ルフトハンザホームページより
今年こそはファーストクラスに搭乗してみたいと思いましたので、できるだけコストを掛けずにファーストクラスに搭乗する方法を考えてみました。
ファーストクラスに搭乗したいと思う理由
毎年、マイレージ修行をしており、飛行機の搭乗回数も多数あるので、ファーストクラスに搭乗していてもおかしくないのですが、アメリカ国内線のビジネスクラス相当の名前だけのファーストクラスはありますが、一度もまだ正統なファーストクラスに搭乗したことがありません。また、スターアライアンスでマイルを貯めているので、JALの国内線ファーストクラスにさえ搭乗したことがありません。もちろん、シンガポール航空のスイートクラスも搭乗したことがありません。
基本的にマイレージ修行をするということは、費用に対して、たくさんのマイルやプレミアムポイントが獲得できるフライトを選択するため、エコノミーかプレミアムエコノミーが中心で、路線によっては単価の良いビジネスクラスとなってしまいます。そういう観点からはファーストクラスは非効率であり、今まで搭乗してきませんでした。また、マイルを使う側面においても、ビジネスクラスで充分快適と感じてしまい、ファーストクラスを利用する機会はありませんでした。
しかし、昨年、ANAの国内線(伊丹→成田)に搭乗の際、国際線機材(ボーイング777-300ER)に偶然当たり、プレミアムクラスの座席にファーストクラスの座席が充てられており、その時の静粛性に驚き、本当のファーストクラスとして、搭乗してみたいと考えるようになりました。
ファーストクラスに効率的に搭乗するために
ANAのマイレージ特典を利用
ANAホームページより
ファーストクラス特典においては、ANA国際線特典も提携航空会社特典もマイル数に差はなく、むしろ、ハイシーズンでもマイル数が不変の提携航空会社特典の方がメリットはあります。搭乗時間にこだわりがなければ、東京=バンコク間のタイ国際航空は往復で、10万5千マイルから利用できます。しかし、提携航空会社特典では、ライフタイムマイルの加算がされないため、ANA国際線特典航空券で考えると現在、ファーストクラスの運航をしているルートは下記の通りです。
L,Rはローシーズン、レギュラーシーズンの略です。
ヨーロッパよりも北米の方が必要なマイル数は少なく、距離と所要時間でいうとワシントン・ダレスの距離が6,762マイルと最も長く、所要時間も時刻表では日本に向かうフライトが14時間20分と最長となっています。ファーストクラスをマイルでお得に長時間堪能したい場合は、ワシントン・ダレス線のNH1便(トップナンバー)がもっとも堪能できるようです。
なお、ANA国際線特典航空券は往路と復路で異なるクラスを利用した場合、各クラスの往復マイル数の半分を足し合わせることが可能ですので、例えば、行きはメキシコシティにエコノミー(ちょっと辛いですが)で出発し、帰りはワシントン・ダレスからファーストとした場合、レギュラーシーズンで往路が25,000マイル、復路が75,000マイル、合計100,000マイルで発券可能、ライフタイムマイルを沢山獲得できます。
海外発券の有償ファーストクラスに搭乗
海外発券では、出発地により安い航空券があり、ファーストクラスでも片道20万円以下、中には10万円以下の路線もあります。そこで、いくつか検索してみました。
クアラルンプール発券のシンガポール航空
クアラルンプールからシンガポール・チャンギ空港を経由して、ジャカルタに行くフライトです。クアラルンプールからシンガポールまではビジネスクラスのみの機材のため、ファーストクラスに搭乗できるのは、チャンギ空港からジャカルタまでとなります。機材はボーイング777-300型機(短中距離タイプ)でシート配列は1-2-1でスイートクラスまでは行きませんが、れっきとしたファーストクラスです。搭乗時間は1時間45分です。運賃は約107,575円です。時間と費用を考えると銀座の会食の単価と言ったところでしょうか。
ちなみにプレミアムポイントは1,850PPで、PP単価は58.15円/PPです。このルートで強いてメリットを言うと、チャンギ空港のシンガポール航空のファースト・スイートクラス利用者しか利用できない「プライベートルーム」が利用できます。
シンガポール航空ホームページより
ドバイ発券のスイス インターナショナル エア ラインズ
スイス インターナショナル エア ラインズホームページより
スイス インターナショナル エア ラインズのドバイ発のマスカット(オマーン)までの以遠権フライトです。搭乗時間は1時間で、運賃は約44,946円です。時間と費用を考えると六本木の会食の単価と言ったところでしょうか。
ちなみにプレミアムポイントは725PPで、PP単価は62.0円/PPです。ドバイまで行くのにも時間もかかり、あまりメリットはありませんが、スイス インターナショナル エア ラインズのファーストクラスを5万円以下で体験できます。マスカット発券の場合はもう少し高くなります。ドバイ発往復で購入してもドバイ発片道の単価とあまり変わりません。
クアラルンプール発券のタイ国際航空
タイ国際航空ホームページより
こちらもクアラルンプール発券ですが、バンコク経由成田行きのフライトです。バンコク=成田間はエアバスA380-800を利用できます。ファーストクラスは2階席の前方に配置され、トイレには着替え場所もついており、かなり良いファーストクラスです。搭乗時間は6時間10分となかなか良い時間です。
ちなみに、エクスペディアなど旅行代理店サイトで検索した結果でクアラルンプールからバンコクまではビジネスであり、いずれも残席は少ないようです。運賃は146,810円です。ちなみにプレミアムポイントは6,075PPで、PP単価は24.17円/PPです。
この旅程では、バンコクでナイトライフを楽しめるほか、タイ国際航空の本丸のスワンナプーム空港のロイヤルファーストクラスラウンジ(5:00からオープン)が利用できるほか、ロイヤルオーキッドスパラウンジ(6:00からオープン)も利用できます。スパは今回の旅程では厳しいかもしれませんが、ファーストとしては比較的安く、記念日的な利用には良いと思います。
最後に
ファーストクラスを味わってしまうと感覚が麻痺して、エコノミークラスに搭乗するのが嫌になり、マイレージ修行をやめてしまう可能性もあるので、ファーストクラスに搭乗するのは怖い反面、さらにマイルを貯めてファーストクラスを目指すようになるかもしれず、今年こそは体験してみたいところです。