エア・セルビアについて、ベオグラードからエコノミークラスで、プライオリティシートを利用してみましたので、お伝えします。
プライオリティーシート
エア・セルビアではLCCのように前方や非常口座席を有償で販売しています。もはやフルサービスキャリアも当たり前でありますが、こうしたメリットは提供側が謳う、到着時に早く外に出られる、足元が広い以外にもメリットはあります。
わざわざお金を払うことに敬遠し、利用が少ないため、隣席が空いていたりメリットがあります。快適であるとともに、降機の際は手荷物をすぐに取り出せるメリットがあります。
エア・セルビア、今回搭乗した機材のA319では4~7列がプライオリティーシート、11列がエクストラ・レッグシートとして販売されていました。前者はフライトも短いことから6ユーロ(約840円)、エクストラ・レッグシートは11ユーロでした。新快速Aシート間隔で予約してみました。
エコノミー最前列の4Aは完売であり、5Aシートを購入してみました。チェックインはチェックインマシンで実施しようとしたのですが、途中でつまずき、カウンターに。グリーンカードを持っていないアジア隣国かつ大国の国籍らしい人(香港かもしれませんが)がトラブっており、肌の色が同じなのか、説明してくれとエアセルビアのグランドスタッフに言われるものの、Chineseわかりませんと言うと、やっぱり、ヤパーナですかと言われて、チェックイン手続きがされました。もしかしたら、手書きの漢字では意図は伝えられたかもしれません。
搭乗記
今回の目的地は北マケドニアの首都であるスコピエであります。セルビアからスコピエまではセルビアとバチバチのコソボがありますが、広いセルビア領土を活用して迂回して飛びます。
ベオグラード・ニコラ・テスラ空港は拡張が続いており、結構端まで歩かされます。しかしながら、設備は北欧の空港より最新であり、いたるところに出発案内があったりします。
途中にセルビアのナショナルフラッグキャリアであるエア・セルビアの歴史を描いたパネルが有りました。95と言う数字があるので、始祖からすると95周年という事でしょう。ALL NIPPONが2022年12月で70周年というのは覚えていますが、エア・セルビアはさらに四半世紀の歴史があるという事であります。
まあ、100年前の日本は今とは比にならない程、国家たるやということに物凄い意識があった時代であり、私企業なんかは国の施策右往左往だったと思いますが。
ベオグラードからスコピエまでは208マイルと羽田から伊丹よりも短いフライトであり、プロペラ機かなと思うと機材はジェットなA319でした。
日本ではA32系が多いのですが、米・中・欧ではA31も多く、A319はメジャーなのかもしれません。基本的には胴体幅は同じであり、長いか短いの差ではあるものの、日本からするとレアであります。
そして、6ユーロ支払った座席の5A席であります。普通のエコノミーであります。写真では伝わりませんが、LCCよりはましなシート間隔であります。電源系はなく、そこはLCCと変わらないようであります。
フルサービスキャリアなので機内誌は紙媒体であります。日本国内キャリアは既に紙媒体はなくなっているところもあり、先進的であるようですが、それ以外のデジタルトランスフォーメーションは進んでいなく、利益貢献としては欧州キャリアの方が進んでいるかもしれません。
やはり、見てしまう就航ルートと保有機材であります。エア・セルビアは大陸間のルートもあります。機材はワイドボディのA330-300があります。世界の首都であるニューヨークは理解でき、シカゴも古からのルーツを考えると理解できます。
しかしながら、中国の天津浜海国際空港はなかなか想像できません。こんな状況なので実際就航しているかはわかりませんが、中国版新幹線で北京にも近いと言うことかもしれません。天津丼が食べたくなってしまいました。
機内販売なのか、よくわからないOS(Out Standing)と言う雑誌があります。OSというとオーストリア航空であり、関連性はあるか確認すると有りませんでした。内容的には被投資国でもあるので、そうした啓蒙の一部かも知れません。
エアセルビアはLCC並みに運賃が安いのですが、機材はエアバスのジェットが多く、さらに欧州では路線が多く、利益の源泉がどこなのか気になってしまいます。利用者としては快適で安いので良いのではありますが。
ベオグラード空港は新しい滑走路が準備中なのか封鎖中の滑走路がありました。戸籍のように×が入っていました。
離陸すると平坦な地域が多い、ベオグラードの景色が楽しめます。飛行機の離陸はやはり良いですね。
サービスショットではありませんが、ベオグラード市街地が望めました。ドナウ川と言うとブダペストが想起されますが、ベオグラードもドナウ川沿いであります。歩くだけで景勝地が多いベオグラードは良いですね。
機内サービスが始まります。水とチョコは認識していましたが、何か不思議なカードがついてきました。開くとエナジー系な記載があり、富山常備薬のように番組というかフライトを貸し切っての宣伝かつ、サンプル提供でした。サプリでありますが、お腹を壊すと旅が続行できないため、機内では試さず、ホテル試しましたが、効果はありませんでした。
機内販売ではワインも有り、オーダーしようと思っていましたが、飛行時間が短く断念してしまいました。
208マイルの距離なので、飽きてしまうかと思いましたが、遠くに山脈が見えたりと山々な世界が続き、景色は空きませんでした。ヨーロッパも色々な景色があります。
そして、北マケドニアのスコピエ空港に到着であります。空港的には世界基準であり、誘導カーに従ってゲートに到着でした。その時間も遅滞なく、フランクフルト到着よりも良いです。
スターアライアンスのターキッシュエアラインズがいました。同空港ではターキッシュエアラインズとオーストリア航空とルフトハンザがメジャーのようです。LCCはここでも欧州で幅を利かせているウィズエアでありますが。
北マケドニアに入国であります。しつこい質問もなく、パスポートにガシャンとスタンプを押され、76か国目の入国(北マケドニア)でした。
路線バスはLCCに対応しており、安いのですが、フルサービスキャリアは逆に待たされる建付けであります。バスが来るまで1時間以上あり、仕方ないのでタクシーで向かいましたが、2,500円ほどかかりりました。市内までタクシーで移動とバスで移動との差額は2,000円くらいあります。今の日本人には微妙なプライスとも言えます。タクシーはオンボロ・ベンツでありましたが、ドライバーの運転テクは秀逸でした。まあ、高速みたいな道路はガラガラでしたが。
最後に
エア・セルビアは日本にいると意識しせず、搭乗することもレアですが、欧州に行き、東ヨーロッパとか移動となると貴重な存在であります。フルサービスキャリアであり、こうしたフライトが経験値を増やし、楽しいものであります。SNSでは味わえない領域であり、旨味は絶世の感があります。マニアックでありますが飛行機乗りとしては、ローカル・ヨーロッパのフライトもなかなか楽しいと感じました。飛んでなんぼであります。