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今後のビジネスクラスはスタッガードシートが主流になるのか

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ルフトハンザ次期ビジネスクラス
航空会社がリリースする新ビジネスクラスシートから今後のビジネスクラスシートの形を考えてみました。 

現在のビジネスクラスのタイプ

現在のビジネスクラスでは、大きく分けると搭乗時間、機材により、シートタイプが分類でき、大きく3つのタイプとなります。

スタッガードタイプ

アシアナ航空スタッガードタイプ

アシアナ航空より

スタッガードは千鳥状を意味し、座席の配列が並列ではなく、列ごとに座席部分をずらし、個室化をはかるとともに、1シートあたりのスペースを確保しています。最新タイプでは、パーティションや扉を設置することにより、ファーストクラス並みのスイート感が味わえると言えます。こうしたタイプを利用している航空会社は、ANAやスイスインターナショナル・エアラインズ、フィンエアー、カンタス航空、シンガポール航空、アシアナ航空等(一部機材除く)です。

ヘリンボーンタイプ

ニュージーランド航空

ニュージーランド航空より

ヘリンボーンとは鰊(ヘリン)骨(ボーン)の意味であり、鰯や鯖や鰊などのひかりものの焼き魚をきれいに食べた後にわかると思いますが、V字型を連続させた形状であり、服などの生地の折り方などでもよくつかわれる言葉であります。飛行機では、V字型に斜に構えて、設置することにより、座席のシートピッチを確保しています。直角三角形の斜辺が一番長くなるとの同様と言えます。こうしたタイプを利用している航空会社はヴァージンアトランティック、エアカナダ、ベトナム航空、ニュージーランド航空などが挙げられます。ヘリンボーンシートは斜めに設置するため、足元は長く確保できる一方で、窓側座席では窓の景色が見づらいこともあり、現在、座席幅とV字型の角度を緩くしたヘリンボーンが主流となりつつあり、エアカナダやエバー航空、JALなども採用しています。

リクライニングタイプ

ルフトハンザ

ルフトハンザより

リンクライニングタイプは進行方向に対して、正面を向いて座る形であり、隣席と並列するタイプとなっています。トイレに行く場合は、窓側の座席の人は通路側の人を跨ぐ必要があり、シートピッチが広いビジネスクラスといえども、カップルなどであれば、あまり問題ありませんが、厳しいと言えます。リクライニングタイプの採用はボーイング737型機やエアバス320型機シリーズなど小型機や短距離便においてはかなりの航空会社で採用されています。長距離便メインで採用している航空会社はターキッシュエアラインズやルフトハンザ、ユナイテッド航空などが挙げられますが、ルフトハンザは緩やかなヘリンボーンタイプに次期主力機であるボーイング777-9型機から採用し、ユナイテッド航空では新ブランドの「ポラリス」では、個室感の高いスタッガードタイプに移行していく計画となっています。また、小型機でも、セミスタッガードタイプのシートも採用され始めており、長距離便におけるリクライニングシートはなくなっていくと思われます。

今後の動向

ヴァージンアトランティックがスタッガードタイプ・ビジネスクラスを採用

VS A330-200

ヘリンボーンタイプが開発されたころからビジネスクラスに同タイプを利用しているヴァージンアトランティックですが、昨年破綻したエアベルリンから取得したエアバスA330-200においては、ビジネスクラス(同社ではアッパークラス)では、スタッガードタイプを採用しており、近々に運用が開始されます。今後、同社では、エアバスA350-1000タイプなどを取得する際にはスタッガードタイプを採用すると思われ、スタッガードタイプが主流となっていくと思われます。

 

いずれも採用しているJALの動向

JAL

JALより

JALでは、スタッガードタイプ、ヘリンボーンタイプ、リクライニングタイプを採用しています。短距離・中距離はリクライニングタイプという棲み分けはライバルのANAと同様ですが、長距離路線では、スタッガードタイプ、ヘリンボーンタイプが混在しています。JALではシートのバージョンにより、タイプが分かれており、詳細は下記の通りです。

JAL SKY SUITE  スタッガードタイプ

JAL SKY SUITEⅡ スタッガードタイプ

JAL SKY SUITE Ⅲ ヘリンボーンタイプ

最新バージョンではマイルドヘリンボーンタイプであり、スタッガードタイプから一転して、ヘリンボーンタイプとなっています。ヘリンボーンタイプの方が、座席数は多く確保できるようですが、今後の動向を見て変化があるかもしれません。

今後の動向は、スタッガードタイプが主流のようですが、ゆったりとしたマイルドヘリンボーンも一定数存在し、いずれも利用する立場からするとサービスとしてはグレードアップすると思います。

第3のシートタイプの出現の可能性

ビジネスクラスとしてはこれ以上のスペースを確保しても満足度は最大となり、変化はないかもしれませんが、発想の転換でカプセルホテルのような寝る前提のシートやファーストクラスに近づけたベッドとソファが存在するシートも遠い将来には出てくるかもしれません。

最後に

エコノミークラスから比較するとリクライニングタイプでも十分ですが、頻繁にビジネスクラスを利用する顧客層を囲い込むためには、サービスのアップグレードが必要であり、航空会社も現状に満足せず、検討の繰り返しをしているのは、利用する立場から見ると良いと言えます。

 

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