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スペーシアX コックピットラウンジ 乗車記

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spacia x

東武鉄道の最新の特急列車であるスペーシアXの先頭車にあるコックピットラウンジの最前列に乗車しましたので、お伝えします。

スペーシアXコックピットラウンジ

spacia x 1car cockpit lounge

スペーシアXは6両編成であり、編成端の車両はそれぞれ、1号車がコックピットラウンジ、6号車がコックピットスイートとコンパートメントが設置されています。

今回は1号車のコックピットラウンジを利用してみました。方向案内はフルLEDであり、写真なども表示できるようになっており、観光列車に特化しているのが伺えます。

spacia x 1car window

デザインも先頭車は秀逸であり、1号車と6号車の窓は江戸切子のようなデザインであり、Xの文字も想起させます。そして、白一色のデザインは斬新であります。どことなく、ダースベイダーの手下を想起してしまいました。

列車的にはJR東日本のサフィール踊り子、近鉄のしまかぜ、JR九州の36ぷらす3のようなハイグレードな観光特急と言えます。

spacia x cockpit lounge inside

コックピットラウンジの全景であります。豪華の定義は色々ありますが、日光付近にある伝統的な東武系列のホテルのようなモダンな景色であります。基本的には1-2配列であり、向かい合わせのソファ席であります。

spacia x cockpit lounge  frontest seat

今回は日光方面では最前列となる1号車の1席となりました。2番目の席と同じく運転席側に向いている座席であります。飛行機に搭乗の際も1Aを求めてしまう性分なのか1-1席に座ると気分が躍ります。

spacia x cockpit lounge table

ソファの前にはテーブルがあります。本物の石材ではありませんが、走行中にガタつかないようにかなりの重さがあります。固定はされていませんが、走行中でも安定の定位置でした。

spacia x cockpit lounge window from inside

内側から窓を見ると六角形であります。窓の高さは結構あり、天気が良い日はかなり眩しくなります。日除はロールススクリーンではなく、カーテンでした。まあ、前方にコックピットビューが広がるのでそちらの方が記憶に残りますが。

spacia X cockpit lounge AC port

AC電源は用意されています。通常の列車では白いコンセントとかが多いですが、カッパーカラーであり、高級感を増しています。かなりのこだわりが伺えます。

spacia x cockpit

そして、前方はコックピット(運転室)であります。サフィール踊り子やしまがぜのように外の景色がバリバリ見える感じではありませんが、運転席はかなり見えます。走行中の運転士さんの掛け声がものすごく印象に残る席でもあります。

spacia x cockpit lounge room lamp

照明も凝ったデザインであります。このあたりも昭和モダンな装いであります。東武のこだわりがこうしたところにも感じられます。

Spacia X toilet

トイレは新幹線のような男性用と男女兼用の二つがあります。洗面台はなく、トイレ内の手洗いで対応します。走っている時間は100分ほどなので、それほど利用するケースは少ないかもしれませんが。

Spacia X luggage space

観光特急だけあり、施錠可能な荷物置き場があります。訪日外国人はとにかくでかいスーツケースを持って歩くのでこうしたスペースは重要であります。

Spacia X pantagraph

車内設備とは関係ありませんが、パンタグラフはシングルアームでした。コックピットラウンジの1号車はモーターはないので走行音も静かであります。走行音を味わいたい場合は2号車以降となります。

コックピットラウンジメニュー

cockpit lounge menu guide

コックピッチラウンジにはカフェというかバーカウンターがあり、そこで有料でコーヒーやビール、おつまみ等を購入できます。

システム的にはコックピットラウンジ利用者はいつでも利用できる一方でコックピットラウンジ以外の乗客は浅草発の場合は春日部駅以降、日光発の場合は下今市駅以降でオンラインで順番を受け付けてカフェにアクセスできます。

コックピットラウンジ利用者はオンライン整理券みたいなものはないので、優越感を感じるところであります。

なお、支払いについては交通系ICかクレジットカードのみであり、現金は不可でした。

spacia x cockpit lounge food menu
spacia x cockpit lounge beer menu

メニューは保存がきくようなおつまみのみであり、弁当などはありません。東部浅草駅は松屋のデパ地下の弁当が充実しているので、買いたいところでしたが、ラウンジで臭いを発生させるのもと思い控えたのですが、コックピットラウンジ利用者の多くは弁当を食べていました。

ドリンクについてはビールがメインであるほか、栃木の日本酒とかもありました。サイズはANAプレミアムクラスで出てくるようなドリンク剤よりも一回り小さい感じでした。

spacia x cockpit lounge cafe ticket

先述の通り、コックピットラウンジではいつでもカフェを利用できるのでありますが、その手形というカフェチケットを見せるとすぐに通してくれる感じでした。100分の移動なのでそんなに頻繁に利用することはありませんでした。

乗車記

Tobu asakusa station

旅は浅草からであります。新宿や東京は便利でありますが、浅草のどんつき駅もなかなか旅の情緒があって良いところであります。地下鉄から東武までの動線はかなりありますが。

Spacia X at Asakusa station

浅草駅は場所の関係から6両編成のスペーシアはギリギリの配置であります。1号車のフロントビューを見ようと思いつつ、終点の東武日光駅でのお楽しみであります。

Sapcia X Beer

コックピットラウンジは先述の通りでありますが、発車前からカフェの準備ができたと言うことなので、早速ビールをオーダーします。NIKKO, the CLASSICというコンセプトらしく日光にゆかりのあるものを提供しているようです。

