ANAグループのLCCのPeachに福岡から沖縄まで搭乗しましたので、お伝えします。
Peach便名は桃
Peachの正式名称はPeach Aviation であり、同社株式を77%保有するANAの連結子会社であります。
日本ブランドのLCCでは最も成功したと言えるLCCであり、安さだけでなく、ブランディングも成功したLCCと言えます。
Peachの名前にふさわしく、カラーは紫とピンク色であります。このデザインはアメリカの著名な建築家がデザインしたものであります。
また、搭乗券などに印字される便名の2レターコードは「MM」であり、桃(MOMO)をすぐにイメージできるところなど面白さもあります。
就航先は関西空港を本拠地として、
国内線は新千歳、釧路、仙台、新潟、成田、松山、福岡、長崎、宮崎、鹿児島、沖縄那覇、石垣など
に就航しているほか、
福岡=成田、沖縄那覇、新千歳、仙台=新千歳
に就航しています。
国際線はソウル、香港、上海、バンコク、台北、高雄
に就航しています。
2019年10月には同じANA傘下のLCCであるバニラエアと統合(吸収に近い)し、新生Peachとなる予定です。
ANAの連結子会社ではありますが、ANAマイルへの積算はできない他、ANAマイルでの特典航空券での利用もできません。
経営統合するバニラエアはANAマイルで特典航空券を利用可能なことから、統合後にPeachも利用できるとネットワークが大きいため、魅力的と言えます。
搭乗記
福岡空港で初めての沖留め
ピーチのチェックインカウンターは福岡空港では地下鉄駅から最も遠い方面にあり、結構歩きます。自動チェックイン機に予約時に受信したメールに記載されているバーコードをかざすし、数回タッチパネルを操作すると感熱紙の搭乗券が出てきます。
そして搭乗口に向かいます。
個人的には福岡空港にて初めての沖留め(ゲートから直接搭乗ではなく、バスで移動し、タラップを昇り搭乗)でした。
ピーチは親会社と全く異なるカラーリングですが、ANAダイヤモンドカラーとも言え、何となく親近感もあります。
安いけど快適な最前列席の「ファストシート」
「ファストシート」は安さを考えると極力有料オプションをつけない方が、コスパは良いと言えるものの、広い座席は魅力的であります。インターネット予約では一席あたり1,320円であり、お得とも言えるのでポチッとしてしまいました。
予想通り、有料でシートを抑える人は少ないため、3列占有することができました。足元は広々であり、レザーのシートも相まって、プレミアムシートに座っている感じであります。
テーブルは肘掛に収納されており、折り畳み式です。
有料メニューは高め
LCCは運賃を安くしつつも、利益を上げるため、原価を抑制し、運賃収入以外の収入拡大が求められます。そのため、機内での販売に力を入れています。
ご覧のとおり、ドリンクは結構高めであります。世界のLCCと比較しても高めであります。
ワインが目に留まったので注文すると白も赤も売り切れとのことでした。一番前から販売しだして売り切れとは最初から搭載していなかったのでしょうか。
そこでビールを注文。セットでついてくるおつまみはANAの国内線で販売されるアルコールについてくるものと似ています。
この辺りはグループの調達力活用と言ったところでしょうか。
あっという間に沖縄
ほろ酔いとなっているとあっという間に着陸態勢のアナウンスが。
羽田=沖縄の場合、飛行時間は3時間のため、結構長く感じますが、福岡=沖縄は1時間ちょっとのため、ワンドリンクしていると丁度いい時間であります。座席の広々もあり快適なフライトでありました。
そして、搭乗アナウンスの締めくくりはPeach名物「おおきに」でした。
那覇空港ではPeachのターミナルは貨物ターミナルであったため、国内線ターミナルからシャトルバスで移動と言う手間がありました。
しかし、2019年3月からは国内線と国際線をつなぐ形で搭乗口ができ、そこでの発着も可能となっています。そのおかけで外気に触れずに到着ホールまで移動できるため、汗知らずです。
最後に
LCCではありますが、フルサービスキャリアの国内線普通席とほとんど変わらない印象であります。
プレミアムポイントを積算しないと割り切れば、安さでPeachを選んでも良いかなと感じました。国内線においては、ますますマイル修行が遠ざかると感じたフライトでもありました。