてしまいます。
甘いものは苦手ですが、デザートも頼んでみます。ラクテシトロンであります。
自分のデバイスを接続して、エンタメを利用できるということですが、目の前に大型モニターがあるにもったいない気もしますが、便利かもしれません。
就寝
食事も終わり、ベッドモードに切り替えて横になります。ネットカフェでもかなり広い方に入るのではないかと思うくらいの広さです。
扉を閉めた感じです。少し隙間があり、完全な密閉と言うわけではありません。開けやすくて良いのですが。
飛行機のほぼ真ん中である16列と17列の間にはバーコーナーがあり、アルコールとソフトドリンクがあります。こんな時代なのでやっていないかと思いましたが、やっていました。自分でやろうとしたら、CAさんが来たので、グラスに注いでもらいました。
5A席までの道のりが長く感じるくらい注いでもらいました。たくさん注いでもらい感謝です。
この後、飲みながら、パソコンを開けて作業をしていました。この時間に一風堂のラーメンとかも良いのですが、その日一日もたれそうなので、我慢しました。
朝食
作業をしていると時間はあっという間であり、ミシガン湖の上空(ミルウォーキーあたり)まで進んでいました。
かなり上空なので、実際に外を見ると湖の形がわかるくらいでした。
そして、朝食です。朝食は和食にしてみました。豚しゃぶとまと、鱸のオイル焼き バター醤油あん、俵御飯、味噌汁、香の物であります。
今や世界中でご飯は食べられますが、香りや硬さなどやはり、日本人なのか日本のが一番おいしく感じます。
到着
もっと北を飛ぶかと思いましたが、アリューシャン列島の南側、バンクーバー付近、ミシガン湖と結構、南なルートでした。
ロングアイランドが見えて、ジョン・F・ケネディ空港に到着です。長いようで短いビジネスクラスの旅も終わりです。
入国は意外と時間がかからずに終わりました。ターミナル7の外に出てみます。ブリティッシュ・エアウェイズのターミナルでもあります。JALがT1でANAがT7と何とも不思議であります。
円安かつ、渋滞がありそうなので、電車でマンハッタンに向かいます。超高層ビルが見えてくるとトンネルに入り、そのまま地下でペン駅に到着となります。
マンハッタンは地震がほとんどないためか、日本では考えられないような極細超高層ビルが増え、来る度にそう感じます。
最後に
国際線は2年10か月ぶり、ニューヨークは3年3か月ぶりと大丈夫かなと思いましたが、渡航のための手続きは多いものの、事前にwebでできたりするので、出来てしまえば逆に楽でした。
そして、こんなご時世なので国際線のサービスは省略されているのかと思いましたが、以前と変わらないどころかシートはグレードアップし、シャンパンを搭載していたりと良くなっているかもしれません。
これでライフタイムマイル6,723マイルが一気に積算されました。