ということで、日光ラガーをオーダーしてみました。800円です。

Spacia X  Toktyo Sky Tree

いよいよ発車であります。リバティーなどでは正面から隅田川を渡る景色は見られませんが、スペーシアXの最前列ではそうした景色が見られるのも良いところであります。スカイツリーが写真に収まりきらないところは634mの高さを感じます。

Boarder Tokyo and Saitama

北千住に停車し、荒川を渡っていきます。まだ、東京都ですが、そろそろ翔んで埼玉に接近中であります。

Tokyo Gaikan Dou

埼玉県に入ると東京外郭自動車道(外環)とクロスします。最近は圏央道の方がインパクトが大きいですが、埼玉から成田空港を目指すとなると外観は大きな役割を果たします。

Spacia X overtake slow train

埼玉南部ではなかなかスピードを出さないスペーシアXではありますが、各駅停車は確実に追い抜いていきます。電子ホーンを組み合わせ、南越谷通過と掛け声をしながら、きっちりとした運転が続きます。

Tobu Kasukabe Station

埼玉県に入り、初めての停車駅のクレしんワールドの春日部に停車します。春日部の利用者は学生が大半のように感じ、スペーシアXでの乗降はほぼありませんでした。

埼玉県内は結構飛ばしており、100km/h運転が続いていました。Spacia X across Tonegawa

東武公を過ぎ、久喜、加須をすぎると栃木県に入ります。ひときわ広い利根川を渡っていきます。こうした景色が見えるのもスペーシアX最前列のおかげというところかもしれません。

Tobu Tonegawa Bridge
Tonegawa river

鉄骨の世界であります。橋と言うのは色々な工法で作られていますが、トラス橋が一番、文明感があります。冬の利根川はなみなみとしていますが、夏は結構乾いていたりします。

Spacia X Cockpit

先代というか初代のスペーシアとすれ違います。バスの運転手さんのように手をかざすことはありませんが、東武らしい景色でもあります。

Tobu Tochigi Station

栃木に入り初の停車駅となる栃木駅であります。両毛線のホームは至って普通の駅でありますが、東武線のホームの駅名標はいちごであります。餃子といちごしかないのかと言いたくなるくらいであります。

北関東では茨城はメロン、アンコウ、ほしいも、納豆であり、群馬はこんにゃく、うどん、焼きまんじゅう、釜めしであるにもかかわらず、栃木は少数で勝負ということかもしれません。かんぴょうもありましたね。

Spacia X Sake Drink

ちょっと喉が渇いたので、カフェカウンターに行き、オーダーします。日光路であります。キリリとした味わいの純米吟醸酒であります。あとを引くのですが、日本酒の敗戦成績は酷いのでこれにて我慢します。

Japanese Countyside Scene

栃木県もかなり北上してくると里山の風景が広がります。日光線は日光までですが、鬼怒川線は野岩鉄道、会津鉄道と里山ながら景色が東北に変化していくのが楽しみでもあります。

スペーシアX会津とかで会津若松まで行けたら、楽しいかもしれませんね。

Tobu Railway

晩秋とは言え、ところどころで紅葉が見られるのも東武線ならではかもしれません。最前列で意外と気になったのが、架線柱であり、色々と場所によって形状が変わっているのもある意味特徴的かもしれません。

Tobu Shimoimaichi Station

そして、下今市に停車であります。これにてコックピットラウンジのカフェの営業は終了であります。咄嗟に撮影したので、絵的にイマイチであります。これが言いたいだけでした。

Tobu Nikko line

日光線に入る険しい山々が見えてきます。そして、携帯の電波も楽天だけは悪くなります。昨年に日光に行った時は予想外に暖かかったのですが、今回は車内からもかなりのひんやりさを感じるくらいでした。

JR Nikko Station

JR日光駅を傍に見ると、まもなく東武日光駅であります。やはり100分の移動時間は早いところであります。

Spacia X Tobu Nikko Station Arrived

そして、東武日光駅に到着であります。スペーシアと横並びでの停車となります。日光まで来ると都会は違う視覚となり、癒やされます。

Spacia X Front View

そして、東武日光駅では改札に一番近いホームに到着であります。どんつきホームなので真正面から撮影もできますが、これぐらい斜に構えた方が個人的にはお気に入りであります。

Tobu Nikko Station Momiji

駅構内ではまだ、ところどころ紅葉しており、スペーシアXのコックピットラウンジに乗車する以外にも来た甲斐があったと言えます。今年初の紅葉かもしれません。

Tubu Nikko Station

昭和時代のスキー場のヒュッテのような東武日光駅でありますが、外国人も戻ってきており、なかなかの賑わいであります。日光は京都ほどまでオーバーツーリズムはないようですが、確実にホテル代は高くなっています。

最後に

Spacia X logo

今回はスペーシアXの日光行き最前列のコックピットラウンジの最前列に乗車してみました。東武鉄道が鳴物入りで始めたプレミアム車両であり、他社の同クラスの車両と同じかと思いましたが、コックピットラウンジは列車内でラウンジのような寛ぎが実現できるかと思いましたが、その広々としたスペースとラウンジならではの雰囲気は最高でありました。

空席があれば。プレミアムシートよりもコックピットラウンジの方が快適であり、旅の高揚感を堪能できます。

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